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「寒い」は英語で何と言えばよい?
「寒い」という日本語を英語に訳すとき、いくつかの表現が考えられます。この記事では、その英語訳とその使い分けについて解説します。どのような状況でどの表現を使うべきかを理解することで、より自然な英会話が可能になります。
「寒い」の英語訳①cold
英語で「寒い」を表す際に最も一般的に使用される語は「cold」です。この言葉は、気温が低く感じるさまざまな状況で適用されます。
例文①:It’s cold today.(今日は寒いです。)
例文②:I feel cold.(寒いです。)
例文③:The water is cold.(水が冷たいです。)
It’s cold today, isn’t it? (今日は寒いですね。)
Yes, very cold.
(ええ、とても寒いです。)
「寒い」の英語訳②chilly
「chilly」は、穏やかな寒さや肌寒さを示すのに適した表現です。この単語は、ほんのりとした冷えを感じさせる状況に最適です。
例文①:The morning air is a bit chilly.(朝の空気は少し肌寒いです。)
例文②:You might need a sweater; it’s chilly.(セーターが必要かもしれませんね。肌寒いですから。)
例文③:The breeze feels chilly.(そよ風が肌寒いです。)
Feels chilly out, doesn’t it? (外は冷えるね。)
Indeed, I regret not wearing warmer socks.
(本当だね。もっと暖かい靴下を履いてくればよかった。)
「寒い」の英語訳③freezing
極端に低い温度や凍るような寒さを強調する場合には、「freezing」が使用されます。この単語は、非常に寒い時に使います。
例文①:I can’t stay outside, it’s freezing!(外にはいられません、凍えるほど寒い!)
例文②:Make sure to wear your coat, it’s freezing.(コートを着用してくださいね、今日は凍えるほど寒いです。)
例文③:My hands are freezing.(手が凍えるように冷たいです。)
Can you believe how freezing it is outside? (外がどれだけ凍えるか信じられる?)
No kidding, my teeth won’t stop chattering! (冗談じゃなく、歯がカチカチして止まらないよ!)
「寒い」の英語訳④frigid
「frigid」は、厳しい寒さや極端に冷たい状況を指すために用いられる言葉で、「freezing」よりも強い寒さを表します。
例文①:The wind is frigid, so be careful not to catch a cold.(今日の風は極めて冷たいので、風邪を引かないようにしてください。)
例文②:The frigid temperatures make it hard to go outside.(極寒の気温で外出が困難になっています。)
例文③:The lake is frigid this time of year.(この時期の湖は極めて冷たいです。)
This frigid air is brutal, isn’t it? (この極寒の空気は厳しいね?)
Totally, it’s like walking in a freezer. (まったく、冷凍庫を歩いているみたいだよ。)
「寒い」の英語訳⑤nippy
肌を刺すような冷たさを表す際に「nippy」が選ばれることがあります。この表現は、寒さがある種の活動的な印象を与える状況に適しています。
例文①:It’s quite nippy this evening; you might want to wear a scarf.(今晩はかなり肌を刺す寒さです。スカーフを巻くことをお勧めします。)
例文②:The nippy air is refreshing after being indoors all day.(一日中屋内にいた後の刺すような空気は心地よいです。)
例文③:A nippy wind is blowing today.(今日は肌を刺すような風が吹いています。)
It’s nippy today, huh? (今日は肌寒いね?)
