依頼の意味で使われる「I want you to ~」という言い方は、往々にして聞き手に高圧的なニュアンスを含みます。それはなぜ? どう言えば角が立たないの?
「I want you to ~」はどストレートな要求なので失礼な英語に聞こえる
I want you to を直訳すれば、「私はあなたに~して欲しい」といったところでしょう。これは自分の要求を率直に相手に伝える表現であり、フレーズ中には相手への思慮が含まれない、そのため上から目線の命令口調のように聞こえることがあるのです。
英語では、頼みごとをする際にはできるだけ遠回しに婉曲的に表現した方が丁寧なニュアンスが出ます。
英語では婉曲的に表現した方が丁寧さが増す
英語で頼みごとを丁寧に伝える言い方としては、「would」を使った疑問形が最も一般的です。could も同様に用いられます。
Would you ~?
Could you ~ ?
Would you like ~?
I would like to ~?
Would you mind ~?
Would you please ~?
文法的には、would はwillの過去形で、「仮定法」または「叙想法」の効果によって丁寧さが負荷され云々・・・などと解説されますが、簡単に言ってしまえば、wouldは「もし良かったら」という意味を含み、疑問形は「してくれませんか」という(断る余地に設けられた)ニュアンスを含んでいるのです。「I want you to ~」とは違って相手の身になって考えているという意味合いが込められているというわけです。