「出る杭は打たれる」は英語でどう言う?使い方から使い分けまで例文付きで解説

「出る杭は打たれる」は英語で何と言えばよい?

「出る杭は打たれる」という言葉を聞いたことがありますか?この表現は、日本の文化や社会において、目立つことや突出することが批判や反発を招くことを意味します。英語でこの表現をどのように言うのでしょうか?

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この記事では、いくつかの英語訳とその使い分けについて解説します。ぜひ参考にしてください。

「出る杭は打たれる」の英語訳①The nail that sticks out gets hammered down

この表現は、「出る杭は打たれる」を直訳したもので、英語圏でも理解されることがあります。特に、個人が集団の中で目立つことが批判される状況を説明する際に使われます。
例文を見てみましょう。
① In a conservative company, the nail that sticks out gets hammered down. (保守的な会社では、出る杭は打たれる。)
② She learned the hard way that the nail that sticks out gets hammered down. (彼女は、出る杭は打たれることを痛感した。)
③ In some cultures, the nail that sticks out gets hammered down. (いくつかの文化では、出る杭は打たれる。)

「出る杭は打たれる」の英語訳②Stand out and get knocked down

この表現は、よりカジュアルな言い方で、目立つことが反発を招くという意味を持ちます。特に、個人の行動やアイデアが批判される場面で使われます。
例文を見てみましょう。
① If you stand out too much, you might get knocked down. (あまりにも目立つと、叩かれるかもしれない。)
② He stood out and got knocked down by his peers. (彼は目立って、仲間から叩かれた。)
③ In a strict environment, standing out can mean getting knocked down. (厳しい環境では、目立つことは叩かれることを意味する。)

「出る杭は打たれる」の英語訳③Tall poppy syndrome

この表現は、特にオーストラリアやニュージーランドで使われる言い回しで、成功したり目立ったりする人が批判される状況を指します。
例文を見てみましょう。
① The tall poppy syndrome is prevalent in many industries. (多くの業界で、出る杭は打たれる現象が広がっている。)
② She’s a victim of the tall poppy syndrome. (彼女は出る杭は打たれる現象の犠牲者だ。)
③ The tall poppy syndrome discourages innovation. (出る杭は打たれる現象は革新を妨げる。)


それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ

ここで、上記で解説したニュアンスや使われる文脈の違いについてまとめます。手っ取り早く違いを知りたい方はこちらをご覧ください!
The nail that sticks out gets hammered down:これは直訳に近く、特に日本の文化や集団主義を説明する際に使われる。
Stand out and get knocked down:カジュアルな表現で、個人の行動が目立つことで批判される状況に適している。
Tall poppy syndrome:特にオーストラリアやニュージーランドで使われ、成功者が批判される状況を指す。


「出る杭は打たれる」を使う際によく用いられる表現

表現① go against the grain

go against the grainは、一般的な流れに逆らうという意味の表現です。
例文:He always goes against the grain, which sometimes causes friction. (彼は常に流れに逆らうので、時々摩擦を引き起こす。)

表現② rock the boat

rock the boatは、現状を乱すという意味の表現です。
例文:She didn’t want to rock the boat by suggesting new ideas. (彼女は新しいアイデアを提案して波風を立てたくなかった。)

「出る杭は打たれる」を使う際に一緒に使われやすい単語

英単語 日本語訳
conformity 順応
criticism 批判
innovation 革新
peer pressure 同調圧力

まとめ

「出る杭は打たれる」という表現は、日本の文化や社会における独特の考え方を反映しています。英語では「The nail that sticks out gets hammered down」や「Tall poppy syndrome」などの表現が使われ、目立つことや成功することが批判を招く状況を指します。これらの表現を理解することで、異文化間のコミュニケーションがより円滑になるでしょう。

naga
Weblio編集担当者。
高校時代は英語の偏差値が40台だったが、受験勉強と大学時代の半年の留学でTOEIC870点を取得。以降はほぼほぼNetflixで英語を学習。ストレンジャー・シングスをひたすら繰り返し見ているので、日常会話の語彙がセリフに偏ってるが気にしない。でもやっぱりイギリス英語を話せるようになりたい。



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