あーそう!それだよそれ!まさにソレが言いたかったんだけど言葉が出てこなかったんだよ~サンクス的なことを英語で表現する場合、たとえば That’s it ! (それだ!)のようなフレーズが使えます。
That’s it ! は非常に簡潔で素朴で使いやすい表現ではありますが、it の語の意味の幅が広すぎてニュアンスの掴みにくい表現でもあります。内容によっては (That’s) exactly .(その通り)のような言い方を選んでみてもよいかもしれません。
「それだ!」に一番ぴったり来る英語表現は That is it .
うろ覚えの名前、ど忘れしてた記憶、顔なんかは知っているけど名前は把握してない人、等々、そうした「自分がうまく言えなかったこと」を相手がピッタリ言い当ててくれた場合の一言。
そういう場面で発する「それ!」に対応する英語といえば That is it. のフレーズでしょう。縮めて That’s it. とも表現できます。
That is it. は使用場面もニュアンスも字面通りの意味合いも日本語の「それだ!」とほぼ同じ感覚で扱える表現といえます。
this(これ)でなく that(それ)で示すのがポイント
that は英語のいわゆる指示語です。英語の指示語には this もあり、This is it. というフレーズもあります、が、this を使って This is it. というと意味が違ってきてしまいます。「そう!それ!」と言いたい局面に合う表現ではなくなってしまいます。
this is it は「これだ」「ここからだ」「さていよいよだ」というような意味合いです。使用場面は多種多様ですが、いずれにしても《指示対象が自分の側にある》という感覚が根底にあります。
That は指示対象が自分から離れたところにあるニュアンスです。相手の発言について「そう!それ!」と反応する場面では、指示対象は「向こう側」にあり、そのため That is it. と表現することになります。
That is it ! 以外のうまい表現・こなれた表現
That’s exactly it !
That is it. に副詞 exactly(正にちょうど)を挿入して That’s exactly it ! のように述べると、「そう正にそれ、まさしくそれだよ」という強調した意味合いが表現できます。
Yes, exactly.
exactly は単独で間投詞のように用いられることも多々あります。一般的には、相手の意見に同意して「その通りだよ」という見解を表明する際に用いられますが、文脈によっては「自分が言いたかったことがソレだ」という意味で「その通りだ」と表明する言い方になります。
That’s just the thing !
it 部分を少し手厚く表現するなら just the thing のような言い回しを使う手もあります。
just the thing は言うなれば「ズバリそれだ」という意味合いを表現する言い方です。「おあつらえ向き」「渡りに船」「ちょうどコレが欲しかったんだ」というような意味が中心といえますが、「ちょうどそれが言いたかったんだ」という意味で「それだ!」と表現する言い方にも使えます。
I should say so.
少し見方を変えて、「それだ」を別の言い方に置き換えてみてもよいでしょう。たとえば「私はそう言えばよかった」と言い換えられる文脈なら、英語でも I should say so. のように表現できるでしょう。