「中途半端」は英語でどう言う?

「中途半端」を英語で表現する言い方は色々あります。half は half knowledge (生半可な知識)のような言い方で便利に使えます。odd(余分な)も半端の意味で使える手頃な表現です。

「半端な状態」「半端な時間」「半端な気持ち」といった表現は、まず日本語の意味が曖昧になりがちです。具体的にどういう意味かを振り返って言い換えてみれば、対応する英語表現も見つけやすくなります。たとえば、「まだ不備がある」という意味なら incomplete (不完全)、unsatisfactory(不十分)のように表現すれば満足に意味が伝わると気づけるわけです。

「中途半端」は英語では大体 half でうまく言える

half は主に「半分」の意味で用いられる基礎的な英語表現です。分量を示す意味合いだけでなく、文脈によっては「半端」「中途半端」というような、程度の表現としても使われます。

「半端」の意味合いで用いられる half には多少ネガティブなニュアンスが含まれます。ただし分量が「半分」という意味で用いられる half には、ネガティブなニュアンスは特に含まれません。

half が「半端」の意味で用いられる場合、組み合わせて用いられる(half が形容する)語の傾向がある程度絞られます。ある種の慣用的な表現として捉えておくとよいでしょう。

halfway (途中の・半ばの)

halfway は点と点を結ぶ線上にある「中間点」のニュアンスで用いられる語です。halfway point といえば「中間地点」、出発時点から目的地に向かう途上にあるイメージです。

halfway は「まだ道半ばである」ということで「中途半端な状況」を指す語としても用いられます。しかも、形容詞としても副詞としても使えます。ただし必ずしも否定的なニュアンスを含むとは限らず、他意なく「まだ半ば」「未完」と述べる意味で用いられている場合も多々あります。

Don’t Quit Halfway Through ‘Jessica Jones’ Season 2
ハンパで終わるなよ「ジェシカ・ジョーンズ」シーズン2
―― Forbes , Mar 12, 2018

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half knowledge (中途半端な知識)

half knowledge は、知識(knowledge)の程度が半分だけある、または半分しかない、という意味で「生半可な知識」「中途半端な知識」と表現する英語表現です。

It’s rightly said that half knowledge is more dangerous than no knowledge.
「生半可な知識は無知よりもずっと危うい」とはよく言ったものだ
The Quint 26.01.18

half(-way) measures (中途半端な手段)

half measures は「中途半端なやり方」という意味で使える英語表現です。 halfway measures ともいいます。

half measures のニュアンスは文脈によってさまざまで、たとえば「妥協したやり方」「間に合わせのやりかた」あるいは「不適切な処置」といった意味合いでも使われます。

half measures の measure(s) は名詞で、「手段」という意味です。

Half-Measures Won’t Erase the Painful Past of Our Monuments
半端な方法では我らが記念碑の痛ましい過去は決して消せまい
The New York Times, JAN. 12, 2018

half-hearted (中途半端な心構えの)

half -hearted は「半端な – 気持ちで」と形容する(形容詞的に用いられる)英語表現です。hearted は「態度」「心構え」といった意味合いも含んでおり、「中途半端な気持ちでこの世界に入ってくるなよ」という意味の「半端」表現にも使えます。

hearted は「そういう心を持った」という意味の連語を作る言い方です。たとえば faint‐hearted といえば「気の弱い(いくじなし)」という意味になります。

Half-Hearted Reforms May Erode Social Stability in Kazakhstan
半端な覚悟で改革すればカザフスタンにおける社会の安定は損われるだろう
The Jamestown Foundation, January 22, 2018

half-cocked (半端な準備の臨戦態勢)

half cocked は、準備が完了していない状況を指す言い方として用いられます。

half cocked はもともとは「(拳銃の)撃鉄が半ば起こされた状態」を指す言い方です。撃鉄を完全に起こせば、あとは引き金をひけばいつでも発砲できます。その撃鉄が半分だけ起こされた状態は、つまり臨戦態勢に入りつつも入りきれていないような状況というわけです。

go (off) half cocked

go (off) half cocked は政治や勝ち負け争い等の事柄について「早とちりする」という意味で用いられる英語の言い回しです。

go (off) half cocked は一般的な英語表現としては「臨戦態勢で出発する」といった意味で用いられます。すわ討ち入りじゃ、といって(熟考の足りない段階で)判断したり行動したりするニュアンスが伝わります。日本語でいうと「押っ取り刀」に近い感覚がありそうです。

The last time the EU went with the US on a half cocked, crackpot scheme which would change all our lives forever, was the 2003 invasion of Iraq.
EUがアメリカに従って、考えなしな、いかれた、我々の生活を永遠に変えてしまうかもしれない計画にもとづいて行動したのは、2003年のイラク侵攻が最後だった
TRT World, 2018/02/01

half-baked(まだ煮詰まっていない)

half-baked はパンや焼き菓子を焼く(bake)際に十分に焼けていない状態、いわゆる《生焼け》の状態を指す英語表現です。転じて、不完全、不十分、生半可、中途半端、といった「やりきっていない」状況を指す語としても使われます。

