「ちょうどいい」を英語で表現するニュアンス別うまい言い方

英語で「ちょうどいい感じ」と表現するなら、 just right が大抵の場面でうまくハマります。バッチリ・ピッタリというニュアンスを強調するなら perfect と表現してもよいでしょう。

場面に応じて「ちょうどいい」と述べる言い方は、just right  や perfect の他にも沢山あります。大きさがピッタリ、タイミングがバッチリ、程々・そこそこ・分相応というような具体的ニュアンスを念頭に置きつつ表現を選んでみましょう。

「ちょうどいい」は大抵 just right で無難に表現できる

日本語の「ちょうどいい」は意外といろいろな場面で使えます。英語では just right が「ちょうどいい」に対応する表現として使えます。

意味合いも、使用場面の幅広さも、「ちょうどいい」と just right はかなり近いものがあります。まさにちょうどいい訳語といったところ。

just right

just right は副詞的に用いられる言い回しで、日本語の「ちょうどいい」に幅広く対応する表現です。これを把握してしまえば、「ちょうどいい」と言いたい場面で表現に悩むことはなくなります。

just right は、服などの大きさがぴったり体に合うという場面に使えますし、湯加減が最高という場面でも、料理の味付け(スパイスの量)が絶妙といった場面でも、もうあらゆる場面で使えます。

This cake is so good! The sweetness is just right.
このケーキおいしい!甘さがちょうどいいよ
The hot spring was great. The temperature was just right.
温泉は最高だった。温度もちょうどよかったよ

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just about right

just right を just about right と表現すると、「まさにそれ」、「全くもってその通り」というような強調のニュアンスが出てきます。

日本語の「ちょうどいい」の意味合いにぴったり合致するとは言いにくい部分もありますが、「そうそうコレだよコレ!」というようなニュアンスのちょうどよさは上手く表現できる言い方です。

The size of this pot is just about right.
この鍋の大きさはまさにちょうどいいよ

just about right は《 just about + right 》という構成で捉えられます。just about は口語で「ほとんど完璧」という意味合いで用いられる強調表現です。

perfect

「ちょうどいい」の「ぴったり」具合を強調する言い方としては、perfect と形容する手もあります。

完璧だ、非の打ち所がない、というニュアンスを込める場合には perfect がうってつけです。

This is perfect for a Christmas gift.
これはクリスマスプレゼントにちょうどいいや

状況別ニュアンスを込めて「ちょうどいい」と表現する言い方

「大きすぎず小さすぎず」の丁度よさ

服や靴のサイズがピッタリ、家具が設置したい位置にうまい具合にハマる、という種類のちょうどよさは fit で表現できます。

The shirt fits you.
そのシャツちょうどいいね

fit は動詞としても、名詞としても使えます。たとえば a perfect fit といえば、服や靴がバッチリ(カンペキに)体に合う・しっくり来るさまが表現できます。

The glass slipper was a perfect fit for Cinderella.
そのガラスの靴はシンデレラ(の足)にぴったりでした

fit に動詞・名詞の他に形容詞の用法もあり、やはり「適切な」「適した」といった意味で使えますが、フィットネスのフィット=「日ごろ運動していて健康的」という語義で用いられることも多いので、誤解を招かないように文脈を選びましょう。

「適切」「ふさわしい」という丁度よさ

服の色・柄・雰囲気などが身につけている人に合っていたり、ドレスコードに適っていたり、あるいは、場所や時期が何かをするのにうってつけのタイミングだったり、といった文脈では、「適切な」という意味合いの表現に言い換えてみてもよいでしょう。

suitable

suitable は形容詞で「適当な」「ふさわしい」といった意味の語です。要求・目的・条件などが合っている・適しているさまを表現できます。

This park is such a suitable place for a picnic.
この公園はピクニックするのに本当にちょうどいい場所だね
You are suitable for this role.
君はこの役にちょうどいいよ

proper

proper も、suitable と同様「適切な」という意味合いで用いられる形容詞です。proper は「ふさわしい」「正しい」「然るべき」というニュアンスがあります。すなわち、一方が条件や目的を要求していて、他方がそれに上手く合わせている、という関係をにおわせます。

