英語のコナレた表現「you guys」の意味・用法、ついでに「you fool」との違い

英語の「you guys」は「君ら」くらいの意味でよく用いられる表現ですが、今ひとつ文法的に納得しにくい感のある表現でもあります。

you guys は俗な表現なので文法をすっ飛ばしているという趣も多分にありますが、ひとまず《 you = guys 》を並置した言い方と解釈できます。

you guys と構成が似ていそうな表現として「You fool !」「You idiot !」のような言い方があります。これは you guys とは構成が異なるようです。

you guys という表現の勘どころ

you guys という表現は、アメリカ英語でよく用いられる言い方です。映画でも、ヒップホップの歌詞でも、日常会話でもよく用いられます。

基本的に you guys は2語まとめて1個の複合語のように扱われます。「you, guys, 」という風に並置した表現と捉えることは可能でしょう。しかし決して「you are guys」を省略した表現というわけではありません。

you guys は「you(複数)」を明示する

you guys は、 guys の語末が示すとおり、複数形の扱いです。常に複数名を対象とする場面で用いられます。

英語の you は単数複数形の名詞です。be動詞まで含めても単数・複数どちらも you are であり、区別がつきません。その点、you guys といえば「複数名に呼びかけている」ことは明確に示せます。

たとえば、集団に向かって Where are you from ?  (どこから来たの)と尋ねた場合、質問された側は、誰か(特定の1名)に対して質問しているのか、自分を含む全員にそれぞれ尋ねているのか、判断がつきません。ここで Where are you guys from ? といえば、みんなに出身地を尋ねていることが明確となるわけです。

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意味的には you も you guys もほぼ同じ

you guys は、意味・用法ともに複数形として用いられる you と同じと言ってしまえます。

端的にいえば you guys は全ての文脈において you 単独に置き換えても意味は正しく通じます。

単数の場合は普通に you のみ

1名を相手に you  guy と述べるような言い方も、ないわけではありませんが、とうてい一般的に用いられているとはいえません。

相手が単独1名の場合は、もっぱら you が用いられます。

guys は年齢性別に関係なく使える

guy は(単数形の場合は)基本的に男性を指す語といえます。「奴」「ヤツ」などと訳すとしっくり来る場合が多いといえるかもしれません。

Wow, what a nice guy !
!いい男・・・!

ただし、複数形の guys は、必ずしも男性をのみ指す語ではなく、男女問わず「人たち」を指す語として用いられます。

男女混成の集団に対しても、女子ばっかりの集まりに対しても、年端もいかない子どもたちに対しても、you guys が無難に使えます。

相手に応じて guys を適宜言い換えてもよい

基本的に相手がどんな人たちであっても you guys と表現できますが、「子どもたち」「女の子たち」といった括りが該当する場合宇は、guys を kids などの語に置き換えることもできます。

you kids

相手が特に児童の集まりだった場合、you guys に代えて you kids と表現してもよいでしょう。

Can you kids hear me ?
ぼくたち、聞いてるかな

you gals

相手が女子の場合は you gals と表現できます。

gal は意味的には girl と同じ、girl よりもくだけた(口語的な)言い方です。you guys を代替する表現としては、you girls とは言わず、もっぱら you gals と表現されるようです。

you= guys の関係で並置する感覚はいろいろ応用できる

you guys は並置された同列関係の語であり、2語まとめて1個の複合語のように扱われます。この感覚は guys や kids 以外の言い方で用いられることもあります。

you two (君ら2人)

たとえば you two は、相手方2名両方に向かって呼びかける言い方として使えます。

同じ場面で you guys と言っても通じますし、単に you と言っても通じます。相手が女子2名なら you gals とも表現できます。

you all(君ら全員)

複数名「みんな」という部分に力点を置くなら you all と表現する手もあります。全員が対象であるという部分を曖昧にせずに伝えられる表現といえるでしょう。

you guys はカジュアルな表現、使いどころに注意

you guys は基本的に親しい仲間との会話で用いられるような、くだけた表現です。日本語でいうなら「君たち」「君ら」あるいは「お前ら」くらいの、軽いというか軽々しいニュアンスを含みます。

公の場で聴衆に語りかけるような場面には基本的には適しません。目上の人に対して用いる表現でもありません。


you fool という表現の勘どころ

英語の俗な表現としては、you fool あるいは you idiot のような表現もしばしば見聞きします。字面の上では you guys と似た構成にも見えますが、意味や文法的解釈はだいぶ違います。

なお、 fool も idiot も、「ばか」「愚か者」といった意味で用いられる罵りであり、つまり You fool ! や You idiot ! は「このバカ野郎!」と相手を罵倒する表現です。You moron ! なんかも同じ意味で使えます。

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You fool ! は You are a fool ! の略

そして You fool ! の場合、正しく述べれば You are a fool. あるいは You are an idiot. のように叙述するべきところを、粗略に You fool ! と述べている、と解釈されます。

You are foolish ! の略ではない

You fool ! が何かの略だとすると、You are a fool ! に限らず You are foolish ! の略とも解釈できそうですが、これは素人考えです。(← Wordreference.com の回答者 Biffo 氏による指摘の受け売りです)

ちなみに fool も idiot も名詞です。形容詞の用法は基本的にありません。

You fool ! や You idiot ! は感動詞の扱い

you fool あるいは you idiot は、基本的には単独で感動詞・間投詞の位置づけで用いられます。つまり、you fool を文の主語として用いるような扱いは基本的になく、You idiot ! だけで完結する文として扱われます。

もともとは You are an idiot. のような完結した文章であり、粗雑に略されているだけ、と考えれば、文中に組み込まれる要素にはならない、単独で呼びかけとして用いられる、という点は腑に落ちます。

「貴様らバカども」という意味で you fools はアリ

you guys の guys を fools や idiots に置き換えて、「お前ら」を指す表現として用いることは、可能です。

you guys の用法で用いる場合、 fool や idiot は複数形で fools 、 idiots と表現する必要があります。

いうまでもなく you fools は罵りを込めて相手を呼びかける表現であり、カジュアル・フォーマルという区別に関係なく、相手への悪意を携えて用いられる言い方です。「そういう言い方もある(できる)」という知識を手に入れるだけにして、胸の内にしまっておきましょう。





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