ビジネスシーンでは自分や相手の所属に関する情報として部署名あるいは役職名に言及する機会が多々あります。企業における部署名を英語でどう表現するのか、一般的な言い方をひととおり把握しておきましょう。
部署名や役職名は、よく用いられるものだけでもかなりの種類に上ります。また、同じ役職名でも国や会社によって意味合いが異なることもあるので、簡潔に自分の役職を説明できる備えもしておきましょう。
ビジネス英語で「担当者」を正しく表現する単語・フレーズ・表現集
英語で「~を担当しています」と表現する言い方
英語で会社員・従業員を表現する英単語の種類と使い分け方
一般的な部署名・役職名と対応する英語表現
部署名一覧
企業の部署名は先頭大文字で表記する場合もあれば小文字で表記する場合もあります。傾向としては、一般的な部署名としては小文字、特定企業の特定の部署として記載する場合は大文字で書かれます。
- 総務部: general affairs department
- 人事部: personnel department
- 経理部: accounting department
または: accountant’s department - 営業部: sales department
または: commercial department
または: marketing department - 開発部: development department
- 技術部: engineering department
- 広報部: public relations department
- 企画部: planning department
- 企画室: planning office
- 販促部: sales promotion department
- 秘書室: secretarial office
- 秘書課: secretariat
役職名一覧
- 取締役会長: chairperson (of the board)
- 取締役副会長: vice chairperson (of the board)
- 取締役社長: president (of the company)
または:representative director - または: CEO, Chief Executive Officer
- 副社長: executive vice president
または: senior vice president - 取締役: executive
- 専務取締役: senior managing director
- 常務取締役: managing director
- 監査役: auditor
- 相談役: senior adviser
- 部長: general manager
- 副部長: assistant manager
- 次長: vice‐director
- 課長: manager
または:section chief - 係長・主任: subsection chief
- 営業部長: chief of the sales department
または: sales manager - 工場長: factory manager
- 支店長: general manager
または: branch manager
部署名の把握に当たって注意すべきこと
企業の部署名は、一般的な名称とその訳語を挙げることは可能であっても、それが現実と例外なく一致するとは限りません。
一般的な名称はあくまでも基礎知識として踏まえておくとして、実際のビジネスシーンでは自社の、そして相手先の、個々の部署名を逐一確認する心構えが大切です。
部署名は「半ば固有名」と考える
社名・企業名は個々の企業がユニークな名称を定めます。社名なら誰でも綴りや読み方を入念に確認して間違いのないように気を配ります。
部署名にも、同じくらい「確認する」意識を割く意義があります。
「斉藤さん」と「斎藤さん」を書き分けるように、「渡辺」と「渡邊」を、あるいは「萩原」と「荻原」を書き分けるように、部署名・役職名も正確を期するよう意識しておいて損はありません。
部署名にも色々な呼び名がある
部署の呼称も一つだけとは限りません。同じ部署・役職を指す言い方が複数通りあることもままあります。
いわゆる「社長」の役職が、「代表取締役社長」と呼ばれているか、「代表取締役」とだけ呼ばれているか、あるいは「代表取締役CEO」なんて呼ばれているのか。相手先の企業によって違ってきます。
英語でも、 president、 company president、あるいは CEO のように、いろいろな呼び方があり得ます。
部署名は必ずしも画一的でない
企業における部署の区分・構成や各部署の業務は、どこも同じじゃないの?と言いたくなるところですが、そうとは言い切れません。
企業によっては、ひとつの部署が複数の業務を包含していたり、逆にひとつの部署で行われることの多い業務が複数部署に分割されていたり、他にはないユニークな業務を遂行する部署が設けられていたり、業務内容は普通なのに他にはないユニークな部署名で呼ばれていたり、といった状況が見られる場合があります。
とびきりユニークな部署・部署名だったりすると、既存の一般的な部署名では対応できす、うまい和訳・英訳がない、という場合だってあり得ます。
まずは自分の所属する部署から確認しよう
自社の自分が所属する部署名は英語でどう言うか? という部分は、会社単位の意思決定が必要となってくる部分です。
営業部なんだから Sales Department になるでしょう、とタカをくくって推定しても、それが実情と合っているとは限りません。確認は手間ではあるでしょうが、とっさの自己紹介で迷わないためにも、ひとつ確認してみてはいかがでしょうか。