Yeah, should’ve worn more layers. (うん、もっと重ね着すべきだった。)
単語の発音記号・カタカナ表記での読み方
英語の単語を正しく発音することは、コミュニケーションを円滑にするために重要です。以下に、上記で紹介した「寒い」に関連する英単語の発音記号とカタカナ表記での読み方を示します。
cold [koʊld](コウルド)
chilly [ˈtʃɪli](チリー)
freezing [ˈfriːzɪŋ](フリージング)
frigid [ˈfrɪdʒɪd](フリジド)
nippy [ˈnɪpi](ニッピー)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
「cold」の使い方と文脈
「cold」は、一般的な寒さを表すために最も頻繁に使用される単語です。この言葉は、特定の温度範囲を示すものではなく、単に気温が低いことを指します。例えば、「The room is cold; could you close the window?(部屋が寒いので、窓を閉めてもらえますか?)」や「I catch a cold easily in cold weather.(寒い天気では簡単に風邪をひいてしまいます。)」といった文脈で使われます。
「chilly」の使い方と文脈
「chilly」は、寒さが厳しくないが心地よくない程度の低温を指す際に適しています。この単語は、秋の初めや春の終わりのような季節の変わり目に特によく使われます。「It’s getting chilly; I should have brought a jacket.(肌寒くなってきた。ジャケットを持ってくるべきだった。)」や「The evening breeze is quite chilly.(夕方のそよ風はかなり肌寒いです。)」といった使い方がされます。
「freezing」の使い方と文脈
「freezing」は、非常に寒い状況を強調するために使われる単語です。この表現は、寒さが身体にとって不快であることを示す際に選ばれます。「The water is freezing; I can’t swim in this.(水が凍えるほど冷たい、これでは泳げない。)」や「You should wear gloves, it’s freezing outside.(手袋を着けた方がいいですよ、外は凍えるほど寒いです。)」といった文脈で用いられることが多いです。
「frigid」の使い方と文脈
「frigid」は、極端な寒さや冷たさを表す際に使用される言葉で、「freezing」と同様に強い寒さを示しますが、より強い表現です。「The frigid winds make it difficult to even walk outside.(冷酷な風が吹いていて、外を歩くのも困難です。)」や「The Arctic is known for its frigid climate.(北極はその冷酷な気候で知られています。)」といったように、厳しい寒さを伝える際に適しています。
「nippy」の使い方と文脈
「nippy」は、冷たくてピリッとするような寒さを表現する際に用いられる言葉です。この表現は、寒さが刺激的であるかのような感覚を伝えるために使われます。「It’s a nippy morning, perfect for a brisk walk.(ピリッとする朝ですね、さっぱりとした散歩にぴったりです。)」や「You’ll need a coat; it’s quite nippy out.(コートが必要ですよ、外はかなりピリッとします。)」といった文脈で使われることがあります。
「寒い」を使う際によく用いられる表現
表現① bundle up
「bundle up」という表現は、「厚着をする」や「暖かく包む」という意味で、寒い時に体を温めるために多くの服を着込むことを指します。「It’s so cold outside, make sure to bundle up.(外はとても寒いので、しっかりと厚着をしてください。)」や「I bundled up before going out in the snow.(雪の中を歩く前に、厚着をしました。)」というように使われます。
Bundle up, it’s cold out! (寒いから、しっかり着込んでね!)
Got it, grabbing my coat now. (わかった、今コートを取るよ。)
表現② shiver
「shiver」という単語は、「震える」という意味で、寒さによって体が自然と震える反応を指します。「I was shivering all night because the heater was broken.(暖房が壊れていたので、一晩中震えていました。)」や「You’re shivering; do you need another blanket?(震えていますね、もう一枚毛布が必要ですか?)」といった文脈で使われることがあります。
I’m shivering, it’s so cold! (震えてる、すごく寒い!)
Me too, let’s get inside quick. (私も、早く中に入ろう。)
表現③ turn up the heat
「turn up the heat」というフレーズは、「暖房を強くする」という意味で、寒い時に室内の温度を上げるために暖房の設定を高くする行為を指します。「It’s freezing in here; can you turn up the heat?(ここは凍えるほど寒いです、暖房を強くしてもらえますか?)」や「We turned up the heat to make the house cozy.(家を快適にするために、暖房を強めにしました。)」といった使い方がされます。
Can you turn up the heat? It’s freezing in here. (暖房を上げてもらえる?ここ、凍えるように寒いよ。)
Sure, I’ll do it right now.
(もちろん、今すぐにでも上げるよ。)
表現④ put on layers
「put on layers」という表現は、「重ね着をする」という意味で、寒さから身を守るために複数の服を重ねて着ることを指します。「To stay warm, I put on several layers before going out.(暖かく保つために、外出する前に何枚もの服を重ね着しました。)」や「You should put on layers to endure the cold weather.(寒い天気に耐えるためには、重ね着をするべきです。)」というように使われます。
You should put on layers if you’re cold. (寒いなら、重ね着した方がいいよ。)
Good idea, I’ll grab a sweater. (いいね、セーターを取るよ。)
表現⑤ wear thermal clothing
