英語で「~など」「とか」「などなど」「その他」「(以下略)」はどう言う?

ここがポイント

  • and so on」「etc.」:まだまだあるよというニュアンス
  • the rest」「others」:残りの部分というニュアンス
  • another」「other」:今ここにはないニュアンス
  • else」:「何か他の」「他の何か」を問うニュアンス

英語で「それ以外」「その他」「~とか」「~など」「以下略」のように表現する場合、ニュアンスに応じて適切な英語表現を部必要があります。

まずは英語にどんな表現があるか確認し、その使い方を覚えてしまいましょう。

みんなの回答:などは英語でどう言うの?

「and so on」と「etc.」は、まだまだあるよというニュアンス

沢山の事項を順次列挙していき、まだ列挙できる項目が残っているけれど後は敢えて列挙しない、残りは端折っちゃえ、という意味合いで「~とか」「~など」「以下略」と言いたいときは、and so on etc. (et cetera)と表現できます。いずれも「まだ他にもある」「まだ続いていく」ことを示唆する言い方です。

etc. (et cetera)はラテン語がそのまま英語に導入された表現で、記述する際にはもっぱら略記の etc. が用いられ、口述する際には et cetera を /et sedərə/ のように読みます。etc. は略記なので末尾にピリオドを打つ必要があります。

and so on と etc. も、具体的な列挙を終えた直後にカンマ(,)で区切って文末に配置します。

I’ve been to various countries in Europe, like  Germany, Italy, France, Denmark, Sweden, and so on.
私はヨーロッパの色んな国を巡ったの。ドイツにイタリア、フランス、デンマーク、スウェーデンとか、ね。

口語表現では「etc., etc.」という風に畳語(繰り返し)表現によって程度を強調する言い方も可能です。

What would you like for breakfast? I have many fruits. Apple, orange, cherry, grape, etc., etc.
朝ごはんは何がいい?果物がたくさんあるよ。リンゴ、オレンジ、さくらんぼ、ブドウ、などなど。


「the rest」と「others」は、残りの部分というニュアンス

具体的に列挙した項目とはまた性質の違うものをひっくるめて「その他」と総称する、そうした意味合いの表現には、the rest あるいは others といった言い方があります。

the rest は「続き」「以下」と訳されることの多い表現です。

円グラフ(pie chart)における「その他」は、この the rest や others で表現できる「その他」の典型です。その他扱いだからといっても、必ずしも価値の低い余り物というわけではありません。ただ列挙対象から漏れたため一括して「他」と呼ばれている、という程度に捉えておくとよいでしょう。

You three go to the kitchen. The rest of you do the cleaning.
あなたたち3人はキッチンへ行ってちょうだい。後の人は掃除をしてね。
What color do you think is good for our corporate color?
Choose from the following:
1.Red 2.Blue 3.Green 4.Others

コーポレートカラーは何色が良いと思いますか?次からお選びください。
(1) 赤 (2) 青 (3)緑 (4)その他

「another」と「other」は今ここにはないニュアンス

「他」を示す表現としては another および other もあります。the other という表現もあります。

いずれも、「その他」よりは「他の」とか「これ以外の」と訳した方がしっくり来る場合の多い表現です。

another、other、および the other は、それぞれ微妙にニュアンスと使い所が違います。比較しつつ把握しましょう。

【英語】「other」と「another」の違いと使い分け方

「他」を漠然と指す場合には another と other を

another と other は、「他」と言って示される対象がハッキリとは判明していない状況で「何か他のもの」というように表現する場面で使われます。

そして、another と other は想定されている「他のもの」が単数か複数かに応じて使い分けられます。単数の場合は another 、複数の場合は other が用いられます。

たとえば、洋服屋で試着をしているような場面で「この他の色やサイズも試してみたい」という場合。色の取り揃えが2色あって「もう一方の色も試したい」という場合は another が適切です。複数のカラバリがあって「他の色も一通り見て(着て)みたい」という場合は other が適切です。

Can I try other colors?
他の色も試していいですか?
This cake is so tasty. Can I have another piece?
このケーキはとってもおいしいね。もう一切れもらってもいい?

全体像が判明している場合には the other を

the other は、「他」と言って示される対象の具体的な数や全体像がはっきり分かっている場合に用いられる表現です。「他」が単数でも複数でも the other で表現できます。

例えば、服の色・模様の取り揃えが合計4種類あると知っていて「残りの3種類」を指し示す場合は the other が適切です。

This color is not quite becoming on you. The other one is much better.
この色は君にはちょっと似合わないな。もう片方のほうがだいぶましだよ。

「else」は、「何か他の」「他の何か」を問うニュアンス

else は疑問詞や不定代名詞を伴って漠然とした「他の何か」を指す語です。

関連記事:代名詞は英語でどういう?

疑問詞は who や what のような語、不定代名詞は somewhere 、everyone 、anything のような語です。

疑問代名詞・不定代名詞の後に else を続けて語尾を疑問形にするだけで、「他にはない?」と尋ねる表現になります。

Where else?
他にはどんな場所があるの?
Anywhere else?
他の場所がないかなあ?
Who else?
他に誰がいるの?
Anyone else?
他に誰かいない?
What else?
他に何かある?
Anything else?
他に何かない?

平叙文でも else は no one else ~(他には誰ひとり~ない)とか、above everything else (他の何にもまして)といったように、多分に「他にあるだろうか?」という疑念を含んでいたり反語めいたニュアンスを含んでいたりする向きがあります。




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