英語で空腹と述べる表現は、hungry をはじめ、いくつかあります。「何かつまみたい」「お腹がぺこぺこ」「今にも飢え死にしそう」等々、ニュアンスに応じて表現を選んでみましょう。
空腹を一言で伝える表現
hungry
hungry は「空腹」に対応する最も基礎的で一般的な表現です。
hungry 自体は空腹の度合いにかかわらず幅広い場面で使えます。程度を示す副詞を添えれば、空腹感の程度も表現できます。
- bit hungry(すこしだけ空腹)
- somewhat hungry (やや空腹)
- very hungry (とても空腹)
- so hungry (かなり空腹)
- extremely hungry (ものすごく空腹)
- insatiably hungry (どこまでも空腹)
- bone hungry (骨の髄まで空腹)
また、「飢え」に通じる意味合いで、熱望している・あこがれるという意味合いも hungry で表現できます。
動詞は色々と使える
お腹がすいている状況を素朴に述べるなら、I’m hungry. のように be動詞で叙述する言い方が基本といえますが、get や go のような動詞を使っても表現できます。
- be hungry
- get hungry
- go hungry
- feel hungry
空腹を覚える
腹が空きやすいタチだ
だいぶお腹を空かせているようだね
hungry の名詞形は hunger です。文中では名詞で扱った方がうまく表現できる場合も少なくありません。
あまりに空腹でめまいがした
空腹は最高の調味料
(腹が減っていると何でも美味い)
munchies
munchies /mʌntʃiz/ は名詞です。アメリカ英語のスラングで、主に「軽食」「スナック」を指しますが、定冠詞つきで the munchies と言うと空腹を意味します。
ああ腹が減った
peckish
peckish /pékɪʃ/ はイギリス英語の口語表現で「空腹」を表現する形容詞です。
peckish の語源といえる動詞 peck は、鳥が食べ物をついばむ動作を指す語です。
アメリカ英語では、peckish は主に「怒りっぽい」「気むずかしい」という意味で用いられます。空腹だと気が立ってしまう脈絡でしょうか。
お腹が空いた
famished
famished は極度の空腹を表現する形容詞です。
famished の語源を辿ると、名詞 famine (飢饉)に行き着きます。
ものすごくお腹が空いていたはずよ、好きなだけ食べてね
ravenous
ravenous /ravənəs/ も famished と同じく、極度の空腹を表現する言い方です。貪欲あるいは強欲というニュアンスが色濃く、たいてい「がつがつしている」という風に訳されます。
食欲ではなく物欲などの欲望を形容することも多々あります。
君は知識に対して貪欲になるべきだ
starving
starving は動詞 starve (餓死する)の現在分詞・形容詞用法で、「飢え死にしそうだ」というほど空腹であるさまを表現する言い方です。
動詞 starve も、必ずしも死ぬわけではなく、「死にそうなほど飢える」「ひもじい思いをする」といった程度の意味合いで用いられることもあります。いずれにしても、かなりの空腹度合いを示す表現であることには変わりありません。
腹ぺこだ
腹が減ってもう死にそうだ
空腹を間接的に表現する言い方
お腹が空いたことを表現する言い方は、直接的に「腹が減った」と述べるだけでなく、「お腹が鳴っている」のように腹具合を示したり、「何か軽くつまみたい気分」と空腹感を覚えていることを示したりする言い方もあります。
feel like having some snacks
スナックをつまみたい気分
feel like having some snacks は「スナック(軽食)をつまみたいような気分だ」と述べる表現です。いわゆる「小腹が空いた」状況をうまく表現できる言い方です。
my stomach is growling
お腹が鳴っている
growl は「低音でゴロゴロと音を出す」という意味の、擬音語を土台とする動詞です。
犬などが警戒して低音でガルルと唸るさま、雷鳴がゴロゴロととどろくさま、人が怒鳴り散らすさまなども growl で表現できます。そして空腹による腹のグーという音にも growl が使えます。
my stomach is empty
お腹がカラッポだ
empty は中身のない状態・空っぽの状態を指す形容詞です。stomach (胃・腹)がスッカラカンと表現することで、空腹を表現できます。空きっ腹という感じが伝わります。