海外には、広大な土地を活かしたアクティビティが楽しめる場所が数多くあります。楽しみ方は色々ありますが、たとえばゴルフなどもその一つ。ゴルフをたしなむ方なら海外のコース巡りには憧れに近いものを抱くでしょう。
海外のゴルフコースの中には一人でラウンドできる所も多く、予約等の手配さえうまく進められれば意外と気軽に利用できたりします。
現場でお相手がつくことも考えられます。まあゴルフ場では、スイングを通じて語り合えばよいわけですが、やはり最低限の会話ができるとコミュニケーションはぐんと捗ります。
ゴルフに興味のある人も、興味を持つのはこれからという人も、海外のゴルフコース事情や現場で使える英語表現を今のうちに知っておきましょう。
海外の主な人気ゴルフスポット
せっかく海外でプレイをするなら、初ラウンドは思い出に残る地で行いたいものです。旅行や出張の行き先に、海外ゴルフの人気スポットが含まれているかもしれません。各地域でのプレイフィーや気候などの特徴を確認しましょう。
アジア
フライト時間が比較的短く、各専門旅行代理店による格安ツアーの行き先としても選ばれやすいのがアジア地域です。プーケット(タイ)、サイパン・グアム(アメリカ)、マニラ(フィリピン)、バリ(インドネシア)などアジアンリゾートとしても有名な場所でプレイが行えることも魅力の一つです。アフターゴルフの後では、リゾート地の観光も楽しむことが出来ます。
費用は滞在日数と宿泊先にも依りますが、基本的に日本と比べて物価が安いので、滞在費用は自分が使える額をあらかじめ設定しておけば予算オーバーになることは少ないでしょう。各ツアーの値段をざっと見てみると、数日間のツアーで10万円以下から20万円弱かかることが多いようです。
オーストラリア・ニュージーランド
南半球に位置することから、日本(北半球)では気温の下がる秋~冬にかけてオーストラリア・ニュージーランドでのプレイを楽しむ日本人ゴルファーも多いです。ゴールドコースト(オーストラリア)やクイーンズタウン(ニュージーランド)には良質なゴルフ場も多く、特にニュージーランドは人口に対してゴルフ場の数が世界一なほどのゴルフ大国です。
費用は航空券付きのパックツアーで申し込むと約12万~30万円、現地でのプレイフィーのみだと2万円ほどです。格安航空券(約6万円)を自分で手配し、宿泊その他を含めると約10万円弱で収めることも可能でしょう。
各国の名門コース・クラブ
マスターズ・トーナメントなど世界的に有名な大会が開催される名門コースを訪れるのも、海外でのゴルフの魅力です。名門コースでのプレイフィーはもちろん高額ですが、アメリカなどでは名門コースだけでなく沢山の格安コースも存在します。旅先でフラリと立ち寄るには敷居が高いかもしれませんが、世界中のプロゴルファーがプレイする場所でのラウンドは心に残る思い出となるでしょう。
いくつかの名門クラブ(アメリカ、ぺブルビーチ・ゴルフリンクスなど)でのプレイは、パックツアーとして申し込むことも可能です。50万~60万円ほどかかります。
プレー中に使える英語表現
海外でのラウンドでも、やはり twosome(二人組)や foursome(四人組)のように見知らぬ人とプレーを共にすることも少なくありません。楽しいプレーにするため、またマナーあるコミュニケーションを図るためにも相手のプレーに対してかけられる言葉を知っておきましょう。
良いショットに対して
相手のすばらしいショットにたいしては Nice shot!(ナイスショット)と声を上げたくなるでしょうが、より英語らしい表現では Great shot! か Good shot! と言うことが出来ます。打った本人も歓声をあげんばかりの勢いなときは You killed!(すごいです!)と言うこともあります。
また、飛距離が狙ったところへぴったりなときや、相手がとてもきれいなショットを打った時には Be right!(ぴったり!最高!)や Beauty.(すばらしい)などと賞賛することができます。
ゴルフ用語
「ダフる」や「スライス」など、実は和製英語として日本のゴルファーに浸透している用語は沢山あります。海外で通じる英語でのゴルフ用語をいくつか知っておきましょう。
break
スライスやフックに該当します。フックラインは break left、スライスラインはbreak right と呼ばれます。
head wind & tail wind
head wind は向かい風(アゲインスト)、tail wind は追い風(フォロー)を意味します。
- play in strong head wind 強い向かい風の中でのプレイ
fat shot
日本語の「ダフる」に該当します。ボールをたたく前に、地面を激しくたたいて削ってしまうことです。
ダフっちゃった!
