「市民プール」は英語でどういう?

いわゆる「市民プール」を英語で表現する場合、「市民」という語にこだわりすぎず、あくまでも意味を汲んで適切な表現を探す考え方が重要です。

あえて「市営のプール」とか「公共のプール」という風に明示する必要もないなら、いっそ単に pool とだけ言ってしまってもよいでしょう。「 pool か、それとも swimming pool か」と検討する方が英語的な考え方かもしれません。

「市民プール」を英語で表現する言い方

日本語のいわゆる「市民プール」は、つまるところ、市営(公営)の、市民に開放されている(公共施設としての)プールのことです。

「市民プール」を字面そのままに機械的に英語と対応づけようとすると、市民 → citizen ?なら citizen pool かな?という発想に至りますが、これはさすがに無理があります。

市民プールの意味で citizen pool という英語表現を用いている事例が無いわけではありませんが、その大半は日本の自治体が作成したページ、というのが実情です。

公共施設であるという性質に着目しつつ「市民プール」を英語で表現するなら、「市営プール」あるいは「市立プール」という風に言い換えるとよいでしょう。

municipal pool

「市営」に対応する英語表現としては municipal が挙げられます。この語を使って municipal pool と表現する言い方はあります。

municipal は「市営の」「市の」「市立の」といった意味の形容詞で、市政(municipal government)、市役所(municipal office)市立病院(municipal hospital)といった表現にも用いられます。

市営プールを市立図書館のような公共施設として捉える言い方としては、municipal pool は表現の候補筆頭といえるでしょう。英語圏でも市営プールを municipal pool と表現している例が見つかります。

The Gonzales Municipal Pool located in Gonzales Independence Park is open from June 1 to August 5, 2018.
ゴンザレス独立公園内にあるゴンザレス市立プールは2018年6月1日から8月5日まで開放されています
CITY OF Gonzales(2018.6.14)

ただし市民プールを municipal pool と呼んでいる例の大半は、だいたい地方自治体、つまり「市」の側です。

一般市民が日常英会話の中で「今日は暑いから市民プールに行こうぜ」という風に述べる場面には、municipal pool が似つかわしいとは言い切れない部分があります。

city pool

city(市)の語を用いて city pool と表現する言い方も「市民プール」に対応する英語表現の候補に挙ります。

city は名詞ではありますが、形容詞的に名詞を修飾する語として扱われる場合が多々あります。たとえば city hall (市役所)とか、city library(市立図書館)とか。

Call the City Pool after 5/23/18 to make reservations.
2018年5月23日より後は、市のプールに電話をして予約を取ってください
St.George(2018.6.14)

public pool

「市民プール」を「公立の」「公共に開放されている」プールとして捉えれば、また違った表現に思い当たります。

たとえば public pool (公共プール)といった表現は、英語圏でも一般的に使われる言い方です。municipal pool や city pool よりも遙かに多く用例が見出せます。

おそらく日本語の「市民プール」に対応する英語表現としては、public pool が最も多くの場面で最もシックリ来る言い方として受け止められるといえるでしょう。

Some of the most amazing public swimming pools can be found in the middle of huge cities.
素晴らしい公共プールのいくつかは大都市の中心部において見られます
Traveler
(2018.6.14)

community pool

community pool も、public pool と同様、英語圏でもよく用いられている表現であり、「市民プール」に対応する英語表現の候補筆頭です。

community は「地域社会」「共同体」といった意味合いを基本とする名詞です(名詞の形容詞的用法として pool に係っていると解釈できます)。

The Nantucket Community Pool is located adjacent to Nantucket High School at 10 Surfside Road.
ナンタケット公共プールは 10 Surfside Road にあるナンタケット高校に隣接してあります
Nantucket Community School (2018.6.14)

swimming pool

文脈によっては、「施設の運営者が市である」という情報よりも、むしろ「プールが水泳用である」という情報の方が、有意義かもしれません。

つまり swimming pool(水泳用プール)と表現する選択肢が、public pool と同様に検討対象となり得ます。

もちろん、pool の語だけでも充分に水泳用プールを指す語として通用します。常に swimming pool と表現しなければ誤解を招くというわけではありません。(お金をプールする、という意味のプールも pool なので、万が一誤解される懸念がある場合は注意も必要でしょう)

日本語の「市民プール」の意味を直接に汲む必要がなければ、いっそ「市民」部分の意味合いは省いてしまおう、という考え方は、英語的な発想を育む上で大切な部分です。意識しておいて損はありません。

日常会話で「プール」に言及する場面の表現例

「市民プール」という単語をそれだけ切り出してきて、対応する英語表現を探そうとすると、ひとまず「趣旨に応じて言い方を選択する」という結論に落ち着きます。

これが「日常会話の中で市民プールについて言及する」という場面に限定すると、適当な表現はぐっと絞られます。

はっきり言って単に pool と言うだけで充分じゃないかなと思えてきます。

go to the pool(泳ぎに行く)

たとえば、It’s very hot today and we should go to the pool. (今日はとても暑いし、プールに行くべきだ)という一文があったとすると、この go to the pool はもう「プールに泳ぎに行くぞ」という意味を十二分に表明しています。

プールが市営なのか否かなんて情報はあっても無くても何ら問題ないということに気づかされてしまいます。

get into the pool (プールに入る)

「プールに入る」と英語で表現するなら get into the pool のような表現が一般的といえます。

I just witnessed someone get into the pool with their socks on and I’m appalled
靴下を履いたままプールに入ったヤツを目撃して驚愕した

dive into the pool (プールに飛び込む)

プールに勢いよく「飛び込む」ような状況なら、動詞 dive が上手くハマります。

dive は潜り込む(潜水)という意味でも用いられますが、外から水中に思い切りよく入る意味合いでも用いられます。前置詞 into が「(外から)内へ」という移動・動作の意味合いを表現します。

ちなみに dive in というと自動詞+副詞で「もりもり食う」という意味合いを示す句動詞になるらしいです。

ついでに述べると、オリンピック競技種目としての「10m高飛び込み」は英語では 10m platform 、「3m飛板飛込み」は 3m springboard 、「シンクロナイズドダイビング」は Synchronized Diving といいます。

「市民プールの無料開放日」は英語でどういうか

市民プールには「無料開放日」がある場合があります。この「無料開放日」は、英語では free admission day あるいは free entrance day のように表現されます。

On Free Admission Days, Basic admission is free for Illinois residents with proof of residency.
無料開放日には、居住証明ができるイリノイ州の住民は基本入場料が無料になります
Field Museum(2018.6.14)



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