「調子に乗るな」は英語でどう言う?

「調子に乗るな」を英語で表現する場合、don’t や never といった禁止の表現で 「調子に乗る」に相当する語を打ち消す形の命令形が使えます。

「調子に乗る」に該当する英語表現としては、push one’s luck や get carried away、あるいは get cocky のような言い回しが挙げられます。文脈に応じて英語表現は使い分けられます。

発言の意図も大切です。「調子に乗るな」という一言を、叱ったり咎めたりする意味で述べるのか、諫めたりたしなめたりする意味で述べるのか、その辺りも加味しつつ適切な表現を選びましょう。

みんなの回答:調子のってんじゃねーよ!は英語でどう言うの?

push one’s luck で「調子に乗るな」と表現する英語の言い方

push one’s luck は、運が良いとき・調子が良いときに、いい気になって勢いづくような態度を指す言い回しです。まさに「調子づく」「調子に乗る」という意味にバッチリ対応する英語表現といえます。

push one’s luck と同じ意味で press one’s luck とも表現できます。push も press もグイグイ押すニュアンスが共通しています。

Don’t push your luck.

Don’t push your luck . は「そんなに調子に乗るなよ」くらいの意味合いを表す、英語の禁止の命令文です。

たまたま事が上手くいっているせいで危険をかえりみる用心深さを欠いていると感じる場合に「幸運はいつまでも続くものではないよ~」と伝える、忠告・助言の表現として使えます。

You didn’t get caught last time, but don’t press your luck!
この間は捕まらなかったからって調子に乗るのはやめなさい!
He pressed his luck too much and was caught up in a lot of trouble.
彼は調子に乗りすぎたせいで多くのトラブルに巻き込まれた

Never push your luck.

英語の禁止命令文には Don’t ~ と表現する言い方と Never ~ で表現する言い方があります。Don’t ~ は目の前の言動に対する禁止に、Never ~ の方は習慣や生き方のような長期的な観点に立った(人生訓のような)戒めを述べる場面がよく合います。

Never push your luck. は「どんな時でも調子に乗ってはならない」という意味合いの禁止を示す英語表現です。文脈にもよりますが、非常に厳しい咎め、あるいは訓戒めいた・説教じみた発言にも聞こえるでしょう。


get carried away で「調子に乗るな」と表現する英語の言い方

get carried away は、考えや行動がその時の気分や感情に流されているというニュアンスで「調子に乗る」の意味を表現できる英語の言い回しです。

自制の利かない境地に心が流されて持っていかれてしまったようなイメージを思い浮かべるとよいでしょう。

Don’t get carried away.

Don’t get carried away. は度を過ぎた振る舞いをしている人、しそうな人に対して「落ち着け、調子に乗るな」と諫める言い方です。バカ騒ぎを叱責したり、興奮で羽目を外している人を注意したりする際に使えます。

I’m sorry, I got carried away.
ごめんなさい、調子に乗りました
I will try not to get carried away during my holiday.
休暇中ハメを外してすぎないように気を付けないとね

Never get carried away.

Never get carried away. は「どのようなときも調子に乗ってはいけない」というような意味合いで「調子に乗るな」と伝える英語表現です。「人生、度を過ぎてはいけない」という風にも訳せます。

英語の never は「これまでも今も、これからも、しない」という強い否定を示します。Never get carried away. も、たった1回の行動に対する忠告としては不自然に響くでしょう。とはいえ、人生訓のように漠然と述べても、何に対する戒めなのかがハッキリしないままになってしまいます。その意味で、このセリフがバッチリとハマる場面はそう多くなさそうです。


get cocky で「調子に乗るな」と表現する英語の言い方

get cocky は、踏ん反りかえった態度を形容する口語的な英語表現です。cocky はうぬぼれた状態や身の程知らずな様子を表す形容詞、get cocky は「調子に乗っている」ことを否定的に軽蔑交じりに指すような言い方です。

Don’t get cocky.

Don’t get cocky. は、相手の鼻につく態度を否定する禁止の命令表現です。生意気だ、という軽蔑的・批判的な意味合いを込めて「調子に乗るなよ」といいたい場合にぴったりです。

この Don’t get cocky. はもっぱらカジュアルな英会話の中で用いられる口語表現です。家族や友人といった気のおけない間柄なら、軽いじゃれ合い・イジり合いのようなノリで使う場合もあります。

She is so cocky, nobody really likes her.
あの子は高飛車なんだよ、だから誰からも好かれてない
Don’t be so cocky and keep yourself humble.
図に乗ることなく、常に控えめでいなさい

Never get cocky.

Never get cocky.は、いかなるときも生意気な態度はしてはいけないという意味合いで「調子にのるな」と相手に忠告する言い方です。相手の特定の状況に対して叱責、罵倒するのではなく、その人の生き方や考え方に関して口を出すような響きがあります。




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