英語の as in という表現は、話の中で何かを例を挙げる・引き合いに出す際に使える便利表現です。ぜひ覚えておきましょう。
たとえば、電話で「Book の B です」というような場合。英語なら「B as in Book.」と表現できます。
as in は、綴りを示す以外にも、会話の中で何かを引き合いに出してなぞらえるような場面で幅広く利用でき、応用が利きます。
as in は文字・綴りの説明に使える
電話・口頭で説明する場合
電話を通じたやりとりでは、聞き間違いを防ぐために一字一字を説明する場合があります。これは英語圏でも同様です。
英語では as in を使って A as in Apple(アップルのA)や I as in India (インドのI)のように表現すれば相手に伝わります。
私の名前はハルです
? How do you spell your name?
お名前はどのように綴りますか
? My name is Haru. H as in hotel, A as in apple, R as in Romeo, U as in umbrella.
綴りは、ホテルの「H」、アップルの「A」、ロメオの「R」、アンブレラの「U」です
引き合いに出す単語は、特に決まってはいませんが、なるべく基礎的な語、相手もすぐに察するに違いない語、を選びましょう。
~と同じ表記で、と伝える場合
書類作成時に先立つ書類と表記を一致させる必要がある、というような場合に、as in で「~と同じように」と伝えることができます。
パスポートの名前を書いて下さい
固有名詞を伝えるときに、相手も知っている情報を引き合いに出して書き方を伝える言い方も as in で表現できます。
英単語の stream は、river と同じく日本語の「川」のことです
同様の事例を引き合いに出す場合にも使える
会話ではよく何事かを例示して(引き合いに出して)から当の話題に焦点を当てる言い方が用いられます。
例を出してから会話を始めると、相手も理解しやすくなります。
文頭で世間的な事例を引き合いに出す場合、As in many ~, (多くの~と同様に、~も)とか、 As in any ~, (どんな~でも同じだが、~も)のような言い回しが多く用いられます。
ほとんどの先進国と同様に、日本も少子化問題を抱えている
他の話題と同様に、私たちには情報が不足している
「ここから分かるように」と理由を提示する言い方もできる
as in はもともと接続詞 as + 前置詞 in で構成された連語的表現です。as には様々な意味があり、原因や理由に言及する意味合いも含みます。as in も、原因や理由を引き合いに出して「~から分かるように」と述べる脈絡で使えます。
たとえば as in her story,(彼女の話から分かるように)とか、 as in table 1,(表1から分かるように)といった言い方で as in の表現が使えます。
最初の話からも分かるように、彼女の計画は初めからうまくいっていなかった
あなたの先月の売り上げから分かるように、私はあなたに怠け癖がついたと思っている
図1を見ても分かるように、この市場は今成長していると言えるでしょう