スタジオジブリのアニメ映画の作品には、空想的で、どこか懐かしい、印象深い風景がたくさん登場します。そうした風景の中には、具体的な都市の街並みや建物がモデルとなっている(と言われている)ものも多く見られます。
たとえば、オーストラリア南部の都市アデレード(Adelaide)のビクトリア広場(Victoria Square)に聳える時計塔。これは「魔女の宅急便」のクライマックスシーンに登場する時計塔のモデルの一つとされています。
トラベル.jp<たびねす>さんが紹介している「魔女のキキに会える?緑と文化の香る街、豪州・アデレード の記事によれば、この時計塔はアデレード中央郵便局(Adelaide General Post Office)の一部で、建造は1872年に遡るとか。塔だけでなく半円形の屋根や採光用の高窓(クリアストリー)も美しい、見応えのある建物です。
名作の舞台を訪れてモデルとなった街並みや建物を目にしたときの感激はひとしおです。この喜びを誰かと分かち合いたい!と、きっと感じるはず。
海外旅行では旅先で居合わせた人との気さくな会話も醍醐味です。話題の一つとして、「ここは映画のモデルなんです」と紹介するフレーズをいくつか身につけてみてはいかがでしょうか。
聖地紹介フレーズ
写真:ザーカー 久美子
「知っていますか」と話題を切り出す(話しかける)フレーズ
知ってます? ここは映画「魔女の宅急便」の舞台の一つになっているんです
作品名が通じなかった場合に補足するフレーズ
魔女の宅急便はスタジオジブリが制作した日本のアニメ作品です
作品との関係性を詳しく述べるフレーズ
「魔女の宅急便」の映画に出てくる時計塔がビクトリア広場の時計塔と言われているんです
作品の舞台背景を紹介するフレーズ
魔女の宅急便はスウェーデンのヴィスビーとストックホルムが舞台となっていますIt is also said that Dubrovnik, Croatia was the stage of Kiki’s Delivery Service.
クロアチアのドゥブロヴニクも、魔女の宅急便の舞台といわれています
魔女の宅急便は1989年に公開されました
作品の原案・原作を紹介するフレーズ
魔女の宅急便は角野栄子の童話が原作です
大まかなストーリーを紹介するフレーズ
映画の大筋を紹介するとなると、一言二言の表現ではなかなか説明しきれません。たとえば英語圏の宮崎アニメファンサイト「Nausicaa.net」の概説を借りるなら、こんな風に紹介できるでしょうか。
The story is that main character is a young witch
and in the city It is tradition for all young witches to leave their families on the night of a full moon to learn their craft.
That night comes for Kiki, who follows her dream and embarks on the experience of a lifetime.
ストーリーについては、訓練のために満月の夜に若い魔女たちが親元を離れるという習慣のある町、キリコに住む一人の若い魔女「キキ」にもその夜がやってきて、夢のために人生という名の大海原に旅立つ、というものです。
建物そのものについての含蓄を紹介するフレーズ
モデルとなった建物についての予備知識がすでにあれば、一緒に案内してあげると、なお良いでしょう。
The clock tower is on the north side of the Victoria Square.
その時計台はビクトリア広場の北側にあります
Adelaide General Post Office was built in 1872.
アデレード中央郵便局は1872年に建てられました
見知らぬ土地で見知った風景に出会う体験は、独特の感動があります。ジブリ作品の他にも、映画「ハリー・ポッター」の舞台として使われた街並みや往年の名作テレビアニメの舞台となった街並みなどが世界各所に見つかります。近くを訪れる機会があればぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。