「私が思うに」「私としては」と英語で前置きするフレーズ集

自分の(個人的な)意見を述べる際には、まず私見であると最初に表明しましょう。英語では前置きの形で述べる言い方が基本です。

「一般的認識」と「個人的見解」は混同させずに明確に区別して扱いましょう。そうすれば議論も円滑に進みますし、議論ができる人物として一目置かれやすくなります。

I think

I think (that) ~ は「自分の考えとしては~」と述べる言い方で、後に続く文をヒネる必要もない、簡素で汎用性のある基本フレーズです。

シンプルな言い方であるだけに日常会話でも使い出のあるフレーズといえます。

my idea is

my idea is (that) ~ も「自分の考えとしては~」と述べる言い方です。意見の内容を that 以下にそのまま続けて表現できます。

My idea is that we should talk to our teacher.
先生に相談するべきだと私は思う

as for my thoughts on

as for my thoughts on は、日本語では「私の考えでは」程度に訳される言い回しです。as for は「~に関していえば」という意味合いの連語表現で、「~について(on)の自分の考え(my thoughts)」に関していえば、と表現する言い方です。

my thoughts は原則的に複数形をとります。

As for my thoughts on the subject, I can only say that we need a little more time.
その課題に関しては、もう少し時間がかかるとしか言えない

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in my opinion

in my opinion は、「私の見解としては」という意味合いのフレーズです。私見を述べると明瞭に示す言い方であり、その分だけ丁寧でちゃんとした場での発言に適します。

in my humble opinion

形容詞 humble を加えて in my humble opinion と表現すると、「私の至らない考えでは」「愚見ですが」という謙遜を込めた言い方にできます。

humble は基本的には「粗末な」「卑しい」「地味な」といった意味合いの単語です。

In my humble opinion, this one is more delicious than that one.
つまらない意見ですが、これはあれよりもずっと美味しい

in my honest opinion

形容詞 honest を加えて in my honest opinion と表現すると、「私の率直な意見では」「忌憚なく述べるなら」とという、遠慮なく単刀直入に意見具申する場面での前置きに使えます。

ウェブ上のチャットや掲示板などでは、in my humble opinion と in my honest opinion は共に頭文字 IMHO の形で用いられることがままあります。どちらの意味かは文脈次第です。


in my view

in my view は「私の目から見れば」のように訳せるでしょう。view は「視点」「視界」「視野」といった意味の語です。

opinion には「判断」の意味合いが強く含まれますが、view には「考え方」の意味合いが強く含まれます。view は当人の感情や先入観が色濃く影響している場合があり得ます。

in view of my position

view を使った同種の前置き表現としては、in view of my position と述べる言い方もあります。単に in my view と述べる場合に比べて「自分の立場上の考え方である」というニュアンスを含む言い方です。

as I see it

動詞 see を使って「私が見るに」のように述べることで自分の見解を示す言い方もできます。

see は基本的には「見る」という視覚的行為を意味する動詞ですが、日本語の「~と見た」という言い回しと同様。判断・理解という意味合いで用いられる場合も多々あります。

この see はlook や watch では代用できないので注意しましょう。

英語で「見る」を表現する look と watch と see の違いと使い分け方

the way I see it

動詞 see を使った言い方としては the way I see it も挙げられます。「私の見るところでは」程度のニュアンスで使えます。

the way I see it は前置きフレーズとしてだけでなく、文中文末に配置されて「~、それが私の見解だ」と述べるような文で扱われる場合も多くあります。

presumably

presumably は「たぶん」「おそらく」といった意味の副詞で、「自分が思うに」と明言する言い方ではありませんが、主観的な見解であることを示す役割は十分にある言い方です。

関連記事:おそらくは英語でどういう?

文章の冒頭に配置してカンマで区切る(一拍おく)ことで、文全体を修飾する副詞表現として機能します。こう使うことで、文章全体を「きっと~でしょうね」というニュアンスの下で扱えます。

conceivably

conceivably は「考えられるところでは」あるは「たぶん」という意味合いの副詞で、やはり文全体を修飾する副詞として用いることで、自分の見解を示す表現として機能します。

for my money

for my money は主にイギリス英語で用いられる口語表現で、 in my opinion とほぼ同じ「私の意見では」あるいは「私の判断では」という意味合いです。イギリスで、主に話し言葉として使われています。

For my money, Sunday morning is the best for us to depart.
私が思うに、日曜日の朝は我々の出発にとって最も良い

Not for my money. (自分はそうは思わない)という形の方が多く目にするかもしれません。

the smart money says

ちょっと番外編で、the smart money saysという慣用表現も文脈によっては自分の見解・予測を述べる言い方として使えます。

(the) smart money は、いわゆる「事情通」を意味するスラングです。the smart money says (that) ~ 、つまり「事情通が述べるには」という意味合いの表現。ただし「事情通」が何者なのかは明示されません。通の意見を紹介するという体裁をとって、その実は自分の考えを相手に伝える、という言い方に使えます。

セリフの性質上、おどけた言い回しなので、真面目な議論の場では避けた方がよいでしょう。通って誰と問い返されたりすると困ってしまいますので。




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