数を比較して比較対象よりも「多い」または「少ない」と表現する場合、英語ではどのように表現するでしょうか。
基準として引き合いに出した数を範囲に含むのか否かによって表現が少し違ってきます。日本語では「より多い」「より少ない」「以上」「未満」といった表現で使い分けされます。
学校で習った英語表現としては、「多い」に相当する語に more 、「少ない」にあたる語に less があります。実際の英語表現にはもっと沢山の表現があrます。
誤解なく適切に数を表現できるように、表現のバリエーションと使い方を把握しておきましょう。
基本的には4パターン
多い・少ないの表現は、引き合いに出した数よりも多いか少ないか、および、その数を含むか含まないか、という2要素で区分されます。
つまり「より多い」「より少ない」「以上」「未満」の4区分で分けて考えることができます。
「n より多い」= (多い& n は含まない)
基準となる数値 n よりも多い数で、しかも n を範囲に含めない場合。この場合には more than で表現できます。
more than 以外にも、over や above といった表現も使えます。
5個より沢山取ってかまいませんよ
日本語に置き換えて表現し直す場合は「n+1 以上」の表現にした方がすっきりする場合がよくあります。
11歳以上対象
ただし、和訳して示す必要がない場面では、極力英語のまま理解して表現できるように意識しましょう。
more than は基本的に「~より多い」として訳しますが、高年齢や人口、年月のようにベースの数が大きな場合は「~以上」と訳しても構いません。その数までいくと、それが含まれるかどうかは問題じゃないからです。
そのお婆さんは80歳を越えている
「n 以上」= (多い& n を含む)
「以上」を表す表現には主にand moreやand over、or moreが数字の後に付けられます。
本映画は18歳以上が対象です
その本は5000円以上した
彼は22歳かそれ以上だ
or more や and over など、それぞれ「~とそれ以上」「~ともっと」と覚えておくと分かり易いでしょう。
「n 以下」=(少ない& n を含む)
「以上」の表現と同じく、「以下」の表現でもlessやunderをor/andと組み合わせて用います。
レポートは800字以内のものとする
7歳以下の乗客は、そのバスを無料で利用できます
3人以下でご利用の場合予約の必要がございます
「n 未満」=(少ない& n を含まない)
最後は less than で表されることが多い「~未満」の表現方法です。
underやbelowといった単語を使って表現することができます。
1000ドル以下じゃないと、あの車は買えないな
15歳未満受付不可
本日A市の気温は2度未満に下がる可能性があります
more thanの時と同じく、高額な値や年齢、人口の時にはless thanを「~以下」と訳すことが可能です。
英語では数の大きさにも注目しよう
人口や年齢など大きな数ではmoreやlessを「~以上/以下」と訳して問題はありませんが、買い物など細かいカウントの時にはmoreとlessの区別が大事になってきます。More than 10 cases, another case is for free.の場合は、「11ケース」買って初めて「1ケース」無料ということです。英語でカウントする時には、数の大きさを意識してこの区別をしっかりするようにしましょう。