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「どちらも」は英語で何と言えばよい?
日本語の「どちらも」という表現は、英語でさまざまな方法で表現することができます。この記事では、「どちらも」という意味を持つ英語表現とその使い分けについて、例文を交えて解説します。英語でのコミュニケーションにおいて、この表現を正確に使いこなすためのヒントを提供します。
「どちらも」の英語訳① “both”
「どちらも」という意味を持つ最も一般的な英語表現は “both” です。”both” は二つのものや人々について言及する際に使用され、それらが共に何かの特徴や行動を共有していることを示します。以下に、異なる文脈で使用される “both” の例文をいくつか紹介します。
例文① “Both of them are qualified for the job.”(彼らはどちらもその仕事に適任である。)
例文② “I like both coffee and tea.”(私はコーヒーもお茶もどちらも好きだ。)
例文③ “Both answers are correct.”(その答えはどちらも正しい。)
「どちらも」の英語訳② “either”
否定文の中で「どちらも」という意味を表す際には “either” を使用することがあります。”either” は、二つの選択肢のうちどちらか一方を指すことが多いですが、否定文では「どちらも…ない」という意味合いになります。以下に、”either” を用いた否定文の例を挙げます。
例文① “I don’t like either option.”(私はどちらの選択肢も好きではない。)
例文② “Neither of the solutions worked.”(解決策はどちらもうまくいかなかった。)
例文③ “He isn’t either a doctor or a nurse.”(彼は医者でも看護師でもどちらもない。)
「どちらも」の英語訳③ “neither”
肯定文で「どちらも…ない」という意味を表現する際には “neither” を使用します。”neither” は “either” の否定形として機能し、二つの選択肢について否定的な意味を持たせる際に用いられます。以下に “neither” を用いた肯定文の例を示します。
例文① “Neither candidate was suitable for the position.”(候補者はどちらもそのポジションに適していなかった。)
例文② “Neither of these keys opens the door.”(これらの鍵はどちらもそのドアを開けない。)
例文③ “Neither suggestion appeals to me.”(提案されたどちらのアイデアも私には魅力的ではない。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここまでの解説で、”both”、”either”、”neither” の使い分けについて見てきました。これらの単語は文脈によって異なるニュアンスを持ちます。”both” は肯定的な文脈で二つのものや人を共に指す場合に使われ、”either” と “neither” は否定的な文脈で用いられますが、”either” は否定文で、”neither” は肯定文で使用される点が異なります。
- both: 二つのものや人が共に何かをする、または共通の特徴を持つ場合に使用。
- either: 二つの選択肢のうちどちらか一方、または否定文で「どちらも…ない」という意味で使用。
- neither: 二つの選択肢について否定的な意味を持たせる場合に肯定文で使用。
「どちらも」を使う際によく用いられる表現
表現① “both A and B”
“both A and B” は、AとBの両方が何かの特徴や行動を共有していることを示す表現です。例えば、「彼女は英語もフランス語も話せる」と言いたい場合は “She can speak both English and French.” と表現することができます。
表現② “not either”
“not either” は否定文で「どちらも…ない」という意味を表す際に使われる表現です。例えば、「彼はリンゴもバナナも食べない」と言いたい場合は “He doesn’t eat either apples or bananas.” と表現します。
表現③ “neither…nor…”
“neither…nor…” は二つのものや人について否定的な意味を持たせる際に使用される表現です。例えば、「この機械は効率的でも安全でもない」と言いたい場合は “The machine is neither efficient nor safe.” と表現することができます。
まとめ
この記事では、「どちらも」という日本語の表現を英語でどのように表現するか、その使い分けについて例文を交えて解説しました。”both”、”either”、”neither” は似たような意味を持ちますが、使用する文脈によって意味が変わるため、正確な使い方を理解することが重要です。これらの表現を適切に使いこなすことで、より正確で自然な英語表現が可能になります。