「wear thermal clothing」という表現は、「保温性のある服を着る」という意味で、特に寒い環境下で体温を保つために設計された衣服を着用することを指します。「I always wear thermal clothing when I go skiing.(スキーに行くときはいつも保温性のある服を着ます。)」や「Thermal clothing is essential for winter sports.(保温性のある服は冬のスポーツには欠かせません。)」といった文脈で使われることがあります。
季節に応じた服装の英語表現
冬の服装に関する英語表現
冬の季節には特有の服装が必要になります。これらの衣服は寒さから保護し、同時にスタイルを加えることができます。以下に、冬に用いられる一般的な衣服のリストとその英語での表現を解説します。
1. **コート (Coat)**
– 冬の基本的なアウターウェアで、様々な長さ、素材、スタイルがあります。防寒性に優れ、外出時の主要な保護層となります。
2. **ダウンジャケット (Down Jacket)**
– 軽量でありながら高い保温性を提供するジャケット。羽毛が詰められており、非常に寒い日に適しています。
3. **ニットセーター (Knit Sweater)**
– 様々なデザインや厚さがあり、一枚でも重ね着でも使える冬の必需品。ウールやカシミアなど、保温性の高い素材が多く用いられます。
4. **マフラー (Scarf)**
– 首元を暖かく保つためのアクセサリー。ウールやカシミアのものが人気で、冬のファッションに色彩や柄を加えることもできます。
5. **手袋 (Gloves)**
– 寒さから手を守るために着用します。革製、ニット、防水素材など、用途に応じた多様な素材があります。
6. **ビーニー (Beanie)**
– 頭と耳を暖かく保つための帽子。ウールやアクリル製のものが一般的で、ファッションのアクセントとしても人気です。
7. **ブーツ (Boots)**
– 雪や雨から足を保護するために欠かせない。防水素材や断熱素材を備えたものが好まれます。
8. **レギンス・タイツ (Leggings/Tights)**
– 寒い季節にスカートやショートパンツを着用する際に、足を暖かく保つために役立ちます。ウールやフリース素材のものが寒さ対策に効果的です。
9. **ロングジョンズ (Long Johns)**
– 内側に着用する保温性のある下着。特に極寒の地域や屋外での長時間の作業に適しています。
10. **パーカー (Hoodie)**
– カジュアルな外出着として人気のあるアイテム。内側がフリース素材であるものは、追加の暖かさを提供します。
これらの衣服は、冬の寒さから身を守るだけでなく、冬のファッションを楽しむための要素も兼ね備えています。適切な組み合わせとレイヤリングにより、冬の季節を快適に過ごすことができます。
防寒対策を表す英語フレーズ
寒い季節には、体を温かく保つための様々な防寒対策が必要です。英語で「keep warm」というフレーズは、寒さから身を守るために暖かく保つことを意味します。「Make sure to keep warm during the winter months.(冬の間は暖かく保つようにしてください。)」や「We use extra blankets at night to keep warm.(夜は暖かく保つために、追加の毛布を使います。)」といった文脈で使われることがあります。
「暖かい」を表す英語の形容詞とその使い方
「暖かい」という感覚を英語で表現する際には、「warm」という形容詞が「暖かい」という感覚を英語で表現する際には、「warm」という形容詞が一般的に使用されます。この言葉は、気温が心地よい程度に高いことを示し、「The sun feels warm today.(今日は太陽が暖かいですね。)」や「I like the warm weather of spring.(私は春の暖かい天気が好きです。)」といった文脈で用いられます。
【付録】服装に関連する英語も紹介!
「おしゃれ」に相当する英語表現
日本語の「おしゃれ」は英語で「fashionable」や「stylish」と表現されます。これらの言葉は、服装や外見が流行に合っていて魅力的であることを意味し、「She always wears fashionable clothes.(彼女はいつもおしゃれな服を着ています。)」や「He has a stylish haircut.(彼はおしゃれな髪型をしています。)」といった文脈で使われます。
ファッションに関するスラングとその使い方
ファッションに関連するスラングも多数存在します。いくつか紹介するので参考にしてください!
気温に関連する英語の語彙
「体感温度」を英語でどう表現するか
「体感温度」とは、実際の気温とは異なり、人が感じる温度のことを指します。英語では「feels like temperature」や「wind chill factor」といった表現が使われます。「The temperature is 5 degrees, but it feels like -2 with the wind chill.(気温は5度ですが、風冷えの影響で体感温度はマイナス2度のように感じます。)」といった文脈で用いられることがあります。
「暖房」を英語でどう表現するか
「暖房」という設備は英語で「heating system」と表現されます。これは、建物内の空気を暖めるためのシステム全般を指し、「We need to turn on the heating system; it’s getting cold inside.(寒くなってきたので、暖房をつける必要があります。)」や「The heating system is broken, so it’s very cold in the house.(暖房が壊れているので、家の中はとても寒いです。)」といった文脈で使われます。
気温に関連する英語の形容詞とその使い方
気温に関連する形容詞には、「hot」(暑い)、「cool」(涼しい)、「mild」(穏やかな)などがあります。これらの形容詞は、気温の状態を表現する際に用いられ、「It’s too hot to go outside today.(今日は外に出るには暑すぎます。)」や「The weather is cool and pleasant.(天気は涼しくて快適です。)」、「We’re having a mild winter this year.(今年は穏やかな冬を過ごしています。)」といった使い方がされます。
まとめ
この記事では、「寒い」という感覚を英語で表現するための様々な単語や表現を紹介しました。それぞれの単語には独自のニュアンスがあり、文脈に応じて適切な言葉を選ぶことが重要です。また、寒い時期に役立つ服装や防寒対策に関する英語表現も学びました。これらの知識を活用して、英語でのコミュニケーションをより豊かにしましょう。