「お休み」(休暇・休日・休憩・休息)を英語で表現する場面別英語表現

休むことは日々の暮らしの中で重要な要素です。英会話でも話題に上りやすい要素でしょう。ただし英語で表現する際には、「お休み」の種類・性質によって対応する英語表現が違ってくるので注意が必要です。

お休みはお休みでも「仕事がない日」や「定休日」といった意味合いか、「余暇」「長期休暇」といった意味合いか、あるいは「休憩」「息抜き」といった意味合いなのかで、ニュアンスも英語表現も違います。

本当は「体調不良でお休みします」と伝えたかったはずなのに、相手には「お暇を頂きます」とか「旅に出ます」のように聞こえてしまって、あらぬ誤解を招いて……なんて場面はそうそうないでしょうけど、そんな戸惑いを招かぬように、正しい表現を使えるようになっておきましょう。

→英語で伝える「休みます」欠勤・休暇の英語フレーズ

「仕事がない日」という意味の「休日」

仕事のお休みは off で表現できる

平日と対比して「仕事がない日」という意味で用いられる「休み」は off で表現できます。

off もさまざまなニュアンスのある表現ですが、根幹となるイメージは「分離」「隔たり」です。「off=休み」という訳語の対応関係ではなく「仕事から離れている」という概念的イメージで把握しましょう。

1日の休みは a day off、2連休の場合は two days off と表現します。

Tomorrow is a day off.
明日は休みだ
I thought I had only a day off, but my boss allowed me to take two days off.
休みは1日だけかと思っていたけど、上司が2連休取ることを許してくれたんだよ

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定休日もoffで

定休日も off を使った表現で表せます。

特に週末の休みは off on weekends と表現できます。(イギリス英語では off at weekends の方が一般的です)

平日の特定の曜日が定休日なら、off に続けて具体的な曜日を述べましょう。例えば「火・金曜が休み」なら off on Tuesdays and Fridays と表現できます。

I am off on Wednesdays and Thursdays.
水曜・木曜が定休日です

定休日は毎回訪れるもの

いわゆる定休日は、定期的に訪れるものですから、 weekends や Tuesdays のように複数形で表現する必要がある点に注意しましょう。

定休と不定休の境目が曖昧で、毎週あるとは限らないような場合は、この限りではありません。

I’m going to the museum at the weekend. I decided it this Monday.
今週末に美術館行くんだ。月曜日に決めたんだよ

お休みが不定休ならば「一週間に二日お休みがある」などと言い換えて表現しましょう。

I have two days off a week.
週休2日制なんだ
I have ten days off a month, but I usually have to go to work at weekends.
一ヶ月に10日お休みをもらっているけど、基本的に土日は出勤しなきゃいけないんだ

お休みを取る

お休みを取る際にも off を使うことができます。

Can I take a day off? I feel sick.
お休みをとってもいいですか?体調が優れないんです

英語でフォーマルなニュアンスを伝えたいときの一つの方法として can の代わりに maywould を用いるという方法があります。 I が主語のときには may を、 you が主語のときには would です。

May I take a day off? I feel sick because I was careless so that I caught a cold. I am very sorry.
お休みを頂いてもいいでしょうか?不注意で風邪を引いてしまいました。申し訳ありません
Would you mind if I took a day off? My mother became terribly sick and I’d like to look after her.
お休みを頂いてもよろしいでしょうか?母の体調が芳しくなく、看病したいのですが

誰かが休みであることを伝える

ある人が休みであることを伝えるときには、 off 、 leave 、absent を用いて表現できます。

off

他の人の休みを伝える際にも off を使って表現可能です。

I’m afraid that he took a day off today.
申し訳ありませんが、彼は今日お休みです
I’m afraid that she is off until next Monday.
申し訳ありませんが、彼女は来週の月曜日までお休みを頂いております

I’m afraid は「申し訳ありませんが」というニュアンスで使うことができます。

leave

また leave 「休み」を使うこともできます。 leave を sickone month で形容することで「病気による休暇」や「1ヵ月間の休暇」などをさまざまな表現が可能になります。また、前置詞には主に on が用いられます。

Nick? He’s on sick leave.
ニック?彼は病欠だよ
Every employee is allowed to take one week leave in this company.
この会社ではすべての社員は一週間の休暇を取ることが認められている

「休学」と伝えたいときには leave of absence と言うことができます。

She is on leave of absence and she is studying aboard.
留学のため彼女は休学中だ
All leaves of absence should be submitted for 30 days in advance.
休学届けはその30日前までに提出しなければならない

absent

absent は「不在で」などその場にいないことを表します。そのため自分がお休みを取りたいときに I want to be absent と言うことはできませんが、誰かがお休みであることを伝えるときには He is absent と言えます。

Is he ok? He’s been absent for a while.
彼大丈夫なの?結構の間お休みだけど
I’m afraid She is absent today. Would you mind telling me your matter?
申し訳ありませんが、彼女は本日お休みを頂いております。もしよろしければ案件をお聞きいたしましょうか?

