「はい、チーズ!」は英語でどう言う? → 英語でも「チーズ」という

写真を撮影する時の合図といえば、日本語では「はい、チーズ!」が定番です。これは実は英語でも同じで、英語では Say, cheese ! が定番のフレーズとなっています。

cheese /tʃiːz/ は英語の本場の発音でも、口をニッカリ横に広げて笑顔を咲さかせやすい、丁度よい単語です。口を「イー」の形に誘導できるならチーズに限らずウイスキー(whiskey)などでも良いわけですが、やっぱり基本は Say, cheese ! です。

「はいチーズ」は英語で Say, cheese ! という

Say, cheese ! は、英語で写真を撮影する際の定番の掛け声として定着している表現です。使用場面も、使い方の要領も、使われ具合も、定番の位置づけとしての揺らぎなさも、日本語の「はいチーズ」と同じ位置づけの英語表現といえます。

say cheese は OxfordDictionary にも見出し語として収載されています。辞書に載るくらい確立されたフレーズであるわけです。

Definition of say cheese in English:
PHRASE
Said by a photographer to encourage the subject to smile.
笑顔を作らせやすくするため写真撮影者により発せられる(言葉)

Say, cheese ! を使う勘どころは日本語の「はいチーズ」と同じ

Say, cheese! は、文字通り捉えれば「じゃあチーズって言ってくださいね」くらいの意味合いの命令文と解釈できます。撮影者が Say, cheese! と言って音頭を取り、写る側の皆が Cheese !(チーズ!)と復唱する、そこがシャッターチャンス。まあ言わずもがなの部分ですが。

ただし発音と抑揚には注意

ただし発音とアクセントの置き方は日本語と英語では違いが目立ちます。

日本語の「はいチーズ」は「はい、チー、ず」といった調子で末尾の「ズ」をガッツリ「zu」と発音しがちですが、英語の cheese ( chéese )はあくまでも「チー」の部分を強く発音し、「ズ」は子音のみ、申し訳程度に摩擦音を出す程度です。口をウ形にすぼめることもありません。

英語の Say, cheese! は極端なことをいえば「セィチー!」くらいの聞こえ方をします。だからこそニッカリ「イ」の形が実現するわけです。

なおシャッターチャンスは和製英語

はいチーズで作られる絶好の撮影機会を日本語では「シャッターチャンス」といいますが、これは和製英語です。

英語では基本的に shutter chance とはいいません。うっかり日本語感覚で shutter chance と言い、ぼんやり意味を察してもらえる、という可能性は多少あるかもしれませんが。

日本語の「シャッターチャンス」に一意に対応する英語表現は中々に見出しにくいところです。

対訳として photo opportunity 、略して photo op (あるいは photo opp)という表現が紹介される場合は少なくありませんが、この photo opportunity は写真が上手い具合に撮れるように手を加えた「やらせ」的ニュアンスを含むことが少なからずあります。ちなみに opportunity は「機会」を意味する語ではあるものの「偶然の産物」というニュアンスは含まれません。

芸能人が撮影用に表情やポーズをキメる、という種類のシャッターチャンスは、英語では photocall と呼ばれたりもします。

いちばん誤解のない無難な表現は、 good time to take a picture あるいは the right moment to take a picture といった言い方でしょう。

「シャッターチャンスを逃した」という風に述べるなら、文脈はすでに共有されているでしょうから、素朴に I missed a chance. だけでも充分に趣旨は通じるでしょう。


「はいチーズ」以外の英語表現の例

Say, cheese ! が主流であるという前提はおそらく揺るぎませんが、それ以外の亜流傍流のような代替表現はいくらでも見つかります。

要は人を笑顔にする一言なら何でもよいわけで、その場その場で適当に編み出しても構いません。ウケさえすれば。

撮る前に Are you ready ?(準備はいい?)という風に前置きしてもよいでしょう。撮るよ~という心の準備がめいめい整えやすくなるはずです。

Smile !

端的に Smile!(笑って!)と言う方法もかなり有力です。言わんとすることが率直に伝わること請け合いです。

Three, two, one!

シャッターを切るタイミングをカウントダウン方式で伝える言い方もよく用いられます。2~3秒かけることになるので写る側も顔を作りやすいでしょう。

Say, whisky !

顔が「イ」音の形になる cheese 以外の単語を持ってくる方法も有力な選択肢です。

たとえば whisky (ウィスキー)。酒宴の場では「チーズ」よりもウケが良いかなという感もあります。


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