英語で書く「サンタクロースへの手紙」、サンタ宛て英文手紙の書き方

毎年11月中旬を過ぎる頃には世間がクリスマスを意識しはじめます。日本はともかくアメリカではブラックフライデーを過ぎると半ばクリスマス前夜に向けた準備期間のような雰囲気をまといます。

お子さんのいるご家庭は、準備をお早めに。

まだ小さなお子さんと一緒に、英語の早期教育も兼ねて、サンタクロースに英語の手紙を書いてみてはいかがでしょうか。「サンタさんへのメッセージ」という大義名分は、英語に触れさせるよい機会にもなるでしょう。今からなら十分今年に間に合います。そしてお子さんがサンタ離れするまで恒例のクリスマスイベントにしてしまいましょう。

手紙を書くように促す親御さんは、英語文章を手ほどきする教師役です。怠りなく予習しておきましょう。

「サンタクロースへの手紙」とは

サンタクロースそのものは伝説的人物ですが、サンタクロースの役を演じて子供に夢を与える活動を公に行っている協会組織はいくつかあります。そうした団体は、サンタクロースへの手紙を受け取るための窓口を設けています。

サンタクロースの地元はフィンランド。公用語はフィンランド語ですが、ほとんどの人が英語を流暢に話します。サンタクロースへの手紙も基本的には英語でやりとりできます。

毎年、世界中の子供たちがサンタクロースへ手紙を送っています。そして受け取った手紙の内容を踏まえた返事を返して来てくれるところもあります。まさに夢いっぱいのサービス。

サンタさんから返ってきた手紙を一緒に読めば、リーディング学習の事始め。楽しみながら出来るという点が最大のポイントです。

santa

文章は素朴でよい、むちゃくちゃでよい

英語で手紙を書く=英作文、と捉えてしまうと、文法的な正確さなどに意識がとらわれてしまいます。しかし正しさも美しさも不要です。何せ子供が書く文章なのですから。

文法がべらぼうでも、単語の綴りがむちゃくちゃでも、アルファベットが崩壊気味だったとしても、先方が一応は読める状況ならそれで十分です。

教える英語知識も、必要最小限で構いません。何なら文章はこちらで用意して、それを書き写させるという形でも十分でしょう。英語に触れることそのものが、英語学習へのきっかけになります。お子さんも「手紙を自分で書く」という取り組みを実現して満足するはずです。


サンタさん宛の英文手紙の具体的内容

サンタ氏へ送る手紙の内容は、特に決まりがありません。何を書いても問題ありません。とはいえ、標準的な内容はおおよそ限られてはきます。

たとえば、毎年のプレゼントへの感謝を伝える内容。あるいは、去年まではクリスマスプレゼントがなかった状況なら「今年こそはお願いします」とねだってみる内容でもよいでしょう。

クリスマスプレゼントに関連する内容でなくても、今年はこんなことを頑張った、今年はいい子にしていた、といった報告も、よく書かれる内容です。いい子にしてたからプレゼントふんぱつしてね!という流れを取ると手紙も「サンタクロースさんへのメッセージ」として十分にサマになるでしょう。

宛名と挨拶 の書き方

宛名は手紙の最初に書くべき必須要素です。サンタさんに宛てた手紙であることがわかるように書きましょう。

宛名に続く手紙の書き出しとして、簡単な挨拶を添えます。去年のプレゼントへの感謝などを伝えてもよいでしょう。

Dear Santa Claus,
サンタクロースへ
Dear Santa,
サンタさんへ
Merry Christmas!
メリークリスマス!
Your present last year made me so happy.
去年のプレゼント、とっても嬉しかったよ
Thank you for giving presents to children every year.
毎年子供たちにプレゼントをくれてありがとう
I believe you will come to my house this year.
今年はきっと僕の家にも来るよね

