英語の子音 [v] の発音、特に単語の最初にある [v] の発音について、どのように口や舌を動かして発音すればよいのかを具体的に解説します。
[v] の発音の特徴(どのような音か)
- 音を作る場所:上の唇と舌の歯の間
- 音の作りかた:空気を摩擦させる
- 声帯のふるえ:有声音なので震える
[v] の音は日本語の「ブ」の音にひきずられて [b] で代用してしまいがちな要注意の発音です。しっかりと意識して使い分けましょう。
英語には V と B の1字違いで全く別の単語になっている場合もよくあります。
【1字違いが大違い】BとVが違うだけの要注意単語10選
[v] の具体的な発音方法
【1】
[v] の音を作る場所は上の唇と舌の歯の間。[f] と同じです。
まずは上の歯で下唇に軽く触れてみましょう。下唇の乾いた部分と湿った部分の境目あたりに触れるようにするとよいでしょう。
【2】
唇を位置取りできたら、そのまま声帯を震わせて声を出してみましょう。
上の歯を下唇の上に軽く置き、歯と唇の間から声を出すような感覚で発音します。そうすると、歯と唇が振動して音が出ている様子が分かるでしょう。これが [v] の音です。
[v] の発音を練習する際は、音を長く出すようにすると練習しやすくなります。
[v] の発音のコツとポイント
発音に慣れるまでの間は、ややゆっくり丁寧に [v] を発音し、その発音を自分でも聞いて確かめながら、母音の発音に移るようにしましょう。
日本語の発音は子音と母音が一体化しています。その感覚で子音と同時に母音も発音しようとしてしまうと、正しく聞き取られる音は出せません。
[v] の音を含む英単語
- very /ˈvɛri/
- voice /vɔɪs/
- vinegar /ˈvɪnɪɡə/
- visit /ˈvɪzɪt/
- violin /ˈvʌɪəlɪn/
※発音記号は OxfordDictionnaries より
[æ] の音を多めに含む文章
I appreciate for my voice to sing like this. (こんな風に歌える自分の声をありがたく思う)
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英語の「正しい発音」方法の身に付けかた・矯正方法・練習方法【もくじ】
- [r] の発音の方法とコツ
- [l] の発音の方法とコツ
- [v] の発音の方法とコツ
- [f] の発音の方法とコツ
- [ð] の発音の方法とコツ
- [θ] の発音の方法とコツ
- [ʃ] の発音の方法とコツ
- [s] の発音の方法とコツ
ICLP® 一般社団法人 国際発音検定協会
代表理事 奥村 真知