和製英語に要注意! それはネイティブが使わない英語・ネイティブに通じない英語です。
今回の和製英語は「クレーム」。
「クレーム」は英語由来だけど意味が和製英語
日本語で「クレーム」は英語の claim /kleɪm/の転用です。日本語のクレームは「苦情」あるいは「不平」「改善の要求」といった意味で用いられますが、英語の claim とは意味が乖離してしまっています。
英語では、苦情や不平は complaint /kʌmpleɪnt/ と表現します。make a complaint で「苦情を言う」「クレームを出す」といった意味合いです。
苦情をいうことをクレームといいますが、英語のclaimには強く主張するという意味があり、苦情をいうという意味はありません。英語で苦情をいうといった場合には、complaintを用います。ネイティブの使うclaimは主張であって、苦情ではありませんので注意しましょう。
claimは要求・主張・請求を意味する語
英語の claim は基本的に「それが真相と断言する(ハッキリ言う)」さまを示す語です。stake a claim(権利を主張する)、claim for damages (損害賠償請求)というように用いられます。
日本語の「クレーム」に該当する意味合いで使われる場合も、ないとはいえませんが、まず無関係と考えておいた方がよいでしょう。
「クレーム 」は英語でこう言おう!
「私立校のクレームも公立校のクレームも来るなりすみやかに対応に当たっている」
We are disposing of private and aided school complaints as soon as they come in.
――The Tribune, Exorbitant fee on top of complaint list by parents