高校教師の「英語力」、政府調査により判明

学校の英語担当教員の英語レベルは、実際のところ、どの位なのか――?

文部科学省が実施している「英語教育実施状況調査」は、英語教育の充実や改善、新しい英語教育のあり方を検討するための取り組みだ。調査対象は全国の公立の小学校、中学校、高等学校で、英語の担当教員の英語力、生徒の英語力、外国語指導助手の活用状況などが取りまとめられている。

まず気になるのが、高校の英語担当教員の英語力。英語を教える立場の人なのだから、ある程度のレベルであって欲しい。ましてや大学受験を控えた生徒たちを相手にするのだから……

……と思いきや、調査結果によれば、「高等学校の英語担当教員のうち、英検準1級以上等(※)を取得している教員の割合は全体の55.4%」(2014年)というものだった。英検を主催する日本英語検定協会によれば、英検準1級の英語力は「大学中級程度」という。つまり、フツーの大学生レベルの英語力(あるいはそれ以上の英語力)をもつ教師は半分程度で、残りの半分は大学生レベル以下であるということだ。

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文科省では、英検準1級以上等を取得している教員数の割合を75%まで引き上げたいとしているが、このあまりにもかけ離れた数字を、現場の教師たち、そして高校生たちはどのように思っているのだろうか?

より詳しく知りたい方は文部科学省ウェブサイトに掲載された資料を参照されるとよいだろう。

※英検準1級以上等:英検準1級以上、TOEFL PBT 550点以上、TOEFL CBT 213点以上、TOEFL iBT 80点以上、TOEIC 730点以上のいずれかを指す。


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