英語には「お金」を表すスラングがたくさんあります。「お金」のスラングを覚えておくと、ネイティブとの会話でも役立つかもしれません。
「buck」
「buck」はアメリカでよく使われるスラングで、「1ドル」という意味です。1ドルは「a buck」で、50ドルは「fifty bucks」のように複数形にして用いられます。
It costs fifty bucks to go to the party.
(パーティーへ行くのに50ドルかかる)
「buck」とは、元々雄ジカを指す単語です。アメリカでは昔雄ジカの皮を物々交換の単位として使っていたため、「buck」が「1ドル」を指すようになったという説があります。
「quid」
「quid」はイギリスで使われるスラングで、「1ポンド」という意味です。「quid」は常に単数形で使われます。
I paid five hundred quid to buy a car.(車を買うために100ポンド支払った)
オーストラリアやニュージーランドでは、「make a quid」というスラングが使われています。「make a quid」は「お金を稼ぐ」という意味です。
「green」
アメリカのスラングで「green」は「お金」という意味を持ちます。アメリカの紙幣が緑色で印刷されていることから、「green」が「お金」を意味するようになったと言われています。
「bread」「dough」
「bread」は「パン」、「dough」は「パン生地」という意味の単語ですが、どちらも「お金」という意味で使われるスラングです。Oxford English Dictionaryのコラムによれば、パン→生活に必要不可欠なもの→お金と派生して、「bread」が「お金」という意味を持つようになったという説があります。
「grand」
「grand」はスラングで「1000ドル」または「1000ポンド」を指します。「one thousand dollars」=「a grand」ということになります。また、「1000ドル(ポンド)」は「K」や「thou」という単語で表現されることもあります。「K」は「キログラム」から派生した語、「thou」は千という意味の「thousand」を略した語です。