英語のメールには「型」があります。冒頭・書き出しの挨拶や結びの言葉(結句)の書き方、表現、バリエーションといった「型」は、英文メールの書き方としてよく紹介されます。他方、本文から結びの言葉へ繋がる「本文の終わり方」は、さほど着目されることはあまりない部分です。
Regards, とか Sincerely, といった表現のひとつ手前に、どんな言葉を持ってくるか。自由に書くべき部分であって特にお決まりのフレーズや様式があるわけではなく、参照できる手がかりもそう多くないため、悩み所でもあります。
いくつか例やパターンを知っておくと、筆が迷うことはグッと少なくなるでしょう。
基本指針
本文の締めくくりの部分は自分の言葉を自由に述べられる最後の部分です。英文メールに限らず、意識すべき指針はほぼ決まっています。
- 簡潔に述べる(ダラダラと引き延ばさない)
- 区切りをつける(尻切れにならない)
- 前向きな内容にする(相手の心証を害さない)
「前向きな内容」を具体的に言うならば「感謝と配慮」および「今後への期待」といった内容が主と言えるでしょう。
読後感をよいものにし、わだかまりもない、その上で「また連絡を取りたい」と思わせるような一言が添えられれば理想的です。
フォーマルな手紙の締めくくり
フォーマルな手紙(特にビジネスメール)では、定型化したフレーズも多くあります。依頼に応じてくれたことへの感謝や、次回連絡への期待などを丁寧に述べることで、相手への敬意と好意を伝えましょう。
ご理解いただきありがとうございます
ご支援を賜りまことにありがとうございます
ご不明な点があればお気軽にご連絡下さい
ご連絡をお待ちしています
来月お会い出来ることを楽しみにしております
カジュアルな手紙の締めくくり
友人などへの連絡では、気さくな雰囲気を感じさせつつも親身になって相手を気遣う気持ちを伝えましょう。
またすぐ会えるといいね
体に気をつけてね
また手紙をください
困ったことがあれば教えてね
上手くいくことを願っています
省略表現や俗な語彙を控えめにすれば、ある程度フォーマルな場面でも十分に使える表現は少なくありません。
結びの言葉(結句)おさらい
英文メールの最後の部分には差出人(自分)の名前を記しますが、その手前に「結びの言葉」(結句)をしたためるのが習わしです。結句は日本語の「敬具」や「かしこ」に相当する部分で、日本語のメールでは廃れ気味ですが英語のメールでは当然のマナーとして維持されています。
結句にもさまざまな種類があり、使用場面によってフォーマルな表現とカジュアルな表現に区分されます。いくつか種類を把握して使い分けましょう。
結びの言葉は先頭大文字で初めてカンマで終える方法がお決まりです。そして改行を1つ挿んで自分の名前を下に添えます。