「特に」を英語で表す英単語のニュアンスと使い分け方

特に」という表現は、会話中に特定の部分を強調する際に重宝する言い方です。注目して欲しい部分を任意に示すことができます。英会話でもここぞという場面で使えるようになりましょう。

especially

especially は「特に」「際立って」といった意味で用いられる副詞で、いわゆる「特に」に対応する英語表現としては最も一般的といえる表現です。

especially には「他と比べて際立っている」というニュアンスが根底にあります。基本的に文頭には置かれず(文章全体を修飾する表現としては使われず)、文中に置かれて後に続く形容詞や副詞節を強調します。

People should keep quiet, especially when they are in a hospital.
特に病院ではみんな静かにしているべきだ
He played especially well in today’s game.
彼は今日の試合では特に良いプレイをしてくれた

especially well(特に良い)のように形容詞を修飾する場合は、単にvery well(とても良い)のように言い換えても意味は変わりません。

special


specially

specially も「特に」と訳される副詞です。ただし多くの場合は「特別に」と訳されることが多いでしょう。especially と読み違えないように少し注意がいるかもしれません。

especially は他との比較において際立っているという点に比重が置かれた表現ですが、この specially は比較対照をあまり意識しておらず、むしろ特定の目的や用途に特化しているというニュアンスを中心とする表現です。

She just wants to be treated specially, like a princess.
あの子はお姫様みたいに特別扱いされたいだけなのよ
The announcement was specially made for the occasion.
アナウンスは特にその行事の為に行われた

この announcement は、他ならぬその行事のために行われたことを強調するもので、speciallyespecially も使えます。つまり、The announcement was especially made for the occasion. という言い方も適切な表現です。


particularly

particularly は「とりわけ」と訳されることの多い副詞です。意味や使い方は especially とほぼ同様、他と比べた上で際立たせる場面で用いられる表現です。

particularly の元となる形容詞 particular は、「特定の」「特有の」「固有の」などと訳される語で、同種の他のものと区別する意味合いで用いられる表現です。必ずしも「程度が抜きん出ている」というニュアンスを伴うとは限りません。

否定語を加えて not particularly と言うと、「大して~ない」「特に~というわけではない」というような、控えめの否定を表現できます。

Do you like baseball?
野球は好きですか?
Well, not particularly.
ええと、取り立てて好きというほどではありません

同種の控えめの否定表現としては Nothing special. (特に何も無かった)といった言い方もあります。

in particular

in particular は、意味上は particularly と違いません。同義表現です。

particularly (や especially など)はもっぱら文中で用いられて特定の語を修飾します。文頭に配置する使い方は稀です。他方、in particular は文頭に置いて文全体を修飾する表現としても一般的に用いられます。

This in particular is wrong.
特にこれが間違っている
In your suggestion, this part is particularly difficult to understand.
あなたの提案のうち、特にこの部分がわかりにくかった

notably

notably は「とりわけ」「特に」を意味します。especially と同じく副詞として、後に続く形容詞や副詞節を強調します。また、形容詞 notable も「(特に)注目に値する」という意味で頻繁に使われます。

The explanation about its budget is notably absent from his presentation.
彼のプレゼンは、特にその予算についての説明が欠落していた
This book is notable as the last book he wrote.
特にこの本は彼が最後に手がけたものとして有名だ

文中の配置について

基本的には文の先頭ではなく半ばに置いて用いる

日本語では「特に」という語はしばしば文頭に置いて用いられますが、英語としては「特に」に対応する表現は文中や文末に置いた方が自然な表現と受け止められます。文頭に置いて用いられる場合は皆無ではありませんが少数派です。

たいていの場合、「特に」と強調したい対象は、文全体ではなく文中の特定の語に絞られます。そうすると、強調したい語の直前に置いて表現する言い方が、より自然な英語表現に聞こえます。「その製品の人気が高い」ことが修飾すべき箇所なので、「特に(especially)」は「高い人気(high popularity)」の前に置かれています。

たとえば、「Especially, this  is the most popular among our products.」
(特に、わが社の製品の中でも人気を集めているのがこちらの商品です)と表現すると、強調したい部分が曖昧になってしまいます。

「Among our products, this is winning especially high popularity.」
弊社商品の中でも、こちらが特に人気を集めています)
のように表現した方が、文意も明確になります。

日本語は語順をかなり入れ替えても文意が変わりにくい、その点は融通のかなり利く言語です。とはいえ、英語表現を参考に「語の係り方」を意識してみることで、より明瞭に文章が記述できそうです。





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