【英語の「正しい発音」の極意】子音 [s] の発音の方法とコツ

英語の子音 [s] の発音、特に単語の最初にある音について、どのように口や舌を動かして発音すればよいのかを具体的に解説します。

英語の「正しい発音」を身につける矯正方法の極意【もくじ】

[s] の発音の特徴(どのような音か)

  • 音を作る場所:舌と歯ぐきの間
  • 音の作りかた:空気を摩擦させる
  • 声帯のふるえ:無声音なので震えない

[s] の音は日本語にもあります。そのため、[s] の発音そのものは難しいというわけではありません。

ただし、日本語では、 [s] の後に「イ」の音が来る発音がないという点に留意しておきましょう。

日本語の「サシスセソ」は、「シ」以外の音は [s] と母音の組み合わせなのですが、「シ」の音に限っては [ʃ] に「イ」の母音を組み合わせた音になっています。

なお、この [ʃ] の音も日本語の「シ」と英語の [ʃi] は少し違います。日本語の「シ」は英語の [ʃi] よりも舌先を少し前に置いて発音しています。

[s] の具体的な発音方法

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【1】

[s] の音は舌と歯ぐきで作られます。この位置そのものは特に気にしなくても問題ありません。それよりも、舌先が下の歯の付け根(歯と歯ぐきの境目あたり)に触れるという点が重要です。

【2】

舌の先を適切な位置に置いたら、次に舌の奥(付け根)側の左右両脇が上の奥歯の内側あたりに触っていることを確認しましょう。舌の両脇を奥歯で支えて中央部にはくぼみができているはずです。

そして、のどの奥から声帯を震わせない息を勢いよく出すと、そのくぼみを通った空気が上下の歯の間を勢いよく抜けていき、きれいな [s] の音が出せます。

[s] の発音のコツとポイント

[s] の発音のうち母音が「イ」系の音、つまり [s] の後に [i] または [i:] がくる音は、日本語にない上に日本語の「シ」と区別しにくいため、習得に手こずりやすい音です。

はじめに [s] の音だけを息を長く出して発音してみましょう。これが上手にできたら、[s] のあとに、口を開きながら舌を前に出すようにしながら [i] や [i:] を発音すると、うまく発音できるはずです。

[s] の音を含む英単語

  • sit /sɪt/
  • sea /sē/
  • simple /ˈsimpəl/
  • sick /sik/
  • city /ˈsidē/

※発音記号は OxfordDictionaries より

[s] の音を多めに含む文章

There are six simple points to think about it. (この問題には6つ基本的なポイントがある)
Sit down here, and look at the sea beyond the city. (こちらに座って街の彼方の海をごらんなさい)

 


英語の「正しい発音」方法の身に付けかた・矯正方法・練習方法【もくじ】

  1. 発音とは何か?
  2. 日本語の音の数
  3. 発音練習の意外な注意点
  4. 通じる英語の効果的な学習法
  5. 母音の種類と豆知識

ICLP® 一般社団法人 国際発音検定協会
代表理事 奥村 真知




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