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「させる」は英語で何と言えばよい?
日本語の「させる」という動詞は、他者に何かを行わせることを意味します。英語にはこの「させる」に相当する表現がいくつか存在し、文脈によって使い分ける必要があります。この記事では、そのような英語表現を例文と共に解説していきます。英語での表現力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
「させる」の英語訳①make
「させる」の英語訳としてのmake
「させる」の一般的な英訳として「make」があります。この「make」は、他人に何かを強制的に行わせる際に用いられることが多いです。特に、権威がある立場の人が部下や子供に対して使うことが一般的です。
例文①:The teacher made the student apologize.(先生は生徒に謝らせた。)
例文②:The boss made her team work overtime.(上司はチームに残業をさせた。)
例文③:The mother made her child clean his room.(母親は子供に部屋の掃除をさせた。)
「させる」の英語訳②let
「させる」の英語訳としてのlet
「let」は「許可する」という意味も含まれており、他人が何かをすることを許す、あるいは可能にするというニュアンスで「させる」と訳されることがあります。この場合、強制ではなく、むしろ自由を与える意味合いが強いです。
例文①:She let her children play outside.(彼女は子供たちに外で遊ばせた。)
例文②:The company lets employees work remotely.(会社は従業員にリモートワークをさせている。)
例文③:He let his friend borrow his car.(彼は友人に車を借りさせた。)
「させる」の英語訳③have
「させる」の英語訳としてのhave
「have」は「させる」という意味で使う場合、makeよりもやや柔らかいニュアンスを持ちます。指示や命令ではなく、依頼や要請の意味合いで使われることが多いです。
例文①:I had my assistant prepare the documents.(私はアシスタントに書類の準備をさせた。)
例文②:She had her hair cut by a professional.(彼女はプロに髪を切ってもらった。)
例文③:They had the mechanic inspect the car.(彼らは整備士に車の点検をさせた。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここでは、上述した「させる」の英訳とそれぞれのニュアンスの違いをまとめます。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
make:強制的なニュアンスがあり、権威のある人が部下や子供に対して使う。
let:許可や自由を与える意味合いで、相手に行動の選択肢を与える。
have:依頼や要請の意味で使われ、makeよりも柔らかい表現。
「させる」を使う際によく用いられる表現
表現① force someone to do something
「force someone to do something」は、誰かに何かを強制するという意味の表現です。この表現は、特に相手に選択の余地を与えずに行動を強いる場合に使用されます。
例文:The situation forced him to make a tough decision.(状況は彼に厳しい決断を強いた。)
表現② encourage someone to do something
「encourage someone to do something」は、誰かを励ましや支援して、ある行動を取るよう促す表現です。この表現は、ポジティブな影響を与え、自発的な行動を促す際に用いられます。
例文:The teacher encouraged the students to participate in the discussion.(先生は生徒たちに議論への参加を促した。)
表現③ allow someone to do something
「allow someone to do something」は、誰かが何かをすることを許可するという意味の表現です。この表現は、特に制限や規則がある中で、特定の行動を許す際に使われます。
例文:The policy allows employees to take a sabbatical.(その方針は従業員にサバティカルを取ることを許している。)
まとめ
この記事では、「させる」という日本語の動詞を英語でどのように表現するか、その使い分けと例文を紹介しました。make、let、haveといった動詞は、それぞれ異なるニュアンスを持ち、状況に応じて選択する必要があります。また、force、encourage、allowといった表現も、似たような文脈で使われることがあります。英語を話す際には、これらの違いを理解し、適切な表現を選ぶことが大切です。