A baby needs to sleep for a proper amount of time.
赤ちゃんはちょうどいい時間だけ寝なければなりません

appropriate

appropriate もやはり「適切な」という意味で用いられる語です。条件や目的に合致しているさまを形容する語で、もっぱら「場の雰囲気にふさわしいか」「TPOに合っているか」といった文脈で用いられます。

appropriate skirt length for church
教会に着ていくのにちょうどいいスカートの長さ

「タイミングがバッチリ」という丁度よさ

「おお!ちょうどいいところに来た!」と言うような種類の《タイミングのよさ》は、英語では good time のような言い方でうまく表現できます。

at a good time

at a good time は、字面も意味も日本語の「いい時に」に対応する熟語表現です。

have a good time というと「楽しい時間を過ごした」という意味になります。混同しないように少し注意が必要かもしれません。

You came at a good time! We were just talking about you.
良い時に来たね!いま君のこと話してたんだよ

good timing

good timing は感動詞的に Good timing ! という風に使えます。意味は日本語で「グッドタイミングだ」と言う場合のそれと同様と捉えてよいでしょう。

good の代わりに nice あるいは perfect で表現することもできます。

「自分の好みに合う」という丁度よさ

世間的な評価はともかく、個人的にはちょうどいい塩梅だわ、という意味合いで「ちょうどいい」と述べる場合は、「好みに合う」あるいは「おあつらえ向き」といった表現に言い換えられます。

right for

誰々にとってちょうどいい、と述べる場合は right for you. のように for を使って無難に表現できます。

These pants are just right for me.
このパンツは私にピッタリ
The weather is just right for the game.
試合にうってつけの天気だ

as ~ as I want

as ~ as の構文は程度を示す意味合いでよく用いられますが、程度の比較対象を I want (自分の要求)にすると「ちょうどいい」の意味合いに使えます。

as~as I want を直訳するなら「私が望む分だけ~である」といったところでしょう。意味合いとしては「私の好みの加減である」という趣旨が表現できます。

The soup is as spicy as I want.
スープの辛さが私好みだわ

exactly what I want

exactly what I want は「まさに私の望む通りである」と言って「私の好みにぴったりだ」と表現でする言い方です。

? Isn’t this room too simple?
部屋、シンプルすぎない?
? No, that is exactly what I want!
それが僕にはちょうどいいんだよ

answer one’s purpose for

少しひねりを加えた英語表現としては、answer my purpose for ~ というフレーズもあります。文の主語に置かれたモノが、私の目的に答えてくれる、という意味合いで「自分にとってうってつけだ」と述べる言い方です。for 以下でどういう目的かを示します。

answer を serve に置き換えて serve my purpose for と言い換えることもできます。また my (one’s) の部分を定冠詞 the などに置き換えると、個人でなく多くの人に共通した目的という意味合いが表現できます。

This ladder serves my purpose for bringing the telescope to the rooftop.
このはしごは望遠鏡を屋根の上に運ぶのにちょうどいいや

「こんなもんだ」「お似合いだ」という妥協混じりの丁度よさ

日本語では妥協・諦め・多少の自虐というような、いくぶんやや否定的・後ろ向きなニュアンスを込めて「ちょうどいい」と述べる場面もままあります。

すこし後ろ向きなニュアンスを再現する場合、適切な英語表現もまた違ってきます。

enough または adequate

完璧!とまではいかないけれど、なんとか目的を果たすことはできる、というようなニュアンスを表現する場合、「十分だ」ということで enough や adequate のような語がちょうどよく使えます。

That’s good enough. と言えば、目標達成にちょうど到達する程度にはグッドだ、という意味になります。

adequate は、「充分」は「充分」でも「不足というわけではない」「必要最低限は満たしている」というニュアンスの色濃い表現です。

たとえば salary(給料)を adequate と形容して adequate salary と述べた場合、ひとまず路頭に迷うことはないが贅沢はできないような分相応の給料を指します。稼ぎに対して少し諦め混じりに「俺の給料はこんなもんだ」と感じているようなニュアンスが出ます。

that will do

That will do. は日常会話でもよく用いられる定型的フレーズです。「それでいいよ」「それで十分」といった意味合いを表現できます。

動詞 do はきわめて多種多様な意味合いで用いられますが、「間に合う」「事足りる」という意味合いもあります。

Anything will do. といえば「なんでもいい」、Will this do? といえば「これ使える?」といった意味の表現になります。どれも日常生活でかなり使い出のある表現です。

That will do. は決して褒め言葉や前向きな評価ではありません。「まあこれしかないならこれでいいよ」くらいのニュアンスのある、譲歩・妥協のこもった言い方です。場面や主語の選び方によっては、人を小馬鹿にした言い草に聞こえる場合もあります。

? Does this dress look cheesy?
このドレス、安っぽく見えるかな?
? No, that will do for tonight’s party.
いや今夜のパーティだったらそんなもんでちょうどいいよ
? I really want to get married.
結婚したーい
? Your funny friend is a man too. He will do.
あなたのへんな友達、あれも男だよ、彼でいいじゃん
? No, not him.
イヤ、あいつとはやだ

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