日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の和製英語は「リストアップ」。
「リストアップ」は和製英語。list up は蛇足な英語
日本語で言うリストアップは、項目や何かを「列挙する」という意味でも散られるカタカナ語ですが、英語では単に list だけで表現できます。listing または making a list とも表現できます。
「list」は単体で動詞として使えます。他動詞で「表を作る」「一覧表にする」といった意味。自動詞としては「表に載っている」「列挙されている」といった意味合いです。
I listed as below ;
下記に挙げた通り
下記に挙げた通り
an item that is not listed in the catalog
目録にない品
目録にない品
「一覧表」や「名簿」といった名詞の意味用法もあります。名詞として用いる場合には make a list (表を作る)と表現できます。
blacklist や whitelist も単体で動詞として使われます。
「ブラックリストに入れる」は blacklist だけで通じます。
how to blacklist spam emails
スパムメールをブラックリスト化する方法
スパムメールをブラックリスト化する方法
動詞+副詞 の形そのものはスジが良いのだが
動詞に副詞を併せて動作を表現する言い方は「句動詞」と呼ばれ、英語の中では多く用いられる形です。get up、bring up、come up、等々。
しかしながら list は up の手助けなど借りずに単独で意味を成しますので、up は余計です。
日本語としてはリスト=表(名詞)という認識が先に成立してしまったため、補足的に「アップ」を加えるようになった、と考えることはできるかもしれません。その意味では「ハンドルネーム」の蛇足にも通じる、老婆心のようなものが感じられます。
レベルアップ(level up)も和製英語です。
「リストアップ 」は英語でこう言おう!
「 緊急に行うべきタスクをリストアップしよう。 」
Let’s make a list of all the urgent tasks we need to do.