英語の silver(シルバー)は「高齢者」を意味しない

日本では、silver(シルバー)は「高齢者の色」というイメージがあります。しかしながら、海外では gray(灰色) や gold(金色) が「高齢者の色」として使われています。

日本語で「シルバー」はどんなイメージ?

日本語で「シルバー」と聞くと、「高齢の」「高齢のための」というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

高齢者を対象とした商売は「シルバービジネス」、高齢者の優先席は「シルバーシート」、足腰の悪い高齢者が押して使うカートは「シルバーカー」を呼ばれています。

このように、日本ではシルバーは高齢者の色として定着していると言えるでしょう。高齢者の白っぽい髪の毛の色から、こう呼ばれるようになったと言われています。


海外で「silver」はどんなイメージ?

グレー
一方、海外ではsilver(シルバー)は高齢者の色ではありません。silver は「銀貨」「銀器」のように高級品をイメージする色なのです。

born with the silver spoon in one’s mouth(銀のスプーンを口にくわえて生まれてくる)という慣用句は、「裕福な家に生まれる」という意味があります。

海外では、高齢者を表す色として gold(金色)または gray(灰色)が挙げられます。


「gray」は高齢者の白髪頭

gray は「白髪の」「高齢の」という意味があります。

「白髪交じり」は英語で gray hair ですが、完全な「白髪」になると、日本語と同じ「白」を使って white hair と呼んだりもします。

Lately, my husband’s hair turns gray.
近頃、夫の髪の毛が白くなってきた

I started the new business for the gray household.
高齢者世帯に向けた新しいビジネスをはじめた

We have to prepare for a super-graying society immediately.
私達は早急に超高齢化社会への対応をしなければならない

「golden」は退職後の老後

「最盛期」「黄金時代」を意味するgolden も、「高齢者」を表す言葉として使われることがあります。年をとることで人生が熟し、充実することから golden という単語を使うようです。

golden years には退職後の「老後」という意味があり、これは一般的に65歳以上の人に対して使われるようです。

Do you have any plans for your golden years?
老後の予定はどうなっているの?

Why don’t you ask him? He will advise you with his golden wisdom.
彼に聞いてみたら?年の功で何かアドバイスをくれるんじゃない


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