口コミは、本来的には人づてに伝わり広がって行く情報を指します。英語には「口から口へと伝わるもの」という意味で word of mouth と表現する言い方があります。
最近では、口コミといえば「ウェブ媒体における一般ユーザーによる感想・評価・評判」を指すといった認識の方が主流になりつつあります。そうした(いわゆる「クチコミサイト」の)口コミは、英語では review と言います。
人伝てで広まっていく情報は word of mouth
インターネットの存在を前提しない場合の「口コミ」は、ウワサ話のように伝聞・又聞き・伝え聞きの方法で広がっていく評価です。こうした人づての情報は word of mouth と表現できます。
彼の逸脱した振る舞いによる悪評はクチコミで伝わった
口コミを販促に活用する「口コミマーケティング」の手法は word-of-mouth marketing(WOMM) と呼ばれます。
インターネットを通じて広がる口コミ情報は electronic word of mouth と呼ばれることもあります。Twitterで拡散される情報のようなイメージで捉えてよいでしょう。
口コミサイトを念頭に置く場合は review
インターネット社会における口コミは、もっぱら個々のユーザー(一般消費者)が自分の評価を披露するものであり、人から聞いたウワサを人へ伝搬していくようなニュアンスは希薄です。その意味で review(s)(レビュー)と表現した方が適切です。
このホテルはどう?評価いいよ
いわゆる口コミサイトは review website と呼ばれます。たとえば「食べログ」などは restaurant-review website と呼ばれることが多々あります。
ここらでいいレストラン知ってる?
? Yeah. Let’s go to Maharaja Curry.
うん、マハラジャカレーに行こう
? O.K. Have you been there?
よし。行ったことはある?
? No. But I’ve checked it in a review site.
ない。でもクチコミサイトは見たよ
口コミサイトの「評価値」は rating
口コミサイトの多くが導入している「星」、たとえば「星3.6」というような評価指標は、英語では rating と表現できます。
rating は「評価」の他に「格付け」「等級」などとも訳されます。review(論評)とは区別される点は要注意です。
この映画いい感じ。星4.1だし
映画・テレビの関連では、視聴率を ratings と表現します。映画クチコミサイトなどに寄せられる点数評価は rating であり、同じ文脈で言い分ける必要がある場合もあるので、注意深く使い分けましょう。