「まめ知識」(豆知識)は英語でどう言う?

日本語の「豆知識」を英語で表現するなら、まずは bits of knowledge が妥当な候補となるでしょう。文脈によっては tips 、trivia、あるいは facts といった語の方が意味合いをうまく伝えられるかもしれません。

実際の会話でマメ知識を披露するような場面では、「これはマメ知識だけど」という風に直接に言及するよりも、むしろ「ねえ知ってる?」とか「ついでに付け加えておくとね」という風に語りかけの形を取る場合が大半でしょう。その意味では「豆知識」という語彙そのものが豆知識の部類に該当するのかもしれません。

「《豆》知識」のニュアンスを再現できる英語表現

「豆知識」の「豆」の語には、小粒、些細、さして大事ではないといったニュアンスが含まれます。英語でも bit(ちょっとだけ・ひとかけ)の語を使って表現する言い方がいくつかあります。

bits of knowledge

「豆知識」を率直に「些細な知識」という意味で表現するなら、bits of knowledge が穏当と言えそうです。英語圏でもよく用いられる表現です。

bits of ~ は「小片」を指し、細々とした断片的なカケラという意味で用いられる表現です。bits of knowledge にも、 体系だった知識に組み込まれずに(番外編として)扱われている知識、というニュアンスが見いだせそうです。

  • bits of glass  ガラス片
  • bits of bread パンのかけら、パンくず
  • bits of information 断片的な情報

knowledge は「知識」に対応する語であり、しっかり頭に入っていて活用できる種類の情報を指します。little bits of information(ちょっとした情報)と述べるよりも「お役立ち」感が含まれる分、日本語の「豆知識」に近いニュアンスがあると言えそうです。

tidbits

tidbit(s) は「ひとくち」に相当する語で、食べ物などの「一片」、「ひとくち(分の美味いモノ)」、および「ちょっとしたニュース」といった意味で用いられます。

tidbit は主にアメリカ英語における表記です。イギリス英語では主に titbit と表記されます。

tidbit と表現される対象(食べ物など)は、小粒であり、かつ、人を満足させる種類のシロモノです。「ちょっとしたニュース」という意味で用いる場合も「耳より情報」とか「好奇心をそそるネタ」といったニュアンスが感じられます。

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tips

tip(s) は、色々な意味のある語彙ではありますが、「ヒント」「コツ(秘訣)」「便利な小ワザ」といった意味でも用いられます。

何かの手ほどきの中で少し余談めいて裏ワザ的な方法を伝える、というような文脈における「(使える)豆知識」は、tips と表現するとうまくニュアンスが伝わるでしょう。

Top 10 Black Friday Shopping Tips for 2017
ブラックフライデーの買い物に使える豆知識(裏ワザ)ベスト10
―― ConsumerReports.org , November 13, 2017

「無駄知識」のニュアンスを少し含める英語表現

まめ知識は、必ずしも有益な情報を指すとは限りません。無益な情報を指す場合も少なからずあります。

話の流れに関連する話題ではあっても、全く何の役にも立たなさそうそうな無駄な情報だったり、あるいは、どんな脈絡とも無縁な、知ってて良かったと思える機会も皆無と言い切ってしまえそうな、そんな「心底どうでもいい知識」を指す場合もあり得ます。

日本語で「豆知識」というと、多分にこの手の情報を指す傾向がありそうな気がします。これは「〇しば」と「〇〇〇〇の泉」の印象が色濃いだけかもしれませんが。

trivia

いわゆるひとつの「無駄知識」は、 trivia(トリビア)と表現できます。

trivia は「些細なこと」「つまらないもの」、とりわけ「雑学」「役に立たない知識(無駄知識)」を指して用いられる語です。trivia の語そのものに「知っても得しない」「知らなくても損しない」というニュアンスが多分に含まれます。

trivia は名詞で、基本的に複数形として扱われます。形容詞形は trivial 。名詞形には triviality (trivialities)という形が他にあります。

facts

fact(s) は基本的には「事実」「事柄」を指す語ですが、これも文脈によっては「豆知識」に対応する語として使えます。

とりわけ形容詞を伴って fun facts や useless facts のような形で表現する場合、fact の語は日本語の「(~の)事」「(~な)事」に相当する補助的な意味・ニュアンスまで希釈されます。「虚構に対する事実」というような意味が強調されなくなります。

random facts

random facts は、前後の文脈と何ら関連のない、単に「誰も知らなさそうなこと(いちおう事実)」の一覧です。「〇しば」の所業は random facts と表現すべきかもしれません。

Google で random facts と検索すると、検索結果トップにどうでもいい知識を披露する欄が表示されます。―― これは、暇つぶしがてら英語を読む練習に使えそう。案外イイかもしれません。

fun facts

役立つかどうかという観点はさておき、ちょっと笑えてしまうような種類のネタ、あるいは、思わず「へぇ~」を押してしまいたくなるような微妙に感心できる(おもしろい)ネタは、 fun facts あるいは interesting facts のよにも表現できます。

fun facts も Google で検索すると ネタを披露してもらえます。

useless facts

「使えない情報」という意味で述べる場合には useless facts のように表現してもよいでしょう。自分から無駄知識を披露する場面などでは、自虐自嘲の感じが演出できそうです。


豆知識を披露するなら Did you know ?(知ってる?)

豆知識を人に伝えるべく話しかける場面では、「豆知識」に相当する語を直接に用いる言い方は無粋でしょう。豆知識・無駄知識を披露するイトグチとしては、「知ってる?」「知ってた?」というような切り出し方になる場合の方が多いはずです。

「知ってる?」「知ってた?」と切り出す際の英語表現としては、Did you know ? が定番です。これだけ単独で(一文として)完結させることもできますし、Did you know that ~ ? という塩梅で具体的内容を続ける言い方もできます。

Did you know ? は会話中で普通に用いられる表現でもあり、同時に、雑誌や何かの雑学・豆知識を披露する投書欄などでもタイトルに掲げられることの多い鉄板フレーズです。

とりあえず「〇しば」の「ねぇ 知ってる?」は英語的に標準的なフレーズ、と言えます。

豆知識のツボは文化によって微妙に違う点に注意

豆知識にもいろいろな種類・傾向があります。科学や歴史学に根差した文化的知識から、芸能・ゴシップ関連の世俗的なネタまで、さまざまです。

いまの日本では、豆知識・無駄知識というと、無駄・無益・無意味・ナンセンスな種類のネタが好まれるような傾向があるようにも思われます。あるいは「知りたくなかった」系のエグい内容が好まれる向きもありそうです。

英語圏では Did you know ? といって述べられる雑学・無駄知識が、必ずしも日本語で見聞きする豆知識の傾向と一致するとは限りません。純粋な知識として歓迎されるかもしれませんし、内容によっては拒絶反応を示されるかもしれません。雑学的興味をまったく惹起できずに不発に終わる可能性も否定できません。

豆知識は、その内容(意外性)もさることながら、その場の空気に適合するか、居合わせた人の潜在的興味を満足させるか、といった総合的な「空気を読む力」が必要とされる話題です。慎重に出方をうかがいつつ、皆が「くだらない」といって笑ってくれるような、そんなネタを模索してみる試みは、巡り巡って異文化を空気的に理解する重要な手がかりになるはずです。





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