英語で理由や原因(「~のため」「~だから」「~なので」「~のせいで」)を表現する場合、接続詞 because が幅広くつかえます。ただし because は文頭に置く形では使えません。
because の他に「because of」「due to」「owing to」などの前置詞句もあります。感謝の意味を込めて「~のおかげで」と表現する場合にあ「thanks to」と表現するのがよいでしょう。
非難を意味を込めて「私のせい」「あいつのせい」とか言う場合は It is my/his fault. のような表現を使う手もあります。
みんなの回答:〜することによってはどう言うの?
目次
「because」は全般的に使える基本表現
because は「~のため」という原因・理由の意味を表現する最も基本的な単語です。原因・理由の内容(ポジティブかネガティブか?)を問わず、たいてい because を使えば無難に表現できます。。
その子はピエロが怖くて泣きだした
彼は過労で倒れた
今日は私の誕生日、だからとても嬉しい
恋しすぎて泣いた
because はシンプルな文章で表現できる
because の大きな特徴は、because に続く部分(つまり理由を述べる部分)を普通の平叙文で表現できるという点です。複雑な文法変化などを考る必要なくシンプル&ストレートに表現できるわけです。
because の手前にカンマを打って文を区切る場合があります。
ピエロが怖かったので、その子は泣きだした
「because of」も使いやすい万能表現
because of も、日常英会話の多くの場面で無難に使える表現です。原因・理由の内容がポジティブなものであってもネガティブなものであっても使えます。
彼の努力で私たちのプロジェクトは成功した
雨天のため試合は延期になった
「due to」も一般的で便利な言い方
「due to」もさまざまな文脈で使える一般的な表現です。「because of」に比べるとフォーマルな場面での英会話や文書などで多く使われます。
「due」には「~に帰する(べき)」という意味合いがあります。「~のせいで(~になってしまった)」というようなネガティブなニュアンスで使われることもままあります。
台風のせいで列車の運行が止まってしまった
「owing to」はやや形式的表現
「owing to」も「due to」と同様に幅広く使える表現ですが、口語的ではなく、日常会話ではあまり用いられない言い方です。
この表現はポジティブな要因にもネガティブな要因にも用いることができますが、「owing」の語そのものには「(借りがあって)未払いで」や「原因を帰するべき」といった意味合いがあります。
嵐のせいで到着が遅れた
「thanks to」はポジティブな内容を示す
「thanks to」は理由となる内容を嬉しく思っているというポジティブな内容を示す際に特に使われる表現です。「~のおかげで」という訳がぴったりくるでしょう。
たまにネガティブな要因を皮肉ってthanks toで述べることもあります。
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彼のおかげで、私たちのチームは優勝した
誰かさんがチケットを失くしたおかげでこの電車には乗れません
「attribute to 」は事象の由来を示す言い方
「attribute A to B」で「A の原因を B に帰す」という意味になります。A という事象の由来が B であればどんな場合にも使えるので、「~のおかげ」とも「~のせい」とも訳すことができます。
ただし「because of」のように補足的に理由を述べるような文脈で用いられることは少なく、一般的には「attribute」という動詞を主役にした文で用いられます。
彼女は自分の成功を、努力ではなく運のおかげだとした
「attribute」には、名詞として使って「attribute of」とする用法もありますがこの場合は「~の特性」など全く異なる意味を持つので、使い方を混同しないよう注意しましょう。
「for the sake of」は原因ではなく目的を表す言い方
「~のため」というと「for the sake of」という表現が浮かびますが、これは理由や原因を述べる表現ではありません。どちらかというと目的を述べるために用いられるフレーズです。
「~のため」という日本語には、「~なので」と同義のものと「~の目的で」と同義のものなど複数種あるため、英語では異なる表現を使い分ける必要があります。
子どもたちのためにそのおもちゃを買おうとしたが、売り切れていたため買えなかった
「ごめんなさい私のせいで」と謝る場合には It is my fault. と表現したり、「君のせいでこうなった」と言う場合には You を主語に、「君がこうした」と言い換えてみたり、言い方そのものを組み立て直す考え方も大切です。ぜひ工夫してみましょう。