「世界三大美女」「世界三大美人」は英語でどう言う?

ここがポイント美女= beautiful women +比較級 / 最上級、で表現できます。具体的な表現はいろいろあります。

  • the world’s three most beautiful women
  • the three most beautiful women in the world
  • the top three most beautiful women in the world

「古今東西の女性を対象にしている」ことを明示する意味で  of all time のように付け加えると、なお良し。

ただし「世界三大美女」を含む「世界三大○○」というまとめ方は、日本以外の国・地域で通じる共通概念とは考えない方が無難。

「世界三大美女」を英語で表現するなら、the world’s three most beautiful women 、あるいは、the world’s top three beautiful women のように表現すれば伝わるでしょう。

「世界三大美女」といえば、クレオパトラ・楊貴妃・小野小町の3名。たいていの日本人はこう即答できるでしょう。これは実は(案の定?)日本限定の仕様です。「世界三大○○」という枠組み自体が、日本人の好む括り方であり、世界の共通認識とはいえません。

もっとも、雑誌やウェブ上のメディアが「いま世界で最も美しい女性13名」とか「歴代で最も美しいハリウッド女優トップ10」のようなリストを作成 / 公表することは、よくあります。このときタイトルは「Top 10 most beautiful Hollywood actresses of all time」のような表現が用いられます。

「世界三大美女」の英語での表し方

単純素朴に「世界3大美女=世界で最も美しい3人の女性」を表現するなら、比較級を使えば十分に伝わる表現が作れます。

  • the world’s three most beautiful women
  • the three most beautiful women in the world
  • the top three most beautiful women in the world

ただし、これだけだと、字面上は「古今東西の(歴史上の)」という条件が明示されません。

日本でいう「世界三大美女」は、暗に「全世界の過去あらゆる歴史上の」すべての女性を候補者としています。

この「世界三大美女=古今東西でいちばん美しい3名」という前提は、日本でしか通じない暗黙の前提です。英語では「古今東西の」と明示してあげないと、戸惑いや誤解の元になります。

※単に「最も美しい女性」というと現代の話と解釈されやすい

英語で the world’s three most beautiful women(世界で最も美しい女性)とだけ言うと、おそらく「現在の」「今この時代の」話とと受け取られます。

たとえばオンラインメディア Wise Toast が発表しているトップ10は、現在活躍中の(いま正に全盛期の)女優や歌手を対象としています。

Top 10 Most Beautiful Women in the World
この世で最も美しい女性トップテン
Wise Toast

457244500

「《古今東西の》3大美女」と英語で表現する言い方

日本人的「世界三大美女」、つまり世界史上のあらゆる人物を対象として選抜した美女という趣旨を表現するには、of all time のような語を条件として言い添える必要があるでしょう。

「歴史上すべての」という条件を示すなら of all time 。時間軸も地理も問わず「世界史上すべての」と明示するなら of all times and places とでも表現すれば語弊の余地はなくせます。

the three most beautiful women of all times and places
すべての時代や地域における最高の美女3名

「美女」を英語で表現する言い方

「美女」を指す英語表現も色々と挙げられますが、まずは beautiful woman と表現しておくと無難でしょう。beautiful は美しさの種類や程度にかかわらず広く使える形容詞です。

英語で表現する「美しい」の場面別うまい言い方

「美」そのもの(概念としての「美」)を指す beauty も、美しい人(美人)を指す語として使えます。3大美女、の場合は複数形で top three beauties という表記になります。

「容貌の美しい人」という意味で good looker と表現する言い方もあります。見る側の視点を意識する表現といえます。looker だけでも「美人」を指すスラングとして意味が通じます。


「世界三大~」という括りの大半は日本独自のもの

日本では「世界三大料理」とか「世界三大瀑布」とか、とかく色々な事柄について「三大名所」的に扱う括りが親しまれています。が、こういう括りの多くは、日本で編み出されたものが少なくありません。

適切な英語で表現できれば、趣旨そのものは理解してもらえるでしょう。とはいえ「何故そういう風に括るのか」という微妙な疑問を持たれる懸念もないとは言い切れません。

「世界三大料理」は世界に通用する括り方ではある

「世界三大料理」に関しては英語でも the three great cuisines In the world のような呼び方で一般的に知られています。

cuisines は cuisine /kwɪˈziːn/ の複数形で「調理法」という意味。和食・中華・イタリアンといった区分の上位概念です。

「世界三大料理」の内訳は、フランス料理、中華料理、そしてトルコ料理。これは海外でも日本でも共通した認識のようです。

「世界三大」の「大」は英語では趣旨ごとに訳語を変える必要あり

日本語的「世界三大なんちゃら」をあえて英語で述べる場合、「大」の字に対応する語の選び方に注意が必要です。

安直に「大」= big と直訳してしまうと、趣旨のわかりにくい言い方になってしまいます。「何が優れているのか」という部分に着目して適切な形容詞を選ぶ必要があります。

「三大美女」の場合、「最も美しい3人」という意味ですから、英語では most beautiful のような言い方が妥当です。

「三大料理」の場合は「豪華な」いう意味の grand の語を使って three grand cuisines in the world と表現するのが一般的です。

対応する英語表現はひとつとは限らない

「世界三大~」はどういう点で優れているのか、その趣旨に応じて、英語表現を選択する余地もあります。

たとえば「世界三大スープ」を英語で表現する場合。

「世界中でよく飲まれている」という意味なら the world’s three most popular soups のように表現できるでしょう。

「世界的に知名度が高い」という趣旨なら、the world’s three most famous soups と表現できそうです。

「世界で最も美味い」という主張を込めて述べるなら、the world’s three most delicious soups と表現する手もあります。

top 3 や the 3 best ~ と言い換えるのは大いにアリ

英語における「三大~」に近い括りとしては top three hotels あるいは the 3 best restaurants といった括り方が挙げられます。

The 10 Best Restaurants in the World
世界最高のレストラン10選
―― Time, May 10, 2014

one of the best (最高のうちの1つ)と言い換えるのも手

むりに数字を挙げたりせずに、素朴に「最高の~のひとつ」という風に表現する言い方も、かなり有力な表現です。

Justin Rose is one of the best players in golf. 
ジャスティン・ローズは世界最高のゴルファーのひとりだ
GolfDigest.com, May 30, 2018

英語として自然な表現であり、実際よく使われます。「世界3大・・・・・・その数字にどんな意味が?」という余計な疑問を抱かれる懸念もありません。

ただし one of the best は往々にして「屈指の」「一流の」というような意味合いで用いられる英語表現でもあります。

ついでに「世界10大がっかりスポット」は英語でどう言う?

俗にいう「世界10大がっかりスポット」は、英語では the world’s ten most disappointing travel destinations のように表現されて紹介される場合があります。

ただし、「世界10大~」という括り自体が特に親しまれているというわけではありません。ウェブ上のメディアによくある「がっかりスポット10選」的な任意の数字と捉えた方が実情に近いでしょう。

ついでに「世界七不思議」 は英語でどう言う?

「世界七不思議」 については英語圏にも同じ括りがあります。というより、この括りは西欧世界で提唱されたものです。(日本語の「世界七不思議」は訳語というわけ)

世界7不思議は英語では seven wonders of the world と表現されます。

日本語では「世界7不思議」が定訳になっていますが、この wonder には「摩訶不思議」とか「奇妙不可思議」「ありえない」とかいう意味は特になく、単に「驚嘆すべき素晴らしいもの」「必見の名物」という意味合いです。


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