日本語でいうと「煮詰まっていない」という表現に近いニュアンスがありそうです。日本は煮物文化。西欧はパンの文化です。

half-assed(ハンパにする)(※スラング)

half-assed はスラング(俗な表現)で「中途半端」を意味する表現です。half-assed はアメリカ英語の表記、イギリス英語では half-arsed とも表記します。

half-assed は「十分ない」「満足でない」という意味合いの「ハンパ」も「役に立たない」「半端者」という意味の「ハンパ」も指す、わりと幅広く「ハンパ」に対応する語として使える便利表現です。

とはいえ、これは ass という卑語を含んだ卑俗な表現なので、不用意には使えないというか、自分から積極的に使うのは避けた方が無難な種類の表現でしょう。

do by halves(中途半端にやる)

do by halves は「中途半端にやる」という意味合いの英語の言い回しです。

When it comes to the Kardashians, we all know the family doesn’t like to do things by halves.
カーダシアン一家のこととなると、我々はみな、この一家がものごとを半端にやることが好きでないというのを知っている
Elle Australia, JAN 31, 2018

leave (something) half done(やりっ放しにする)

leave (something) half done は、ものごとを half done(半ば完了)の状態のまま leave(にしておく)ということで、「半ばまで終わらせられた状態のままにしておく」、つまり「途中で放置」「しっ放し」と表現する言い方です。

I think I’ve been very successful at that and I’m certainly not leaving anything half done.
私は、自分はそれについてとてもうまくやってきたし、どんなことも中途半端になど終わらせていない、と思っている
Kitsap Sun Jan. 23, 2018

Never do things by halves.(やるからには最後までやれ)

Never do things by halves. は「ものごとは中途半端にやるな」、つまり「完遂しろ」といういう含蓄のある英語ことわざ表現・格言です。


odd も「半端」の意味で使える手頃な英語表現

odd も「半端」の意味合いで使える便利な英語表現です。

odd には「奇妙な」「風変わりな」といった意味もありますが、「奇数」「端数」「余り」といった意味もあります。いつもとは少し違う感じというか、しっくりこないものが残る違和感のようなニュアンスを示す語といえるかもしれません。

odd glove
てぶくろ片方だけ

half を《途中》の意味で「中途半端」を示す語であるとするなら、odd は《余分》の意味で「ハンパな分」を示す語と捉えられそうです。

odd times (半端な時間)

なんか半端な時間ができちゃった、というような意味の「半端」は、odd で上手く表現できます。

「ハンパな時間」を《微妙に手が空いたタイミング》と言い換え、「微妙に手が空いたタイミング」を「時間が余っている状況」と捉えると、odd で表現する英語感覚もそれなりに腑に落ちます。

at odd times は「暇を見て」「手が空いた時に」「ちょっとした時間があったときに」という意味合いでもよく使われる英語の言い回しです。

odd jobs は「半端な仕事」ではなく「雑用」

odd は文脈によって「半端な」という意味で捉えるべき場合とそうでない場合とがあります。

たとえば odd jobs は、仕事ができない的な意味の「ハンパな仕事」ではなく、これは「雑用」「片手間でやっている仕事」という意味合いになります。微妙なハンパな時間の空きを利用して取り組む仕事というわけです。

odd cup は「半端」ではなく「奇数個」の意味

cup を形容して odd cup と言うような場合、まあ「半端なカップ」とは解釈しようがないわけですが、これは複数のカップ&ソーサーで1揃いの食器セットの中のカップが奇数(odd)客あるということを示します。


「半端」より「不完全」「不徹底」の方がしっくり来る英語になる場合は多い

「半端」「中途半端」あるいは「生半可」を、他の日本語表現で言い換えるとすれば、大抵の場合は「未完成」「不完全」「不徹底」「不十分」「不揃い」のような表現に言い直せるでしょう。

そういう観点に立つと、 否定の接頭辞を使って「~でない」と表現する言い方に置き換えた方が、英語では案外スッキリ端的に表現できる場合が多いことに気づきます。

中途半端に終わる(不完全・不徹底)

たとえば「中途半端に終わる」のように述べる場合、その言わんとするところが「最後までやりきらずに終わる」ということであれば、英語としては incomplete(不完全)と表現すればバッチリとハマります。

不徹底という意味で imperfect と表現した方がしっくり来る場面も多いでしょう。この辺の判断は日本語的「半端」の感覚を掘り下げて考える必要に迫られそうです。

中途半端な英語力(まだ全然ダメな状態)

「中途半端な英語力」と述べるような場合、思い切って「未熟」あるいは「ぜんぜん十分とは言えない」という風に言い換えてしまえば、far from perfect 、あるいは端的に poor と表現すれば事足りることに気づきます。

「ぎこちない」「ぶざまな」という気まずいニュアンスが前面に出る英語表現としては awkward なども挙げられます。

机上の勉強で得た知識しかなくて実践的な英会話の経験がない、いわゆる「頭でっかち」の状況という意味で「ハンパな英語力」と言うなら、inexperienced(経験不十分)と表現してもよいかもしれません。

中途半端な関係(曖昧な関係)

「中途半端な関係」と述べるような場合、たいていは恋愛がらみで恋人か友達どまりかという状況を指すワケですが、これは英語では ambiguous relationship のように表現できます。

ambiguous は「多義的」「両義的」ひいては「曖昧」「不明瞭」といった意味合いの語です。恋仲とも言えそうだし、単なる友人関係に過ぎないと言えば言えないこともない、といった人間関係が表現できます。





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