断るは英語でどう言う?ビジネス・カジュアルそれぞれに適したフレーズは?

「断る」は英語で何と言えばよい?

断る

「断る」という行為は、提案や要求に対して同意しないことを伝える際に使われます。この記事では、「断る」の英語訳とその使い分けについて解説します。さまざまなシチュエーションで使える表現を学び、コミュニケーションをよりスムーズにしましょう。

「断る」の英語訳①decline

「decline」は、比較的フォーマルな状況で使われる断りの表現です。この単語は、礼儀正しくかつ控えめに拒否する意を表すため、ビジネスのメールや公的な場で好まれます。例えば、招待を受けたが参加できない場合に「I must decline your invitation due to prior commitments.(先約があるため、ご招待に応じることができません。)」といった形で使用されます。

「断る」の英語訳②refuse

「refuse」は、より強い断りを意味し、断固とした拒否の態度を示す際に用いられます。この単語は、相手の提案や要求に対して明確に否定する意志があることを伝えたい時に適しています。たとえば、「He refused to accept the terms of the agreement.(彼はその合意条件を受け入れることを拒否した。)」という使い方ができます。

「断る」の英語訳③reject

「reject」は、「refuse」と同様に強い拒絶を示す単語ですが、特に提案やアイデア、計画などを拒否する際に用いられます。この表現は、何かを断る際にその理由を伴って使われることが多く、「The committee rejected the proposal due to budget constraints.(予算の制約のため、委員会はその提案を却下した。)」のように使われます。

「断る」の英語訳④turn down

「turn down」は、他の表現に比べてややカジュアルなニュアンスを持ちます。招待やオファーを断る際によく使われ、個人的な理由や好みに基づいて何かを断る時に適しています。「She turned down the job offer because she wanted to travel.(彼女は旅行をしたかったため、その仕事のオファーを断った。)」という形で使うことができます。


それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ

ニュアンスの違いについて

上記で紹介した「断る」の英語表現は、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。「decline」は丁寧で控えめ、「refuse」は断固としていて強い意志を示し、「reject」は提案やアイデアに対する明確な否定、「turn down」は個人的な理由や好みに基づく柔らかい断りを意味します。これらの違いを理解し、状況に応じて最も適切な表現を選ぶことが大切です。

文脈に応じた使い分け

「decline」は正式な書類やビジネスメールで、「refuse」は権利や原則を守るための断りで、「reject」は具体的な提案やプランに対する拒絶で、「turn down」は友人や同僚からのカジュアルな招待やオファーを断る際に使われます。それぞれの単語が持つニュアンスを把握し、相手に対する敬意を保ちつつ、自分の意思をはっきりと伝えるために適切な単語を選びましょう。


「断る」を使う際によく用いられる表現

表現① decline an offer

「decline an offer」という表現は、特にビジネスシーンでよく使われます。このフレーズは、「オファーを断る」という意味で、例えば仕事の依頼や提案を丁寧に断る際に用いられます。「I appreciate the offer, but I must decline due to other commitments.(オファーに感謝しますが、他の約束があるため断らせていただきます。)」という使い方が可能です。

表現② refuse to comply

「refuse to comply」というフレーズは、「従うことを拒否する」という意味で、特に規則や要求に対する強い拒否を示したい時に使用されます。この表現は、自分の立場や信念を守るために使われることが多く、「We refuse to comply with the unfair demands.(私たちは不公平な要求に従うことを拒否します。)」といった形で用いられます。

表現③ reject a proposal

「reject a proposal」という表現は、提案やプランを拒絶する際に使われます。このフレーズは、提案された内容に何らかの問題があると判断した時に適しており、「The board rejected the proposal for the new project.(役員会は新プロジェクトの提案を却下しました。)」という使い方が一般的です。

表現④ turn down an invitation

「turn down an invitation」というフレーズは、招待を断る際に用いられる表現です。この表現は、個人的な理由やスケジュールの都合で参加できない時に使われ、「I’m sorry, but I have to turn down your invitation to the party.(申し訳ありませんが、パーティーの招待は辞退させていただきます。)」といった形で使うことができます。

断るに関係する場面別の英語表現

ビジネスシーンでの「断る」英語表現

ビジネスシーンでは、

「I regret to inform you that we are unable to proceed with your proposal at this time.(残念ながら、今回は貴方の提案を進めることができません。)」

といった表現が用いられます。

このような表現は、相手に対する敬意を示しつつ、ビジネス上の決定を伝える際に適しています。また、断る理由を含めることで、相手に対する配慮を示すことができます。

その他の表現方法一覧

  1. “We must unfortunately decline…”
    • 「残念ながら辞退させていただきます…」
  2. “At this time, we cannot accommodate…”
    • 「現時点では、…に対応することができません」
  3. “We appreciate your interest, but…”
    • 「ご関心を賜り、感謝しておりますが、…」
  4. “After thorough review, we have concluded that…”
    • 「徹底的に検討した結果、…という結論に至りました」
  5. “We are not in a position to…”
    • 「…する立場にありません」
  6. “It is with regret that we inform you…”
    • 「遺憾ながらお知らせします…」
  7. “Given our current focus, we are unable to pursue…”
    • 「現在の焦点を鑑みると、…を追求することはできません」

メールでの丁寧な「断る」英語フレーズ

メールでのコミュニケーションでは、

「Thank you for your email, but I’m afraid I have to decline your request.(メールありがとうございますが、残念ながらご依頼をお断りする必要があります。)」のように、感謝の意を示しつつ断ることが大切です。この表現は、相手に失礼がないように断りの意志を伝えるために役立ちます。

その他の表現一覧

  1. “Thank you for your proposal, however…”
    • 「ご提案ありがとうございますが、…」
  2. “I’m grateful for the invitation, but unfortunately…”
    • 「お誘いいただき感謝していますが、残念ながら…」
  3. “I appreciate your understanding as we must decline…”
    • 「ご理解いただきたく、私たちは…をお断りしなければなりません」
  4. “While your offer is tempting, we are unable to…”
    • 「魅力的なお話ですが、私たちは…することができません」
  5. “After much consideration, we find ourselves unable to…”
    • 「十分に検討した結果、私たちは…することができない状況です」

英語スラングを使ったカジュアルな「断る」表現

カジュアルな状況では、「I’m gonna have to pass on that.(それはパスさせてもらうよ。)」といったスラングを使った表現が可能です。このような表現は、友人間や親しい関係での断りに適しており、柔らかく断ることができます。

その他の表現方法一覧

  1. “I’m gonna have to pass on that.”
    • 「それはパスさせてもらうよ。」
  2. “Not really my thing, you know?”
    • 「あんまり俺のタイプじゃないんだよね。」
  3. “Gotta say no this time, sorry!”
    • 「今回はごめん、断らなきゃ。」
  4. “I’m all set, but thanks for asking!”
    • 「大丈夫、でも誘ってくれてありがとう!」
  5. “Can’t make it, maybe next time?”
    • 「今回は行けないんだ、次回はどうかな?」

まとめ

この記事では、「断る」という行為を英語で表現するさまざまな方法と、それぞれの表現が持つニュアンスや適切な文脈について解説しました。正式なビジネスメールからカジュアルな会話まで、状況に応じた表現を選ぶことで、相手に対する敬意を保ちつつ、自分の意志を明確に伝えることができます。英語でのコミュニケーションスキルを磨くためにも、これらの表現を活用してみてください。


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