「なんて日だ!」を英語で表現するなら What a day ! がピッタリでしょう。意味も使用場面も、表現の構成そのものも、日本語と同じ感覚で使えます。
悪いことや理不尽なことが続いた時に、I hate my life. や Fuck my life. といった表現も使うことがあります。意味合いは「なんて(最悪な)日だ!」といったところですが、この手の感情的な発話は、往々にして暴力的あるいは不適切な言い方を含むため、ネイティブの絶妙な使い所や勘所をつかむのは難しく、学習者としては「そういう言い方もあるんだな」程度にしておきましょう。
「なんて日だ」はそのまま英語で What a day ! と訳せばOK
日本語の「なんて日だよ」を英語で表現する場合。英語でも日本語と同じ要領で What a day ! と表現できます。
What a day ! という表現そのものには状況の良し悪しの意味合いは含まれません。どちらの場面でも使えます。「まったくもう最悪だな!」という否定的な意味でも使えますし、「なんてこった今日は最高に絶好調だ!」というような歓喜の意味合いでも使えます。
What a day ! は好調・不調どちらの場面でも使える、とはいえ、基本的には《不調》の場面で用いられると言ってよいでしょう。好調の場面で用いる際には、文の前後や文そのものに言葉をつけ足した方がしっくり来ます。
What a day !(なんて日だ)は英語の「感嘆文」の基本
What a day ! は「感嘆文」と呼ばれる文章形式の一番シンプルな例といえます。
感嘆文は基本的には《形容詞+名詞》の形で「何がどうなのか」を示します。
- What a beautiful day !(なんとすてきな日だろう)
- What a wonderful day !(なんて素晴らしい日だ)
- What a rough day ! (なんて酷い日だろう)
What a day ! は一個の英語表現として定着しているので、これだけでも十分にフレーズとして成立しますが、前後の脈絡や口調・表情から状況が推察できない場合は、聞き手に「何がどうなの?」という疑問を抱かせてしまうでしょう。
「なんて素晴らしい日だ」を英語で表現する言い方
What a (adj.) day ! のフレーズにおいて day を修飾する形容詞は、感情や評価を表す語なら基本的に何でも使えます。
よく使われるお決まりの語はいくつか挙げられます。
ポジティブな意味で「なんて素晴らしい日だ」と表現するなら、great や beautiful あたりが定番でしょう。
- What a great day ! (なんてイイ日だ)
- What a beautiful day ! (何と素晴らしい日だ)
- What a glorious day ! (何という愉快な日だ)(ややかしこまった言い方)
- What a lovely day ! (今日は何か超いい感じ)(※「かわいい」の意味ではない点に注意)
「なんて悪い日だ」を英語する言い方
ネガティブな意味で「なんて最悪な日だ」と表現する場合は、tough や fucking あたりがよく用いられます。
- What a tough day ! (なんてつらい日だ)
- What a fucking day ! (何つうクソみたいな日だ)
- What a horrible day ! (なんというひどい一日だ)
- What a terrible day ! (なんというひどい一日だ)
「《今日は》なんて日だ」と英語で明示する場合は
感嘆文として What a day !(まったくなんて日だ)と叫ぶ場合、ほぼ現在の状況=今日この日について言及しているといってよいでしょう。ことさらに「今日は」と表現する必要はありません。
あえて「今日は」と明示するなら What a day today is. のような形になるでしょう。
what を使った感嘆文は基本的に《what +形容詞+S+V》という構成を取ります。What a day ! は形容詞と S+V を略した言い方と解釈できます。
そして S+V は感嘆文を平叙文に直してみると判明します。無難な線でいけば Today is a great day. のような感じでしょう。―― これを更に感嘆文に直せば What a great day today is ! 、great は端折ってしまって What a day today is ! と表現できるというわけです。
what のかわりに how を使う言い方は普通しない
「なんて日だ!」の日本語そのままの構成で英語にすればOKです、というと、「なんて=how」「日=day」てことで「How day ! って英語表現はダメなの?」疑問が湧いてくるかもしれませんが、ダメです。How day ! だけでは英語として成立しません。
たしかに感嘆文は what だけでなく how を使って表現する言い方も多々あります。《How +形容詞+S+V》の形なら感嘆文として成立します。この型に落とし込めば、how を使って「なんて日だ」に対応する英語表現も見つけられるでしょう。
でも、 What a day ! が定番中の定番として使えるので、how系の言い方を模索するのは正直言って時間の無駄です。
ネガティブな「なんて日だ!」の気持ちに似た英語の言い方
日本語の「なんて日だ」は、理不尽な出来事や受け入れがたい物事が続いたとき、困惑やイライラなどのネガティブな意味合いで叫ぶことも多いでしょう。このような状況で英語ネイティブスピーカーが良く使う表現は What a day! だけではありません。
I hate my life. や Fuck my life.は「もう何もかも嫌!」「人生クソくらえ」に近い意味合いで、字面は極端ですが、日常のイライラするような場面でも使われることがある言い方です。しかし、このような感情に任せるような言い回しは、往々にして暴力的で汚いとされる言い方でもあります。ニュアンスや使用場面をほどほどにわきまえているネイティブスピーカーならまだしも、学習者がちょこっと覚えて軽く使えるような「便利な言葉」では決してありません。
I hate my life.
ネガティブな意味を込めて「なんて日だ」と叫ぶような場面で、I hate my life. という英語表現が使われることがよくあります。
hate は主に「憎む」「憎悪する」「嫌悪する」と訳される動詞ですが、「残念に思う」「嫌になる」くらいの意味合いでも使われます。I hate my life. も、「自分の人生を憎む」という具体的な意味合いよりは、日本語の「やんなっちゃう」「うんざりだ」「終わってんな」くらいのニュアンスに近い感嘆表現でしょう。
ただ、hate 自体が印象の良い言葉ではないこともあって、I hate my life. は下手をすれば聞いている側を不快にさせたり、性格を疑われたりする可能性も大いにあります。ネイティブスピーカーが使っているからといって、見よう見マネで自分も使ってみる、というのは危険で、学習者としては「こういう表現もあるんだな」「そのくらいイライラしているんだな」と参考にする程度にとどめておきましょう。
ネイティブスピーカーでも、せいぜいひとり言(最近ではSNSのつぶやき)や気が置けない間柄で使うのが主です。
電子レンジに入れようとしたときに、ご飯のお皿落とした、マジで最悪
I dropped my plate of rice as I was putting it into the microwave and I swear I hate my life
— mamas (@fuentits69) 2018年2月23日
Fuck my life. もしくは FML
Fuck my life.は、敢えて訳すとすれば「人生クソくらえ」といったところでしょうか。 f*ck という卑語を用いた、強烈な表現です。
fu*k のような言葉は 4 letter word と呼ばれ、基本的に不適切な言葉として公の場ではもっぱら忌避あるいは規制されます。と同時に、日常会話の中では罵りを込めた言い方として多く使われてもいますが。
ネイティブスピーカーは、育った環境、人間関係、キャラ、会話の場面などもろもろの要因から(意識して、あるいは無意識に)わきまえた上で 4 letter word の類を使っています。わきまえそこねた場合には、信頼関係や評価を失うことさえあります。
英語学習中の身としては、この手の言葉は「一応勉強しておいて自分は使わない」ようにする構えが最善でしょう。
SNSやチャット等では、Fuck my life. の頭文字をとって FML と略する言い方が多々用いられます。
Uberにお気に入りのバッグ忘れちゃった、最悪!
left my fav bag in an Uber fml
— ©hlo (@chlomleo) 2018年2月23日