英語のビジネス業界用語(ジャーゴン)ちょっとウザめの要注意表現

特定の業種・ビジネスシーンで好んで用いられる独特の言葉や表現、いわゆる業界用語を、英語ではジャーゴン(jaorgon)といいます。

業界用語は、お互いに意味やニュアンスを理解している業界人どうしなら意思疎通が効率化できる便利な言葉です。知っていると得する場面も多いでしょう。それに英語のジャーゴンは日本でもカタカナ語として好まれる傾向があります。

しかしジャーゴンの多用は禁物です。一種のスラングであることをお忘れなく。

英語圏でも、ある種のジャーゴンはウザい言葉( annoying word )と認識される向きがあります。聞き覚えのある表現も多いのではないでしょうか。

米経済誌 Forbes が挙げる annoying  words

米経済誌 Forbes の「Most Annoying Business Jargon」では open the kimono(情報を開示する)の他にも複数の annoying  words(ウザイ単語)を紹介しています。

core competency

コアコンピテンシー

core competency は、「他社が真似できない核心的要素や強み」といった意味合いで用いられている表現です。

core は「最も重要な部分」、competency は「仕事で必要とされる重要なスキル」を意味します。

best practice

ベストプラクティス

best practice は「最も効率的な業務遂行要領」を指す語です。

こうしたら目下いちばん効率的にタスクが進む、というノウハウを指す言い方です。

buy-in

buy-in は「賛成」や「同意」を表します。agreement と同様の意味で使われます。

また、文字通り「買い入れる」という意味もあります。たとえば株などを買い込む場合に用いられます。

S.W.A.T. Team

S.W.A.T. は Special Weapons and Tactics の略で、もともとアメリカの警察組織における、危険な状況に対処するよう特殊な訓練を受けた特殊部隊を指す語です。ビジネスシーンでは「問題解決のために集められたエキスパート集団」といった意味で用いられます。

ここぞという場面を除けば「問題解決にあたるエキスパートたち」と言えば済むというもの。

swimlane

swimlane(もしくは swimlane diagram)は「業務を責任者ごとに振り分けた一覧図」を指す言い方です。

swimlane は競泳プールの進行コースを示す「レーン」を指す語。プールを仕切るように、業務を個人に割り振るイメージででしょう。

empower

エンパワーメント

empower は基本的には「公的な権限や自由を与えること」を表現する言い方です。ビジネスシーンでは、公的な権限や自由に限らず、仕事上の機会スキル情報を与えることも含めて用いられます。

drinking the kool-aid

drinking the kool-aid は「鵜呑みにすること」「無批判に受け入れること」を表すイディオムです。

kool-aid(クールエイド)とは、アメリカで販売されている粉末ジュースの商品名です。アメリカのカルト教団が集団自殺事件を起こした際に、粉末ジュース(kool-aid ではないが)に毒物を入れたことが、この言い回しの背景にあるようです。

move the needle

move the needle の needle は、針は針でも地震を計測する「地震針」を指しています。「地震針を動かす」ほど大きなことが起きる、つまり「目立った変化をもたらす」ということを表します。「震撼」というやつでしょう。

bleeding edge

bleeding edge は、特にテクノロジー分野において「最先端であること」、そして最先端であるが故に「高いリスクを抱えていること」も表します。

tiger teams

tiger teams は、「(特にIT分野における)専門家集団」、もしくは「ハッカー集団」を表します。

burning platform

burning platform を直訳すると「燃えているデッキ」です。「差し迫った危機」「緊急を要する課題」を表します。

make hay

make hay は、make hay while the sun shines(日のあるうちに干草を作れ)を短縮した言い回しです。hay とは「干草」を表します。「限られたチャンスを生かすこと」「短期間で成功すること」を意味することわざです。

scalable

スケーラブル

scalable は、「拡大・拡張が可能な」を意味する形容詞です。a scalable business(拡大可能なビジネス)というフレーズでよく使われています。

think outside the box

think outside the box は「既存の考え方に囚われない」「斬新な方法で考える」ことを表します。

ecosystem

エコシステム

ecosystem (もしくは business ecosystem)は「生態系」を表す単語です。ビジネス用語としては、「特定の産業の利害関係者全てを含んだ広い繋がり」を表します。

