英語で表現する「歯の種類」前歯・奥歯・歯ぐき・虫歯の英語名

」は英語で tooth といいます。複数形は teeth 。前歯や奥歯は front teeth のような言い方で表現できます。ただし「門歯」や「臼歯」のような歯科用語はラテン語名で扱われます。

歯科的なラテン語名の正しい呼称

まずは、日常では用いる機会のない(あまり生活には役立たない)学術的な歯の区分を敢えて見てみましょう。

歯は部位形状によって門歯犬歯・および臼歯(大臼歯小臼歯)に区分されています。それぞれに対応する英語名はラテン語がそのまま借用されています。

  • incisor(切歯・門歯)―― 上下左右で計8本
  • canine (犬歯・糸切り歯)―― 上下左右で計4本
  • premolar(小臼歯)―― 上下左右で最大8本
  • molar (大臼歯)―― 上下左右で最大12本

ラテン語の使用は学術用語のお決まりです。ちなみに歯そのものはラテン語では dent といいます。

tooth の語を添えて incisor tooth のように述べる言い方もあります。

歯の種類 × 並び順 × 上下左右の位置

歯は上下左右の4区画に区分できます。そして1つの区画に同種の歯が2~3本並んでいます。ただし犬歯は1本ずつです。

並んだ歯は配置に従って呼び分けられます。切歯は「切歯」に「切歯」、小臼歯は「第1小臼歯」「第2小臼歯」という塩梅です。

さらに、上下位置を maxillary (上顎)および mandibular(下顎)で表現します。そうして maxillary second premolar上顎第2小臼歯)のように表現します。

さらに左右どちらの歯かを特定する場合は、maxillary right first premolar tooth(上顎第1小臼歯)のように表現するわけです。

口腔内の歯の一覧表

こと歯に関しては、くだくだとした説明は図表には到底かないません。

ちなみに permanent teeth は「永久歯」を意味します。

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日常会話で用いられる歯の通称

日常会話では、ラテン語由来の学術用語が用いられることはめったにありません。普通は、もっと大ざっぱで曖昧な呼び名で扱われます。ちょうど日本語で「前歯」と言うようなもの。

前歯は front tooth 、奥歯は back tooth

日常会話で歯に言及する場合の大半は、前方の歯(前歯)と奥側の歯(奥歯)程度の呼び分けで大体事足ります。

前歯は、英語では front tooth もしくは foretooth と言います。front も fore も「前部」「前方」を意味する語です。

奥歯back tooth と言います。back は front の対義語で「後方」を意味します。

上の歯upper tooth 下の歯lower tooth

単数・複数の見極めは大切

いずれの呼び方にしても、言及対象が1本か複数本かによって toothteeth を使い分けることになるので、注意しましょう。

[…] – but the damage to her teeth was done, and a top front tooth had snapped off.
しかし彼女の歯は完全にダメージを受けており、上の前歯は折れてしまった
―― Incredible smile makeover of woman hit by a car – twenty years AFTER the accident , Daily Express, Dec 15, 2016
“My two back teeth are all cracked, my jaw is in agony so I don’t know how it’s not been given.
奥歯が2本ブッ欠けた、顎はあまりに痛くてどうなってしまったか分からなかった
―― Morton defender: ‘Miller should have been red-carded’ , Greenock Telegraph

乳歯・永久歯・出っ歯・入れ歯

乳歯 は baby tooth、永久歯は adult tooth

乳歯は、乳児に生えるという意味で baby tooth 、または milk tooth といいます。

永久歯は大人の歯という意味で adult tooth といいます。もしくは permanent tooth 。歯科の分野では permanent tooth が用いられます。

出っ歯は buck tooth

いわゆる出っ歯(反っ歯)は buck tooth と呼ばれます。buck は「牡鹿」を指す語。

とりわけ上の前歯2本が目立つビーバーのような見え方の出っ歯が、海外の出っ歯の典型的イメージです。全体的に前方に傾いている出っ歯も含みます。

歯グキは gum

歯ぐきは gum といいます。gum 自体はゴムやガムなども含む単語です。歯ぐきの意味で用いる場合は、基本的に複数形で gums と表現されます。

teethridge という言い方もあります。ridge は畝(うね)、尾根、鼻梁のような、隆起した部分を指す言い方です。

I have bleeding gums.
ハグキから血が出るんです

歯ぐきが衰えてグラつく歯は、「緩んだ歯」ということで loose tooth と表現します。

入れ歯は false teeth、差し歯は false tooth

入れ歯や差し歯は、false tooth と表現されます。偽物の歯=「義歯」のニュアンスに対応する言い方といえます。

義歯のうち、1本単位で設けられるタイプの義歯は、おおむね「差し歯」に該当します。複数本の歯をまかなう形の義歯は「入れ歯」に該当するものが多いでしょう。ということで、単数形 tooth と複数形 teeth でおおむね差し歯と入れ歯が言い分けられます。

「総入れ歯」は、特に denture と呼ばれることがあります。とはいえ、一般的には false teeth と呼ぶ言い方の方が多いようです。

ちなみに、「銀歯」や「金歯」は、silver tooth gold tooth と表現できます

虫歯は bad tooth

虫歯は 通俗的な呼び方としては bad tooth と表現できます。

decayed tooth とも表現できます。decay は主に「腐敗」を意味する語ですが、虫歯になるという意味でも用いられます。

さらに cavity (tooth) とも表現できます。cavity は「空洞」を指す語であり、転じて虫歯・虫歯の穴という意味でも用いられます。

親知らずは wisdom tooth

親知らずは、wisdom tooth と呼ばれています。「乳歯= baby tooth」と同様に、物の分別(wisdom)がつく年頃に生える歯、という含意に基づく呼び名のようです。

ちなみに日本語にも「知恵歯」という異称が一応あります。

歯列矯正に使うアレは brace 、bracket

歯並びの矯正(歯列矯正)は teeth-straightening といいます。歯科的には orthodontics とも表現します。

矯正の典型的イメージでもある「ワイヤー矯正」に用いられる器具は、日本語では「ブラケット」と呼ばれており、英語でも bracket と呼ばれています。brace とも言います。

 




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