「書道」の翻訳例
- calligraphy(能書・能筆・書道)
- Japanese calligraphy(日本の書道)
- Shodo, the Japanese calligraphy(日本の書法である「書道」)
- the Japanese calligraphy, SHODO(日本の書法である「書道」)
「書道」は、英語では一般的に (Japanese) calligraphy と訳されます。calligraphy (カリグラフィ)は文字を装飾的に書く筆記文化のこと。
西洋のカリグラフィは硬筆=ペン字の筆記法を指します。そのため、単に calligraphy とだけ言うと、東洋の毛筆を使った書道のイメージが伝わらない可能性があります。Japanese calligraphy と表現すると、このイメージの食い違いを最小限に抑えられます。
最初に Shodo, the Japanese calligraphy, と紹介する言い方もおススメです。固有名詞+補足的な訳語という形で伝えれば、次からは Shodo だけで通じますし、「書道は日本のカリグラフィ」という点も理解してもらえますし、それでいて「あくまでも和式カリグラフィではなく書道なのだ」というはっきりした主張もできます。
「習字」は、文脈によっては「書道」と区別しなくてもよいかもしれませんが、「字を手本にならって正しく書く」という意味合いを意味合いを正しく表現したいなら exercises in penmanship (書法の練習)のような言い方が手ごろでしょう。
calligraphy は文字を美しく手書きする方法
英語の calligraphy には、手書き文字の美しい書き方、および、そのように美しく書かれた美的文字作品、といった意味があります。
calligraphy は道具や様式を問わずに用いられる語です。毛筆もペン字も含みますし、伝統的な字形を再現する書き方も独創的な表現も含みます。アルファベットに限らず、アラビア語の装飾的表記法なども含みます。日本語の書も該当します。
日本的「書道」を指すなら Japanese calligraphy
単に calligraphy と表現すると、含む範囲がかなり広範になってしまい、日本文化における「書道」がうまく伝わらない場合も考えられます。あえて Japanese calligraphy のように述べた方が、正しく理解してもらえそうです。
日本文化が話題の焦点になっていたり、実際の書を目の前にして話しているような場合には、単に calligraphy と言っても誤解なく伝わるでしょう。その辺は時と場合によりけりです。
書道を紹介するキーワード&キーフレーズ
日本語は欧米人にとってエキゾチックに見えるらしく、意外と深い関心を寄せてもらえる話題です。機会があったら書道用具を携えて、自分の名前の書き方を手ほどきしてみてはいかがでしょうか。きっとウケるはずです。
書道に用いる道具の英語名称
毛筆 | brush |
墨汁 | liquid ink |
墨 | ink stick |
すずり | ink stone |
紙、和紙 | paper 、 Japanese paper |
文鎮 | paperweight |
道具の使い方を手ほどきするフレーズ
墨汁を少しすずりに注いでください
水を少しすずりに注いで、墨をすずりの上で擦ってください。墨汁ができます
文鎮を紙の上のほうにおいてください
筆先だけ墨汁に付けてください。その量で十分です
(やり方を見せながら)こんな感じで書いてみてください