日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の要注意表現は「コンビニ」。
「コンビニ」という略しかたはしない
日本語で言うコンビニは、コンビニエンスストアの略です。英語でも convenience store と言います。そして、convenience store を conveni (?) のように略する言い方はしません。
英語は「コンビニエンス」程度の語は省略しません。automatic(オートマチック)も、日本語なら「オートマ」もしくは「オート」と略されるところですが、英語は基本的に automatic のまま用います。仮に省略するとしても、おそらく convenience store を略して CS という略し方の方が好まれるでしょう。
※「コンビニ(-エンスストア)」型の省略方法が英語にはない、というわけではありません。telecommunication(テレコミュニケーション)を略して telecom と言ったり、demonstration(デモンストレーション)を略して demo と言ったりする例はあります。それでも、この手の事例は稀です。
省略前の語が思い当たるカタカナ表現は省略しなければよい
日本語はとにかく省略が好まれる言語です。大正時代にはすでに「モダンガール」を「モガ」と略する言い方があったほどの極まりようです。
カタカナ語の略する前の(略されていない)言い方を知っている場合、まずは略されていない方の表現を手がかりにしましょう。その方が、英語として通じる可能性がぐっと高まります。
ちなみに米国のコンビニはガソリンスタンドに併設されている場合が多いという特徴があります。なお「ガソリンスタンド」も和製英語なのであしからず(gas station、service station のように言いましょう)。