solution

ソリューション

solution は「解決策」という意味合いの表現です。元々そういう意味の語なのですが、使い方や使用頻度によってはウザく聞こえます。

leverage

レバレッジ

lever は「テコ「(操作棒)」を表す単語です。leverage は「自己資本の利益率を高めるテコ入れ」を表します。

over the wall

over the wall は「他の部署に移動する」ことを表します。通常、be brought over the wall(他部署に移動させられる)という受身のフレーズで使われるようです。

drill down

ドリルダウン

drill down は「集計・分析対象の掘り下げ」を表します。ドリルで深く掘っていく様子をイメージしてください。

it is what it is

it is what it is は「それが現実だ」「仕方がない」という意味です。何かが上手くいかなかったときに、諦めのニュアンスを含んで使われるフレーズです。

take offline

offline は「今ではないいつか」を表します。take offline で「延期する」を意味します。

synergize

synergize は「より効率的に仕事をするため協力し合うこと」を表します。最近では日本語でも「シナジー」(synergy)という言葉が認知されるようになってきました。

boil the ocean

boil the ocean は「時間を無駄にする」を意味するフレーズです。boil the ocean を直訳すると「海を沸かすこと」となります。海を沸かすなんて、いくら時間を使っても無理です。それくらい馬鹿げたことをして時間を無駄にしている人に対して「Don’t boil the ocean.」(時間を無駄にするな)と使います。

hard stop

hard stop は、「(すぐ次の用事があるため)予定時間きっかりに終了すること」を表します。「I have a hard stop at 2 pm.」で「2時からは他の用事が入っています」となります。予定が詰まっている人は、予め hard stop を使って相手に忙しいことを伝えておくと良いでしょう。

cut-and-dry

cut and dry で「決まりきった」「型にはまった」を表します。cut and dried とも言います。

out of pocket

out of pocket は、元は「自腹を切る」「現金を払う」という意味で使われていました。現在はビジネス用語として「連絡が取れない状況にあること」も表します。

low hanging fruit

low hanging fruit は「成果が出やすいこと」を表します。低い場所にぶらさがっている果実は取りやすい。そのイメージから生まれたイディオムです。

peel the onion

peel the onion を直訳すると「タマネギの皮を剥く」です。タマネギの皮を一枚ずつ剥くと最終的には芯にたどり着きます。つまり、peel the onion で「問題の本質を探究すること」を表しているのです。


英新聞 Independent が挙げる annoying words

英新聞 Independent が紹介する「10 of the most annoying corporate jargon phrases that you should never use at work」では、growth hacking(グロースハッキング)が最も煩わしいビジネス用語として紹介されていました。

growth hacking

グロースハッキング

growth hacking は「事業の成長を加速させること」を表します。growth hacking の元になっているのは growth hacker という存在です。growth hacker はマーケティング担当者と似た存在ですが、その大きな違いは、彼らの目的が企業成長に特化していることです。

fail forward

fail forward で「失敗しても立ち直る」ことを表します。失敗を経験することで何が問題なのかが分かります。早いうちに失敗を経験することが大切であるという fail fast というフレーズとあわせて、fail fast forward(早く失敗して立ち直れ)という言い回しが使われることもあります。

let’s socialize this

socialize は「社会の動きに合わせる」ことを表す単語です。ビジネス用語としては、「(アイディア等を)広める」ことを表しています。


Business Insider が挙げる annoying words

アメリカのオンラインビジネスメディア Business Insider は、Forbes が紹介した annoying word と共通する部分も多く見られますが、一部異なる部分もありました。

It’s a paradigm shift.

パラダイムシフト

paradigm は「典型」や「規範」を表す単語です。paradigm shift で「価値観や考え方の大きな変化」を表します。

do more with less

do more with less は「少ない労力でより多くのことをする」という意味のイディオムです。仕事を効率良く行うことが多くの企業で求められています。

let’s circle back

サークルバック

circle back の元々の意味は「 戻ること」です。ビジネスシーンでは、「(問題について)後で議論し直す」「(問題について)後で検討し直す」という意味で使われます。let’s circle back(後で議論し直そうよ)というフレーズが頻繁に使われます。

break down the silo

silo は「閉鎖的な企業組織」を表します。break down the silo は企業における「部門間の交流を促がすこと」を意味します。





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