いくつかの選択肢からひとつ選んで「これにする」とか「これに決めた」と意思表示する場合、英語では take や have あるいは go (with)といった基礎的な動詞を使ってうまく表現できます。
選択して決定する際のフレーズと考えると、 choose (選択)や decide (決定)のような語を思い浮かべがちですが、選択・決定の意思を述べる場合「私はこれを選択した」とは言わないものです。
「これにする」の趣旨が表現できる基礎動詞3選
ショッピングで「これにする」は I’ll take it.
ショッピング中に服を購入するときには「これにします」や「これにした」という意図で I’ll take it. が用いられます。
take は「持っていく」イメージ。購入して持ち帰るというニュアンスで捉えるとよいでしょう。
? How does it fit?
いかがでしたか?
? It fits me well. So I’ll take this one.
いい感じです。これにします
レストランで「これにする」は I’ll have this.
飲食店で料理を注文する場面では 動詞 have を使って I’ll have this. と表現する言い方がぴったり来ます。
have は「手に持つ」という意味合いを基本として多種多様な意味合いで用いられます。その中に「食べる」「食事をとる」という意味合いの用法も含まれます。have breakfast とか have some sandwich のような表現感覚と併せて身に付けましょう。
お飲み物はいかがいたしましょうか
? I’ll have a cup of coffee, please.
コーヒーをひとつお願いします
注文の伝え方としては A cup of coffee, please. でも十分ではあります。
場面を選ばない表現は go with
go with (something)は直訳すると「~と共に行く」といったところで、「これでいこう」という意味合いで選択・決定を表現できる言い方です。
go は take や have よりもさらに抽象的で曖昧な「選択」「採択」を表現する言い方といえます。選択する対象にかかわらず、買い物、食事、ビジネスシーンの議決なんかでも使えます。
このプランにしよう。一番信頼できそうだ
go with ~ と同じ意味合いで go for ~ とも表現できます。
「これに《しよう》」のニュアンスを加える
助動詞が便利
「これにする」「これにしよう」という表現は、話者の意思・意向の表明です。take、 have 、 go といった動詞だけでは、その辺のニュアンスが十分に表現しきれません。
「これにしよう」のニュアンスは基本的には意思(意志)を示す助動詞、will をはじめとする語で表現します。would や going to などの言い方も使えます。
これに決めました
これにします
ジントニックにします
多少クセがあるけど「これにする」と表現できる動詞
get は比較的幅広く使える
get は「~を得る」というニュアンスで使われる多くの場面で使える応用に聞く単語です。レストランやショッピングで用いることができますが、仕事場において複数の選択肢から「~にしよう」という意味では使用できません。
フィッシュアンドチップスください
get はどんな場面でも使える一方、少し稚拙な表現に聞こえてしまうことに留意しましょう。
want も使えるが少し子供っぽい表現
want はショッピングやレストランといった場面で「~が欲しい」というニュアンスで使えます。 get と同様あまり大人が使う表現ではなく、また厳密には「欲しい=決める」という訳ではないので、もしかすると So? 「それでどうしますか」などと聞き返されてしまうかもしれません。
(子供)これが2つ欲しいです
? O.K. Anything else?
わかりました。ほかに何かありますか
decide も使えるがちょっと固い表現
I decided on Plan B. 「プランBに決めた」は少し野暮ったい表現ではあります。ショッピングやレストラン、友達との会話で使うと違和感がありますが、メールや商談などビジネスシーンでは使用してもそこまでの違和感はないでしょう。decide の代わりに go with ~ や go for ~ を使うと英語慣れしている印象を与えることができます。
また、 decide の代わりに choose や select を使うこともできます。
われわれはプランBに決めました。お力添えありがとうございました
私たちは先方のアイデアを採用いたします