英語で「カバン」(鞄)を何といいますか、と問われたなら、まずは bag が思い浮かぶでしょう。日本語の「カバン」に該当する道具の大半が英語で bag と表現できます。ちなみに、 bag は印欧祖語で「荷を積む(load)」という意味の単語を語源としています。
しかしながらカバンにも色々種類があり、用途や形や素材などによってその名称も変わってきます。カバンはカバンでも、「スーツケース」や「リュックサック」といった細かい区分を指す場合には、表現を使い分けてやる必要があります。
袋状のものはbag
bagは基本的に袋状のカバンを指しており、布で出来た柔らかいカバンには大概bagと名がつきます。
plastic bag ビニール袋
スーパーなどで買い物したときもらうビニール(樹脂製プラスチック)袋。vinyl bagでは通じないので注意しましょう。
tote bag 手提げ袋
toteは「運ぶ」「背負う」という意味。無駄をなくしたシンプルな作りで、「持ち運ぶこと」だけを重視したカバンを指します。
hand bag ハンドバッグ
主に女性が持ち運ぶ手提げカバンのこと。
固い箱状のものはcase
中のものを痛めないよう固く四角い作りになっている皮やアルミ製の書類カバンやスーツケースなどはbagではなく「箱」を意味するcaseと呼ばれます。
briefcase 折りカバン
書類を入れる平たい折りカバンのこと。固い素材で出来ていて、取っ手が付いているものを指します。attache case (アタッシェケース/アタッシュケース)も同義です。
suitcase 旅行用カバン
服(suit)一揃いが入るぐらいの大きさの鞄。一人で持ち運びができないほど大きなサイズののスーツケースはtrunkと呼ばれます。また旅行の時のスーツケースは単にluggage(手荷物)と言われます。
その他、皮でできていて肩からかけて使う学生用のカバンはsatchelと呼ばれています。
背負うタイプはbackpackかknapsack
背中に背負うカバンは日本では「リュックサック」と呼ばれていますが、実はリュックサック(Rucksack)はドイツ語です。Ruck(背中)+sack(袋)は直訳で「背中袋」を意味しており、英語ではbackpackに当たります。小さなbackpackはknapsackとよばれることもあります。