日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の和製英語は「ボディチェック」。
あの「ボディチェック」は和製英語。body check は誤解される英語
日本語で言うボディチェックは、空港で出入国にあたり危険物を身につけて(隠して)いないかどうかの保安検査を指しますが、この意味で body check と表現する言い方は英語にはありません。
英語では security check のような言い方が普通です。手荷物検査も身体検査もひっくるめて security check といいます。
検査装置をくぐらせてセンサーにより危険物の有無を確認する方法は security screening といいます。成田空港の保安検査は基本的にこのスクリーニングで行われます。
危険物を隠し持っていないけどうかを服の上から触れて確認する検査は、英語では frisk (frisking)とも言います。これは空港に限らず、警官が容疑者に対して行ったり、プロレスの試合前にレフェリーが行ったりする所作を指す言い方でもあります。
ちなみに、囚人などに行われる、服を脱がせて素っ裸にして徹底的に調べ上げるやり方は strip-search(ing) と表現します。
英語で body check というと
英語にも body check という言葉はありますが、これは医療分野における「身体検査」(健康診断)、または、アイスホッケーなどのスポーツにおける体を張った阻止といった意味で用いられます。空港での例の検査という意味では用いられません。
「ボディチェック 」は英語でこう言おう!
「空港は(…)旅行者への不必要なボディチェックに何十億ポンドも費やしている。 」
※ the Guardian 「After 9/11: airports ‘wasting billions’ on needless security checks for passengers」より部分的に抜粋