前提は英語でどう言う?使い方から使い分けまで例文付きで解説

「前提」は英語で何と言えばよい?

「前提」という言葉は、何かを話し合う際や議論をする上で基本となる考えや条件を指します。英語で「前提」を表現する際には、複数の言い方がありますが、文脈やニュアンスによって適切な表現を選ぶ必要があります。この記事では、「前提」の英語訳とその使い分けについて、具体的な例文を交えて詳しく解説します。

「前提」の英語訳① premise

「前提」の英語訳としてよく使われるのが「premise」です。この単語は、ある論理的な議論や推論の出発点となる基本的な事実や原則を指します。特に、論理的な議論や哲学的な文脈で用いられることが多いです。

例文①:The argument is based on the premise that all humans are born equal.(この議論は、すべての人間は平等に生まれるという前提に基づいている。)

例文②:We need to question the basic premises of the theory.(私たちはその理論の基本的な前提を問い直す必要がある。)

例文③:The plan will not work unless we accept certain premises.(特定の前提を受け入れなければ、その計画は機能しない。)

「前提」の英語訳② assumption

「assumption」という単語も「前提」と訳されますが、「premise」と比べると、もう少し広い意味で使われることが多いです。特に、確証がないが一時的に真実だと仮定する場合や、何かを計画する際に設定する仮定を指すことがあります。

例文①:Our calculations were based on the assumption that the market would remain stable.(私たちの計算は、市場が安定しているという前提に基づいていた。)

例文②:It’s dangerous to make assumptions without sufficient evidence.(十分な証拠もなしに仮定をするのは危険だ。)

例文③:He proceeded with his plan on the assumption that he would receive support.(彼は支援を受けるだろうという前提で計画を進めた。)

「前提」の英語訳③ presupposition

「presupposition」は、何かが真実であると事前に想定している状態を指す言葉です。この単語は、話者が何かを言う際に、聞き手がすでに知っているか、受け入れていると思われる情報や信念を示す場合に用いられます。

例文①:Her questions contained the presupposition that he was guilty.(彼女の質問には、彼が有罪であるという前提が含まれていた。)

例文②:The theory has several hidden presuppositions that need to be examined.(その理論には、検討されるべきいくつかの隠された前提がある。)

例文③:We must uncover any presuppositions behind the argument.(私たちは議論の背後にあるどんな前提も明らかにしなければならない。)


それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ

ここで、上記で解説した「前提」を英語で表現する際のニュアンスや文脈の違いをまとめます。これらの違いを理解することで、より適切な英語表現を選ぶことができます。

premise:論理的な議論や哲学的な文脈で用いられる基本的な事実や原則

assumption:確証がないが一時的に真実だと仮定する場合や計画を立てる際の仮定

presupposition:話者が何かを言う際に、聞き手がすでに知っているか受け入れていると思われる情報や信念


「前提」を使う際によく用いられる表現

表現① take for granted

「take for granted」という表現は、「当然のことと思う」や「見過ごす」という意味で、「前提」として何かを受け入れる際に使われることがあります。

例文:Many people take the importance of clean water for granted.(多くの人々は、きれいな水の重要性を当然のことと思っている。)

表現② under the assumption

「under the assumption」というフレーズは、「~という前提の下で」という意味で使われます。何かを行う際に特定の前提を設定していることを示す際に用いられます。

例文:The project was developed under the assumption that funding would be available.(そのプロジェクトは、資金が利用可能であるという前提の下で開発された。)

まとめ

この記事では、「前提」という日本語を英語でどのように表現するか、そしてそれぞれの言葉が持つニュアンスや使われる文脈について解説しました。英語でのコミュニケーションにおいては、適切な単語選びが重要です。今回紹介した「premise」、「assumption」、「presupposition」の違いを理解し、状況に応じて最適な表現を選ぶことができれば、より正確で効果的なコミュニケーションが可能になります。

naga
Weblio編集担当者。
高校時代は英語の偏差値が40台だったが、受験勉強と大学時代の半年の留学でTOEIC870点を取得。以降はほぼほぼNetflixで英語を学習。ストレンジャー・シングスをひたすら繰り返し見ているので、日常会話の語彙がセリフに偏ってるが気にしない。でもやっぱりイギリス英語を話せるようになりたい。



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