英語で処方箋は基本的に prescription と表されます。また「処方してもらう」といった文章は prescribe という動詞を使って表現できます。
処方箋は prescription
prescriptionという語の使われ方
prescription は、規定・指示・法規・訓練・時効など様々な意味を持つ単語です。
医師が薬の調合法を書き記し、指示するための紙である処方箋も prescription と表されます。
prescription は、一語だけで「処方箋」「処方薬」といった名詞から「処方箋の必要な」という形容詞まで表すことができる便利な単語です。
処方箋に関係する様々な文章表現
「処方箋をもらう」
「処方箋をもらう」と言いたいときは簡単に get a prescription で表現できます。
主治医から処方箋をもらわなくてはならない
prescribe を使った表現
動詞 prescribe を使って「処方箋をもらう」と表す文章も一般的に用いられています。
私はこの薬を処方された
医者は患者にアスピリンを処方した
医師はその腹痛に痛み止めを処方するだろう
薬の処方に関して prescribe を使う場合、前置詞は主に for が使われます。prescribe to (人)とするときは「(人)に~を定める、指令する」のような意味で使われる場合が多いと言えます。
「処方箋を書く」
「処方箋を書く」という文は基本的に write a prescription で表現できます。
処方箋は略したりせず正式に書かれる文書なので、「清書する」という意味で write out a prescription が用いられる場合も多くあります。
write だけでなく、「記入する」「作成する」などの意味を持つ make out という句動詞も使えます。
主治医が処方箋を書いてくれた
「処方通りに調剤する」
出された処方箋に沿って薬を調剤することは、書かれている指示を満たしていく、埋め合わせる、といったニュアンスから fill や make up といった動詞を使って表されます。
彼女は処方通りに調剤した
どうやら彼女は処方通りに調剤し損なったようだ
処方箋のいる薬といらない薬
処方箋なしで買える薬
購入するのに処方箋が必要ない、いわゆる市販の薬は、一般に OTC または OTC medicine と呼ばれます。OTC は over-the-counter の略で、店頭にてカウンター越しに買える薬、という意味でついた名前だと考えられます。
また「薬局常備の」「薬局方の」という意味の officinal という単語も、処方箋の要らない薬を形容するのに使われます。病院に行かずとも薬局で買える薬という意味合いです。
「この薬は処方箋なしで買うことができます」と文章で表す場合には、This medicine is available without a prescription. と説明することで表現できます。
処方箋がないと買えない薬
購入に医師の処方箋を必要とする薬、つまり処方薬は prescription と一単語で表すことができます。または prescription の語を形容詞的に用いて、prescription drugs や prescription medicine というように表すこともできます。
限定の意味を補足した prescription-only medicine という言い方もよく用いられ、これを略して POM などと呼ぶ場合もあります。
薬局などが「処方薬のみ取り扱っております」のように言う場合、We sell prescription drugs only. のように述べることができます。