長期休暇

旅行など余暇のためのお休みをイギリス英語で holiday 、アメリカ英語で vacation と言います。 off は「お仕事から離れている」ことに主眼が置かれていることに対して、 holiday や vacation は「余暇を楽しんでいる」ことが着眼点になっています。

I spent summer holidays with my grandparents.
おじいちゃんとおばあちゃんと夏休みを過ごしました
Keiko, whose family is somehow ravish, went on vacation in Monaco. What a life!
ケイコ、彼女のおうちはどういうわけかとても裕福であるが、その彼女はモナコで休暇を過ごした。贅沢極まりない!

holiday 、 vacation 共に可算名詞であり、基本的に単数形と複数形のどちらを使っても表現可能なようです。しかし「余暇のあいだ」を表す on holiday 、または on vacation は不可算名詞のように扱い、冠詞や複数形の s は用いないので注意が必要です。


公休

いわゆる「国民の休日」は、イギリス英語、アメリカ英語を問わず public holiday といいます。「余暇」の意味で用いる holiday は単数、複数形どちらも使用可能でしたが、ある祝日を表すときには a holiday と単数形を用います。

This year 10 October was a public holiday. It was Health-Sports Day.
今年の10月10日は祝日だったよ。体育の日だね
Marine Day is a public holiday.
海の日は公休だよ
You should take a rest at least on public holidays.
祝日くらい休みなよ

※一般的な意味での「祝日」は複数形です。

休憩

一方、「休憩」は restbreak を使って表されます。

冒頭の説明のように rest はお仕事や学校などの活動から離れているイメージですが、 break はその活動の合間の休憩を指します。

その意味合いから学校の休み時間は break が使われますが、アメリカ英語においてのみ、 recess 「学校の休み時間」を使うこともできます。 recess は他に国会や裁判などの公的機関における休憩の時間(審議の合間など)を表します。

単語ごとの用法

rest

動詞としても、名詞としても使うことができます。名詞として用いる際の動詞は takehave です。

You don’t have to rest anymore. You haven’t worked for ages.
もう休みはいらないでしょ。ずっと働いてないんだから
I took a enough rest on vacation. Now is the time to work!
休暇の間に十分休めたし、よーし、働くぞ!

break

break を名詞として使用したときのみ「休憩」というニュアンスを伝えることができます。 rest と同じように takehave と組み合わせるか「休憩中に」という意味で前置詞の duringat と組み合わせることも可能です。

Let’s have a lunch break! I’m hungry.
お昼休憩にしよう!すごくお腹が空いたんだ
We came up with the innovative idea during the coffee break.
その革新的なアイデアはコーヒーブレイクの間に思い浮かんだんだ

recess

rest や break と recess は性質が異なり、タイムテーブルなどで休憩時間が決められているので、 take a recess のような表現はしません。 during recess や at recess で「授業の合間に」です。

We smoke during every recess. It is like a habit.
授業の合間にタバコをすうんだ。もう癖になっちゃったよ

rest 、 break を使った慣用句

give it a rest 「いいかげんにして」「だまれ」

it はここでは会話やその場の雰囲気などと指していると考えられ、「(会話に)休息を与えてあげて」から「もう話すな」と訳すことができます。 shut up と同様とてもインフォーマルな表現なので、使用するとしても時と場合を考慮しましょう。

Give it a rest, guys! respect each other.
いいかげんにしろよ。互いに尊重し合えないのか

rest in peace 「安らかに眠れ」

rest と in peace 「平穏に」で「安らかに眠れ」です。お亡くなりになられた方などにささげる言葉です。

( On a gravestone )R.I.P.
(墓石に)安らかに眠れ

※ rest in peace の単語の頭文字をとって R.I.P. です。

give me a break 「勘弁してくれよ」

「(私を)休憩させてくれよ」から「勘弁してくれよ」というニュアンスに訳すことが可能です。過度なタスクや仕事、役割を振られたときに「もう無理だよ」という意味で使えます。カジュアルな表現のためフォーマルな場面での使用は控えましょう。

You said I have to do this as well? Seriously? Oh, give me a break! It’s a joke, isn’t it?
これもやれって言った?本気で?勘弁してくれよ、冗談だよね?

break a leg 「グッドラック」「頑張って」

good luck と同じようなニュアンスで用いられます。なお、この break は「休憩」とは関係はありません。

I heard you were gonna ask her out to dinner. Break a leg!
彼女をディナーに誘うんだって?幸運を祈るよ

まとめ

お仕事に関するお休みは基本的に off を用いて表すことができます。 off on Mondays や 15 days off in May など組み合わせ次第で、どのような休みなのかを自在に伝えることができるので、前置詞などの知識も深めることによってさらにバラエティー豊かな表現方法が身につくでしょう。

また、「休憩」を表す2つの単語 rest 、 break のニュアンスがそれぞれ違うように、和訳は同じでも実際の意味が異なる単語はたくさんあります。 look at と watch は両方「見る」と和訳されることがありますが、 look at は静止画を見ることであり、 watch は動画を見ることです。単語を覚えるときに和訳を覚えることもとても大切ですが、それと同時に英語での原義がどのようなものなのかも調べるとさらに英語の見聞が深まるでしょう。


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