自己紹介

いくらサンタクロース氏でも、名前が書かれていない手紙は誰から来た手紙か迷ってしまうでしょう。あいさつを述べたら次は自己紹介しましょう。

名前、年齢、住んでいる場所などを伝えれば、サンタさんも「ああ、あの子か」となるはずです。

My name is Rika.
私の名前はリカといいます
I am 8 years old.
私は8才です
I live in Japan.
日本に住んでいます

今年もいい子にしてた報告

サンタさんは「今年もよい子にしていたかな~」と言いつつプレゼントを贈ります。裏を返せば、プレゼントがもらえるのは1年間よい子で過ごしてきた子だけ。

プレゼントが欲しいなら、自分はよい子にしていたことをサンタさんに伝えましょう。

This year I have been a good child.
今年はいい子にしていたよ
I always help my parents.
いつも親の手伝いをしているよ
I take care of my little sister.
妹のお世話をしているよ
I tried to be kind to others.
周りの人に親切にしたよ
I got a perfect score on the test.
テストで満点をとったよ

プレゼントのお願い

そして本題。サンタさんに直接伝えることと言えば、やはり一番はプレゼントのお願いでしょう。

具体的に欲しいプレゼントがあれば、直接ねだってもよいでしょう。

I always look forward to the present.
いつもプレゼントを楽しみにしているよ
I want Nindendo 3DS for Christmas.
クリスマスにはニンテンドー3DSが欲しいな
I would like a new soccer ball for a present.
プレゼントは新しいサッカーボールがいいな
Please give me a new book.
新しい本をください

最後のあいさつ

最後は結びの言葉を添えて、自分の名前を書いて締めくくります。

Thank you,
Takako
ありがとう たかこ

Love,
kazu
大好き かず

本当にサンタ宛に手紙を出す方法

サンタさんに手紙を出すにはいくつか方法があります。代表的な送り先としてはフィンランドのサンタクロース中央郵便局。カナダや、日本にも、サンタさん宛ての手紙を預かってくれて、さらにサンタさんからの返事を転送してくれるシステムを設けているところがあります。

フィンランドやカナダの事務局へ手紙を送る場合、国際郵便を利用しましょう。

海外に手紙を出す!国際郵便の書き方と郵送方法

フィンランドに手紙を出す

まずは、フィンランドへ国際郵便で手紙を出す方法。フィンランドのロヴァニエミにあるサンタクロース村には、世界中の子供たちが毎年約50万通もの手紙を送っています。村には「サンタクロース中央郵便局」があり、郵便局を通して正式にサンタクロースに手紙を出すことができます。サンタさんから手紙をもらえるサービスもあります。

フィンランドのサンタクロースの宛先

Santa Claus
Santa Claus’ Main Post Office
Tähtikuja 1
96930 Arctic Circle, FINLAND

このサンタクロース村には1年中サンタさんがいるので、いつ送ってもいいそうですが、クリスマスの時期は忙しくなるのでなるべく早めに送りましょう。

サンタクロース中央郵便局
http://kampanja.posti.fi/joulupukinpaaposti/eng/

カナダの宛先に手紙を出す

カナダの郵便局へもサンタさんへの手紙を出すことができます。かかる費用は国際郵便の切手代のみ。世界中からサンタさんへの手紙を受け取ってくれ、しかもサンタさんは届いた手紙の言語に合わせて一枚一枚手書きで返事をくれます。

カナダのサンタさんの宛先はこちらです。北極に住んでいるようで、住所も HO HO HO(ホ、ホ、ホ)とサンタさんらしい(?)雰囲気です。

SANTA CLAUS
NORTH POLE H0H 0H0
CANADA

2016年の締め切りは12月14日(水)までですが、国際郵便なので1週間ほど早めに投函することをオススメします。

Canada Post
https://www.canadapost.ca/cpo/mc/personal/campaigns/holiday/default.jsf

日本の事務局に手紙を出す

サンタさんに手紙を送る子供は、実は日本の子が一番多いそうです。そのためもあってか、日本では日本・フィンランドサンタクロース協会という団体がサンタクロース村との仲介をしてくれます。

