「背中が痛い」は英語でどう言う?「腰が痛い」は?

英語で「背中が-痛い」と叙述する言い方としては、I have a backache.  が定番です。backache は back (背部・背面)+ache(痛み)で「背中の痛み」という意味合いの語。

英語では「背中の痛み」と同じく「腰の痛み」(腰痛)も  backache と表現します。むしろ backache というと腰痛を指す場合の方が多かったり。英語の感覚では、背中から腰に及ぶ背面が広範囲に back と呼ばれるという次第です。

「背中が痛い」も「腰が痛い」も英語では I have a backache. と表現される

「(体の部分)が痛い」という叙述を英語で表現する場合、基本的には、I have a ~ -ache. というような記述で表現されます。

もちろん他の言い方もできますが、定番の表現というと I have ~ が第一に挙げられます。

-ache は「-の痛み」という意味を加える接尾辞としてよく用いられます。たとえば headache は「頭痛」、stomachache は「胃痛」というか「腹痛」です。

動詞 have は、ここでは「(痛みを)抱えている」というニュアンスと解釈できます。have は「手に持つ」という動作に限らず、むしろ抽象的な付随・付帯を指す動詞として多く用いられます。「性癖がある」とか「胸が大きい」といった表現にも動詞 have がよく使われます。

「背中」も「腰」も英語では back に含まれる

身体の部位の呼び名の区分の大部分は、英語も日本語も共通といえますが、背中と腰の扱いに関しては、日本語と英語では考え方の違いが見られます。

英語では背面全体、肩からヒップまで、背骨が通っている範囲をまとめて back と呼びます。

日本語の「腰」は英語の back と hip に部分的に重なる

ヒップ(hip)はヒップで日本語の「腰」に該当しうる語といえますが、hip は脚の付け根に位置する、胴が(横に)張り出している部分を指す語です。「腰を振る」といって振る腰は hip に該当する部分ですが、「ぎっくり腰」で痛める部分は hip ではなく back です。

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ちなみに「ぎっくり腰」は英語では strained back と呼ばれます。

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英語なら My back hurts. と表現する手もある

日本語の「腰が痛い」「背中が痛い」という表現の文章構成そのまま、あくまでも「腰」「背中」を主語に置いて「腰が痛えよ」と述べる言い方も当然あります。

「痛む」と表現する動詞の代表格は hurt でしょう。My back hurts. といえば「腰が痛む」「背中が痛む」という趣旨が表現できます。

hurt の他に pain なども「痛む」という意味の動詞として使えます。

英語の hurt はどちらかといえば目下の(一時的な)痛みのニュアンス

My back hurts. のような形で「痛む」と述べる言い方は、どちらかといえば、《今まさに痛みを感じている》というニュアンスを伴って用いられます。

他方、I have a backache. のように have を使って述べる言い方は、《痛みを抱えている》というニュアンスで、どちらかといえば慢性的な痛みを指して用いられやすい表現といえます。

転んで膝を擦りむいたり、尻にタイキックを受けたり、そうした一時的な痛みは「体の部位」を主語に置いて hurt(s) で表現した方が適切でしょう。

慢性的な腰痛、虫歯、ストレス性の胃痛、といった「抱え込んでいる」タイプの痛みは、I have ~ の形で表現した方が適切です。

「痛む」に対応する英語の動詞は痛み方に応じて使い分けられる

英語で「痛む」と表現できる動詞には、「どのように痛むか」という痛み方の状況に応じて使い分けられる種類があります。

英語には、日本語のように副詞的に修飾するオノマトペはそう多くありませんが、オノマトペ的な響きやニュアンスで使い分けられる動詞は非常に種類豊富です。

たとえば、心臓が脈打つたびにズキンズキンと激しい痛みを感じるような痛みは throb と表現できます。

英語は擬音表現を動詞に転じて用いる

痛みの表現としては「刺す」「握る」といった動作によって痛み方を喩える表現も使えます。

たとえば、何かで突かれた・刺されたような《鋭い痛み》は、prick や sting などの動詞が対応します。pick は針でチクッと刺されたような感覚、sting はぶっとい得物でズブリと刺されたような感覚を表現できます。




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