学校の授業や会社の会議で「何か意見はある?」と言いたいとき、正しい英語表現は「Do you have any ideas?」です。
ideas が複数形であるということが非常に重要です。ここで単数形「idea」を使って「Do you have any idea?」と呼びかけると、全く異なるニュアンスが生まれ、語弊のタネとなります。
「Do you have any idea?」は上から目線な印象を与える
「Do you have any idea?」という英語表現は「あなた分かってるの?」という意味で、上から目線の物言いという印象を与えてしまいます。anyは後ろに複数形の名詞がおかれると「いくらかの~」になります。一方、単数形の名詞がおかれると「ただ1つの~」という意味になります。つまり、「idea」が複数形となる「Do you have any ideas?」は「(様々な)考えはある?」というニュアンスですが、「idea」が単数形となる「Do you have any idea?」は「(ただ1つの)考えあるの?」という意味になってしまいます。
「Do you have any idea?」を使うべき場面もある
「何か意見はありますか?」と尋ねたいときには「Do you have any idea?」はNGフレーズですが、「Do you have any idea?」を使うべき場面もあります。「~について考えはある?」と聞きたいときは、「ただ1つの考え」があるかないか聞いているわけですから、「any idea」が適切ということになります。
Do you have any idea where I left my keys?
(私が鍵をどこに置いたか分かる?)
「I have no idea」も注意が必要
「I have no idea(s)」も同様に、「idea」に「s」がつくかどうかで大きく意味が変わってしまいます。「I have no idea」は、「全く分からない」という意味です。一方、「I have no ideas」は「何も考えが浮かばない」という意味になります。
Do you have any ideas?(何か考えはある?)
– I have no ideas.(何も思い浮かびません)
Do you have any idea why he got angry?
(なぜ彼が怒ったか分かる?)
– I have no idea.(全く分かりません)