この協会を通すとサンタクロース村から「サンタさんからの手紙」及び「サンタさんへの手紙(白紙)」が届きます。この専用の手紙に70円切手を貼って郵便ポストへ投函するだけで、サンタに手紙が届く仕組みになっています。また、子供がサンタさんに手紙を出すと、その返事として、年明けの8月にサンタさんからサマーカードが届くようになっています。

ちなみに…… 日本国内の窓口は日本語に対応しています

申し込み後に届く「サンタさんからの手紙」はちゃんと自分の子供宛てのものになるよう、親御さんがオリジナルの要素を盛り込める仕組みになっています。「幼児向け」と「子ども~一般向け」「英文」より選ぶことができ、文頭と文末にオリジナルのメッセージを入れられます。息子・娘がサンタさんに手紙を書きたくなるよう、サンタさんになりきってメッセージを書きましょう。

申し込みは締め切りが12月初頭まで。利用される場合は受付期間に注意が必要です。

日本・フィンランドサンタクロース協会
http://www.jf-santa.org/

サンタのフリをして手紙の返事を書くという手

返信をもらえる時期が過ぎてしまって、クリスマスまでに返事がもらえないかも知れない場合。「サンタさんは忙しいから」といって返信が来なくてもしょうがないとなだめる(ゴマカす)手もありますが、自分がサンタクロースを演じて返信をしたためるという手もあります。

日本・フィンランドサンタクロース協会を経由すると夏場にサマーカードを送ってもらえます。ただ、これは半年以上も先になってしまいます。

親だからこそ書ける、子供をよく知った内容の手紙は、かえって本物のサンタクロースの手紙よりもサンタクロース感にあふれたものになるかも知れません。きっと喜ばれるはずです。

この時期ならクリスマス的な便箋やポストカードは町中で簡単に見つかるでしょう。英語で綴れば筆跡もバレにくいはず。

手紙の書き方は、基本的には英文手紙のルールに従いましょう。子供向けの手紙なので思いっきり平易なシンプルな文章にしましょう。

宛名を書こう

まずはお子さんの名前を書きます。

Dear Paruko,
ぱる子へ

手紙の感想を書こう

子供が出した手紙の感想を述べて、ちゃんと読んだことを伝えてあげましょう。

Thank you for your letter!
お手紙をありがとう
It’s wonderful to hear from you.
君からのお便り嬉しかったよ
I was so happy to read it.
読んでいてとても楽しかったよ

ほめてあげよう

親だからこそ、1年間の子供の成長をつぶさに見守っているはずです。サンタさんになりきって、1年子供が頑張ったことを褒めてあげましょう。

You’ve always been a good girl this year.
この1年いつもいい子にしてたね
I know you grew up so much this year.
今年たくさん成長したのを知ってるよ
I have heard that you have been very good this year.
今年はとてもいい子だったと聞いたよ
Your mom told me that you helped her a lot this year.
君のママが君は今年たくさんお手伝いをしたって言ってたよ
I’m so proud of you.
君をとても誇りに思うよ

プレゼントの話をしよう

子供が1年良い子にしていたので、プレゼントをあげることを伝えます。サンタさんのお手伝いをしている妖精のエルフやトナカイがプレゼントを用意しようと頑張って仕事している様子を伝えてもいいかもしれません。
I know you want a kitten for Chrismas.
クリスマスには子猫が欲しいようだね
I’ll do my best to bring you a gift that’ll make you happy.
君を喜ばせる贈り物を持ってこられるように頑張るよ

The elves are working so hard to get your present ready.
エルフたちは君のプレゼントを用意するために頑張って働いているよ
If you stay a good girl, I’ll bring you a present.
もしいい子のままでいたら、プレゼントをもってくるよ

締めは決め台詞で

最後はサンタさんらしい言葉で締めくくって、Santa Clausとサインしましょう。

Stay jolly and merry.
Santa Claus
Merry Christmas,
Ho-Ho-Ho! Santa Claus

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