thin shot
日本語の「トップ」に該当します。ボールの上より半分をたたいてしまうことです。
もうトップしたくないなあ
club
ゴルフクラブの選択のときには Over club(長すぎる)やLess club(短すぎる) という表現を聞くことがあります。クラブの選択に対して相手がアドバイスをくれることがあるかもしれません。
もうちょっと大きめのクラブにしてみては
海外のゴルフ場で注意すること
普段味わえないような贅沢なゴルフ体験を、海外では求めたくなると思います。しかし、プレイするにあたって必要な準備も日本でのプレーと少し異なってくることがあるので注意が必要です。
マイクラブ持参
レンタルクラブの存在をウェブページなどで見ると、持ち歩くのが大変という理由で現地でクラブレンタルを行うことがあります。しかし、現地でのレンタルクラブはあくまで海外規格で作られており、日本人ゴルファーには合わせづらい設計となっています。また、アジアでも限られた種類のレンタルクラブしか置いていないことも多く、やはりマイクラブでのプレーが推奨されます。
ボールは多めに
日本と異なる気候、風景、コンディションの中でのプレーは、難易度もさることながら普段はしないようなミスショットも引き起こします。ボールなどの消耗品の現地購入は割高であることが多いので、いつもより多めにボールを持参すると良いでしょう。
パブリックかプライベートか
海外ではコース会員のみが利用できるPrivate Course も多く見られます。会員登録を望まない場合は、Are you open to the public?(パブリックコースですか?)と質問してみましょう。Yes. が返ってくれば一般人でも予約ができますが、our course is for members only. (会員専用です)と言われたら会員登録する必要があります。
ドレス・コードに注意
特に会員制のプライベート・コートや各国の名門コースを利用する際は、襟付きのシャツやロングパンツなどきちんとしたドレス・コードが使用条件になっていることも珍しくありません。堂々と優雅に海外ゴルフ場の雰囲気を楽しむためにも、スーツケースにゴルフ用の衣服と靴を忘れずに入れていきましょう。
海外ゴルフ場の予約方法
海外でのプレイを実現するには、個人で全てを予約するほか、世界各国でのパックツアーを申し込むことも出来ます。旅行代理店が提供するパックツアーでは航空券、ゴルフ場の詳細な予約、その他宿泊など関連施設の予約をまとめて行ってくれるので、出発前に日本語で全て準備を完了することができます。
特に、有名コースでのプレイを希望する場合、予約の段階で専門的な用語が出てくることもあります。英語での予約内容をしっかり把握できないと、支払や当日のプレイでトラブルが発生することも考えられます。この場合、専門家である代理店を利用することが結果的には快適なプレイを楽しむことにつながるでしょう。
予約に使える英語表現
ゴルフ場利用の予約・手配は、事務的な会話です。予約手続きに必要な情報を伝達する定型フレーズさえ知っておけば、そう難しくはありません。
現地でのゴルフ場到着後の流れはそれぞれ日本と異なる場合があります。出発前には、到着後に何をするのかをインターネットなどでチェックしておくと良いでしょう。
tee time(開始時間)
プレイの開始をtee off (ティーオフ)と呼びます。tee off する時間(開始時間)が tee time です。予約のときには、自分が希望する tee timeに空きがあるか、予約可能かをまず尋ねる必要があります。
明日の午前にプレイ開始は可能ですか
予約をお願いします
green fee(プレー料金)
プレー料金は英語でgreen fee と呼びます。プレー料金を尋ねるときは次のように尋ねます。
プレー料金はいくらですか
なお、キャディーをつける際には assign(~を配属する)という動詞を使いましょう。
キャディをつけてくれますか
キャディをつけることは海外では例外的です。しかし、広い敷地内でカートは必要になってくるので、予約するフレーズを知っておきましょう。イギリス英語では trolley(トロリー)、アメリカ英語ではcart(カート)と呼ばれます。
電動カートを使いたいのですが
トロリーはどこですか
日本でオプショナルツアーとして手配する
渡航前の段階で「ゴルフしに行くぞ!」と心に決めていたなら、日本にいる間に日本語の旅行代理店ウェブサイトで情報収集~手配まで進めてしまえます。
旅行代理店の中にもいろいろなサービスを提供しているところがあります。航空券の予約、ホテルの予約、レストランの予約、パッケージツアーの予約申し込み等々。オプショナルツアーとしてゴルフ場の予約手配を受け付けているところもあります。
JHC
JHCは、世界各地を対象地域としてホテルの予約、および、オプショナルツアー(観光・送迎・ゴルフなど)の手配を行ってくれます。
ゴルフ予約は電話で手続きが進められるので、かえって安心感があります。
ココ夏ッ通信
ココ夏ッ通信 はJTBグループ(パシフィックミクロネシアツアーズ)が運営する、グアム・サイパン・パラオに特化した、オプショナルツアーの予約に特化したサービスです。
対象地域がグアム・サイパン・パラオのみに絞られますが、同地域のゴルフ場は網羅的に紹介されています。情報は詳細で、口コミが多く参照できるなど、知りたい情報が満載です。
準備を整えれば敷居は低い
海外でのプレイは、場所と自分の時間さえ合えば意外とすぐに実現ができるものです。次の旅先が決まったら、今回チェックした情報と照らし合わせてみましょう。チャレンジしてみたいコースが現地に見つかれば、楽しい海外ゴルフデビューをすることができるはずです。