【英語】「the」の扱い方だけで超絶誤解を生む「go to」表現【6例】

go to~は「(場所)へ行く」というお馴染みの表現ですが、同じような言い回しでも単に「go to ~」とするか定冠詞 the を付けて「go to the ~」とするかでガラリと意味の変わってしまう表現があります。

冠詞の概念は日本語にはなく、日本人にとってはなかなか攻略しにくいところですが、テキトーなままにしておくと壮大な勘違いのもとになることもある、という点は覚えておいたほうがよさそうです。

go to the ~ (theつき)は「場所」が焦点

定冠詞 the は特定された対象を指す際に用いる冠詞です。go to the ~ の文でも、定冠詞「the」を含む場合は主に「特定の場所に行く」という意味合いで使われます。

たとえば「I go to the school.」という一文では、自分が学生か否かは関係なく、ただ「学校(という施設)へ言く」という状況を表します。父兄が運動会や参観日で学校を訪ねるのかもしれませんし、地域イベントの会場として学校が利用されていてそこに行くだけなのかもしれません。


go to ~ (the なし)は「行動」が焦点

定冠詞を付けずに「go to ~」と述べる場合は、行き先となる場所そのものよりも「その場所で何をするのか」、あるいは「何をしにそこに行くのか」という行為面に焦点が当てられます。自ずと、日常的に行っている(習慣となっている)というニュアンスを含みます。

たとえば「I go to school.」は、「学校に行っている」=「学校に通っている」、「学校に(勉強しに)行っている」というニュアンスがあり、暗に自分が学生・生徒であることを意味します。


【例題】6問

次の文は、定冠詞を含む/含まない場合にどのような意味合いになるでしょうか?

【1】I go to (the) school.

【2】She went to (the) bed.

【3】I go to (the ) church.

【4】My brother went to (the) sea last month.

【5】I go to (the) prison.

【6】He went to (the) earth.

 

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【回答】

【1】I go to (the) school.

I go to the school.
私はその学校へ行く。
I go to school.
私は学生です。
私は学校に通っている。

 

【2】She went to (the) bed.

She went to the bed.
彼女はベッドへ行った。
She went to bed.
彼女は就寝した。

 

【3】I go to (the ) church.

I go to the church.
私はその教会に行く。
I go to church.
私は礼拝に行っている。
私はキリスト教を信仰している。

 

【4】My brother went to (the) sea last month.

My brother went to the sea last month.
兄は先月、海へ行った。
My brother went to sea last month.
兄は先月、船乗りになった。

 

【5】I go to (the) prison.

I go to the prison.
私はその刑務所に行く。
I go to prison.
私は服役する。
私は罪人だ。

 

【6】He went to (the) earth.

He went to the earth.
彼は地球へ行った。
He went to earth.
彼は穴に身を隠した。

 

the を抜くと、あらぬ誤解を招きやすい

定冠詞 the を含まない表現は「習慣的に通っている」ことを意味し、個人の人となりを述べる表現となります。ということで、ただ1回の訪問についてウッカリ the を省いて表現してしまうと、「この人は学生か」「この人はキリスト教信者なんだな」「この人は前科持ちなのか・・・」のように誤解されることになりかねません。

go to earth」については他とは逆で、これは「姿をくらます」「身を隠す」といった意味の慣用表現ですが、これに the をつけてしまうと自分が異星人であるかのような言い方になってしまいます。まあ聞き手も理解はしてくれるでしょうけれど・・・


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