「~を担当しています」と英語で表現する言い方

日本語の「担当」に対応する英語表現は、「職責の有無」という要素を加味して表現を選ぶのがコツです。

部署やプロジェクトを監督する立場という意味で「担当しています」と述べるのか、それとも、部署の一員・イチ担当者という程度の意味で「担当です」と述べるのか。この辺のニュアンスで適切な表現が違ってきます。

「職責ある立場」を表現する「担当しています」

「責任者」のニュアンスを込めるなら in charge of

日本語の「担当」に対応する英語表現の代表格は in charge of ~ でしょう。in charge of accounts(経理担当)のように表現できます。

in charge は、単に携わっているだけでなく、「役目を預かっている」「管理している」「管轄している」「職務を引き受けている」という責任者のニュアンスを多分に含みます。

訳語としては「担当」よりも「担任」を充てた方がニュアンス的にしっくり来るかもしれません。

I’m in charge of the sales department.
私は営業部を担当しています(営業部門の責任者です)

場面によっては in charge of は manager とも言い換えられるでしょう。

in charge of は、一介のヒラ社員であると表現する言い方としては適しませんが、顧客・取引先を担当していると述べる場面では適切です。取引先との連絡という点においては責任を一身に負う立場ですから。

「担当を引き継ぎます」という場面では take over

顧客・取引先の担当を前任者から引き継ぐという場合は take over ~ という動詞句で表現してしまえます。

I took over Nakata’s position. I’m looking forward to doing business with you.
私が中田を引き継ぎました。何卒よろしくお願い致します

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「責任を取る」なら take charge of

先述の in charge of は「責任を取る立場についている状態」について述べる言い方です。実際に責任を取るという《行動》について言及する場合は、take charge of と表現しましょう。

He was reluctant to say yes or no, because he didn’t want to take charge of the decision.
彼は責任を取りたくなかったので、回答をためらった

細かなニュアンスの違いと共に、 take charge of も in charge of と一緒に覚えておきましょう。

「職務」に焦点を当てるなら responsible for

職責があることを示す表現としては、responsible for のような言い方も挙げられます。responsible は「責任がある」という意味合いの形容詞です。

in charge of には「取り仕切る」「管理する」といった意味合いの「責任」のニュアンスがありますが、responsible for は職務としての責任、自分が受け持っている(行うべき)役目、というニュアンスを中心とする表現です。

I am responsible for counting numbers of the tickets.
私はチケットの枚数を数える担当です

responsible for も「監督責任」「役付き」という意味でも使えます。


所属・配属の意味合いで用いる「担当しています」

「一員」を簡便に表現するなら work in

単にある部署の一員であるということを伝えたい場合は work in ~ と表現すれば事足ります。「~で働いています」と述べるわけです。

I work in sales department.
私は営業の担当です(営業部に勤めています)

さらに簡素に (be) in ~ と言っても可

be動詞+ in + 部署名、の形で I’m in ~ のように表現することもできます。

I am in personnel department.
私は人事部担当です

be in はさまざまな場面で用いられる表現であり、必ずしも「担当」を示すとは限りません。意味の幅が広い分、却って扱いにくい側面があるかもしれません。

「一員」の意味で担当を明示するなら be a member of

表現が曖昧にならないように「構成員である」旨をしっかり伝える表現としては、be a member of + 部署名、と表現する言い方がうまく使えます。

I am a member of the personnel department.
私は人事部担当です

部署名の前の the の有無に注意

部署には定冠詞 the を付ける場合と付けない場合があります。

特定の企業の特定の部署を念頭に置いて指し示す場合は定冠詞をつけて表現します。

Could you put me through to the sales department?
営業部にお電話をつないでもらえますか
I am a member of the sales department.
私は営業部担当です

具体的な企業の部署を想定しているわけではなく、概念としての部署に言及する場合は、定冠詞 the を伴わずに表現します。

What do you do?
どんなお仕事をしていますか
I work in sales department.
営業を担当しています

「私は~の担当者です」と表現する手もある

動詞や前置詞句を使って「担当する」「担当している」と述べる言い方も色々ありますが、I am ~ で「私は~の担当者です」と表現する形でも同じ趣旨が述べられます。

たとえば sales person (販売担当)、account executive(販売責任者)、sales staff(販売部門の職員)、のような言い方を使えば、部署内の立場・職責のレベルも含めて無難に表現できてしまえます。

ビジネス英語で「担当者」を正しく表現する単語・フレーズ・表現集

 


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